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リザードバッグのその後と新しい定期入れ501N

リザードバッグのその後と新しい定期入れ501N

2025/04/09

8年お使いいただいた

リザードブラックのスィーベル

お持ちのクライアント。

 

普段持ちとしてはもちろんですが、

出張などもあり

ハード使いになりそうなバッグだったため、

同時期にルバルでも

同じ形を作ってくださいました。

 

 

 

*8年後のスィーベル
(下がリザード、上がルバル)

 

 

 

今回久しぶりに両方をお見せくださり、

どちらも

その美しさにため息が出るほどでした。

ルバルも良いツヤですが、

今ではなかなかこんな大きさの

きれいな革は入手しづらいため、

とりわけリザードバッグには

目が釘付けになってしまいました。

 

「このバッグが、とても役に立つんです。

お財布や必需品がすべて入る大きさに

変えてもらいましたから、

ほんとに便利に使ってます。

 

 

 

*出来上がった直後のスィーベル2点
マチに取り付けた持ち手をはずして
ハンドバッグにすることができます。

 

 

「下のベルトを外して持ち手を上に上げれば、

出張先で夕食に出かける時なども

おしゃれに持つことができますし。

 

このリザードを見た人はみんな

『どこのお嬢様!?』なんて

冗談で言うんですが、じっさいに

驚いていることがわかります。

こんな素敵なバッグを持っている人は

そうそういないですから。」

 

 

 

*サイズ替えをしたので
この方の入れたいものがしっかり入ります

 

 

ずっとご愛用くださっているのは

ありがたいことです。

そして8年経ってもこの美しさ。

たいせつにお持ちくださっていることが

よくわかります。

 

 

 

 

 

 

「こうして持ってみますと

リザードがやっぱりきれいで好きなので、

今度はワインカラーのようなお色で

定期入れを作りたいです。

ジーヴズもこういう色なら欲しいですね。」

ということでお作りしたのがこの定番

「名刺サイズの3ポケットカード入れ」

とジーヴズ。

 

 

 

 

 

 

このコンパクトで軽いカード入れは、

お店の技術者たちもみんな使っている

優れものです。

 

それを今回のリザードでお作りする時に

偶然ですが

おもしろいデザインになりました。

下のお写真をご覧ください。

表面と裏面のお写真です。

 

 

 

  

 

 

それぞれの面で

斑柄のタイプを変えてみました。

普段でしたら同じタイプの斑柄で

表面も裏面もお作りしていますが、

ちょっと変えただけで

この自然の斑柄が何倍も愉しめます。

 

こんな偶然の愉しみ方ができるのも

オーダーメイドの醍醐味です。

ある程度お任せいただきましたら、

こんな遊びもできます。

 

お受け取り時に

とても喜んでいただきました。

このたびもありがとうございました。

こちらも長くお使いいただけることを

願っています。

 

 

お気に入りのトートバッグ 50203

お気に入りのトートバッグ 50203

2025/04/07

「このバッグが気に入ってますが、

合皮なので、もっと丈夫で

品質の良いものにしたいと思います。」

はっきりしたご要望です。

 

見本はちょっと変わったデザインで、

くたくたになったところが気に入ってる

ということなので、

当店オリジナルレザーのルバルを

お薦めしました。

 

 

 

 

 

 

ルバルの革は、ある程度厚みがありますが、

芯のある、柔らかいふっくらした素材です。

使っていくとどんどんくたくたとして行って、

とても良い手触りになっていきます。

 

その、くたくたになり方がちょうど良い、

というか、

カッコよくなっていくのでお薦めしたい

すばらしい素材です。

外縫いの場合、端(コバ)処理も

磨きでできますから、

牛革としては消耗も少ないことも良い。

 

 

 

 

 

 

このバッグはパッと見

普通のトートバッグですが、

ちょっと変わった作り方をしています。

 

本体のパーツとしては2枚だけで、

まったく同じパーツの2枚ですから、

製作方法としては「超合理的」です。

 

 

 

 

 

 

 

見本バッグは

縫い方が布や合皮に向いた作り方で、

量産前提の製作に特化していますから、

これを上質な革で作ることは

まずしない、あるいはできないタイプの

製作方法になっています。

 

安価な牛革であれば

合皮と同じ性質ですから、

無理な製作ではありませんが。

 

そういう加工もできる

高品質素材であることが、

この「ルバル」の真骨頂です。

 

 

 

 

 

 

 

内側の内装は

ほぼ見本と同じにしています。

プラスしたのは、携帯電話用のポケット。

バッグがくたくたになった時のことを考えて、

鞄の上部、真ん中にお付けしています。

 

いろいろな面で

「珍しい作りのバッグだったね。」と

製作方が勉強になったオーダー品です。

このたびはありがとうございました。

お使いいただいて何かありましたら、

いつでもご相談ください。

 

 

クロムハーツのバックルにベルト 50207

クロムハーツのバックルにベルト 50207

2025/04/05

重量ある独特のベルトバックルは

クロムハーツの昔のお品。

気に入ってらっしゃるベルトでも、

10年ほどお使いになって

革の方はそろそろかな…と、

ご依頼者は感じたようです。

 

 

 

 

 

 

件のブランドには現在も

同じバックル製品はあるようですが、

無茶苦茶高額になったとのこと。

「それは…信じられない値上がりで、

昔お買い求めになって良かったですね。」

ということで、このバックルを活かして

同じ形のベルトを作りたい、

というご依頼を頂戴しました。

 

ベルト幅はむしろ狭い方なのですが、

バックルの存在感に合わせて

厚みはかなり付けています。

さすがバランスの良いデザイン。

 

 

 

 

 

 

また、ベルトの中央からヘリへと向かう

厚みの傾斜が、変わったデザインです。

 

下の2枚のお写真をご覧いただきますと、

その意匠をお分かりいただけると思います。

 

 

 

  

 

 

 

お引き取りでご来店いただいた時に、

「今日はこのベルトを着用しようと

ベルトなしで来ました!

うん、さすがにぴったりです。

それと、

端っこの処理がこちらの方がいいですね。」

 

さすが良くご覧になってらっしゃる。

元のベルトの端(コバ)処理は

色を載せるタイプで剥げてくるタイプです。

「これだと直せないですよ、

だから禿げっぱなしになってしまって。」

 

当店オリジナルレザーは

染色→磨き→という仕上げ方なので、

あとで擦れて色が薄くなってきても

持ち主の方でもさっと直すことができます。

それもまた楽し。

 

きれいな酸化の仕方をした

クロムハーツの製品についてお尋ねしたら、

「この酸化は、自分で行うんです。」

という驚きの答え。

この方でしたら、きっと20年でも

当店ベルトをお使いいただけると思います。

このたびもありがとうございました。

 

 

史上初の大きさ、特大ダレスバッグ 50202

史上初の大きさ、特大ダレスバッグ 50202

2025/04/03

ひとつだけでも大きいと感じるバッグを、

ふたつお持ちになるというクライアント。

お仕事は不動産業だそうです。

 

「ふたつ持つのは大変なので、

すべてが収まる大きなダレスバッグが

欲しいと思います。

職場でダレスバッグを持っている人も多く、

鞄の口が大きく開くので

使いやすいと感じました。」

まだお若い方です。

 

 

 

 

 

 

上のお写真を見る限りでは

大きさがわからないと思いますが、

ダレス金具は特注品で、金型から作りました。

 

ヨコ幅52センチで

A4ファイルがタテに2列入りますから、

高さ36センチのバッグです。

これだけでも驚きのサイズですが、

バッグの厚みは30センチあります。

 

 

 

 

 

 

特別サイズのダレス金具は、

昔なら職人さんが

サイズに合わせて微妙な曲げを行い、

金型を作らず

手仕事で仕上げていた金具です。

 

時代の変化はこんなところにも出ています。

手仕事では、熟練して

「手加減」を会得しなくてはなりませんが、

金型で作るのであれば、誰でも

図面に従って器械的に作ることができます。

 

そうすることで、金具の出来に

個人差や経験は関係なくなりますから、

それはそれでよい方法と思います。

 

ただ、たった1本のために

金属の金型を作るとなると、その金型は

いずれゴミになってしまうことが

「気になる」とデザイナーは言います。

「それと、人間の器用さは

どんどん無くなって行きそうね。」

 

 

 

 

 

 

大きさも普通ではありませんが

さらに特注感の出る内容があります。

それは仕切りです。

 

3部屋に分けて、それぞれ

入れたいものを入れることになっていますが、

シンメトリーの部屋ではないことと

ちょっとしたギミックを施す必要があることとで、

のちのち多少の歪みが出ることを避けられません。

こういうところは

気にならない方と気になる方とに分かれる

微妙なポイントですから、お渡し時にご説明します。

 

 

 

 

 

 

これほどのお品になりますと、底鋲の付け方も

中身に合わせて付けますから、

それに呼応できるよう

マチパーツの作り方も変則的にしています。

 

私たちにはこれまで

変則的なダレスバッグを

たくさん作ってきた経験がありますから、

どういう要素で歪むか、

どういう部分に力がかかるか、など

普通の鞄づくりだけでは

知ることのできない知見があります。

そこが、どこにも無いものをお作りする

私たちの強みです。

 

 

 

 

 

 

これだけの大きさでも、鞄の重さは3,580g。

中身はおそらく、

全部入ると10キロ近くになると思います。

 

それでもこの自重の鞄で保つのは、

内側も革、開け口が金具のバッグだからです。

当然のことですが

要所要所に補強も施しています。

 

 

 

 

 

 

これだけたくさんのモノが入る鞄ですと、

小物をサッと取り出せることが

かなり重要になってきます。

そこで、スマホや名刺入れサイズのものには

個々のポケットをご希望いただきました。

 

「出張も多いので、そういう時

ひとつの鞄ですべてをカバーできると

移動も楽になりますから、

オーダーしてほんとに良かった。」

こちらこそありがとうございます。

うまく役に立ってくれることを願っています。

 

 

 

 

 

 

すべてのモノを入れた状態で持ってみますと、

女性が持つのはほとんど無理です。

体格の良いこのクライアントでしたら

大丈夫と思います。

 

使った革はハイブランドの革。

雨に当たると白っぽくなることがある様ですから、

雨用のスプレーを2本差し上げました。

 

うまく使っていただき、

お身体の負担が少しでも減ることを

祈っております。

すばらしいご注文をありがとうございました。

 

 

定番、3分類できる保険証/カードケースを名刺入れとして使った例 502N

定番、3分類できる保険証/カードケースを名刺入れとして使った例 502N

2025/04/01

8年ちょっとお使いいただいた

オレンジの名刺入れについて

「まだまだ使えて

気に入ってるんですが、

人に預けたらこんな風になっちゃって。」と

同じ形で新しいものをご注文いただきました。

 

 

 

 

 

 

お色でいろいろ悩まれたのですが、

今回お選びになったのは

ハイブランドのロイヤルブルー。

 

裏地をダークブラウンにしたので、

糸の色も裏地と揃えました。

個性的な選択です。

 

 

 

 

 

 

お忙しい方なので

一回ご来店いただいて、「革ルーム」で

いろいろな革をご覧いただいてから

メールで糸の選択肢をお出しし、」

ご注文いただきました。

 

新店舗には「革ルーム」があり、

みなさまには

そこで革のお色を見ていただきます。

 

その奥にはアトリエがあって、

技術者たちがそれぞれ

オーダー品をお作りしています。

 

さて、この方の

この定番「3分類できる…」の使い方は

名刺入れとしてであり、

じつに良くこなれていますから、

早くお作りして差し上げたいと思います。

 

 

 

 

 

 

お話は変わりますが、当店には

いろいろなご注文の仕方があります。

ご来店いただき店頭で全部お決めいただく、

メールですべてお決めいただく、

その半々で進めていく…

欲しいものがあっても時間がない方でも

満足感あるご注文ができます。

 

 

 

 

 

 

毎日使っていて、気づいたらx年経っていた

ということは、当店ではよくあること。

それだけ気に入って使っていただけるのは

とても嬉しいことです。

このたびのリピートもありがとうございました。

 

 

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