実際のオーダー例
40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。
カテゴリー

ベージュゾウ革の小銭入れ 250104
2025/03/10デザイナーがひと目ぼれして入荷した、
見るのも初めてのゾウ革、ベージュ。
大きな革ではありませんが
バッグを作れたら…と言っていました。
でも小物のご注文が多く入ったようで、
今回ご紹介するオーダー品は
小銭入れです。
こちらは、前回ご紹介した
ゴールドブラウンの財布と
お揃いで
お持ちくださるクライアントからの
ご注文品です。
「小銭入れもそろそろダメになったので
財布とお揃いの革で作ろうか、
と思っていたのですが
このベージュはすばらしいですね!
見たことない色です。」
ゴールドブラウンと見比べてから
「この革がどう変化していくか、
見たいですね!これにしよう。」
とお決めくださいました。
経年変化をご覧になりたい、なんて
当店クライアントの口からでなければ
なかなか聞ける言葉ではありません。
それはこの方が、黒のゾウ革を
うつくしく育ててくださった経験を
(残念ながら無くしてしまわれたそうですが)
お持ちだからです。
他の革には無い独特の手触り感覚と、
透明感のあるツヤが出てきた黒色とを
気に入ってらっしゃいました。
革製品の経年変化を知っていただくのに、
当店オリジナルレザーの牛革は
格好の入門編です。
もちろん最終到達点でもあります。
手で撫でる、かわいがることで
どんどんツヤ良く育ってくれますから、
触りがいがあるというもの。
それだけでなく
手触りもぐんぐん良くなりますし、
付いたキズも治ってきますし。
ヌメとルバルの違いを、五感で
愉しんでくださる方も多いですが、
たくさんのオーダー品をお持ちいただくと
今度は、
エキゾチックレザーの気になる方々が
増えてきます。
リザードやクロコダイルなどで、それも
ビビッドなお色が目に付くようになります。
それだけでなく、
年齢が増していきますと、自然と
クリアなお色に目が行くようになります。
どのようなエキゾチックレザーに
心動くかは人によって違いますが、
ゾウ革の威力は群を抜いてスゴイと感じます。
こんなに高価な革を
「もらいます!」の一言で
持ってきてしまうデザイナーや、
いろいろと革をご覧になった後で
「コレ!これです!」と
迷いなく指さすクライアントのみなさま。
この小銭入れ、ゾウ革に
うまく折り目を付けられるかどうか
わからなかったものですから
当初はヌメでお作りするつもりでしたが、
実験したところ、ゾウ革でも
きれいに出せることがわかりました。
そのことに気づいたクライアントは
嬉しそうで、
私たちも喜んでいます。
「細部まで覚えてくださっていたんだ…」
このたびもありがとうございました。
長くお使いいただき、
愉しんでいただけることを願っております。

ゾウ革のファスナー二つ折り財布 50104
2025/03/08ゴールドブラウンのゾウ革で
ファスナー二つ折り財布をお作りしました。
ファスナーの布の色、金具の色など、
フルオーダーメイドでは
細部までお選びいただきます。
今回のゾウ革は斑柄もお選びいただきました。
今回の柄ははっきりと整った柄です。
パーツを取る場所によって
まったく雰囲気がかわりますから、
小物の場合
お選びいただける状況であれば
ご指定いただくことは少なくありません。
裏面もきれいな柄で、
この革色がどのように変わっていくかが
とても楽しみです。
ちょうど先だって、他のご愛用者から
メールでご連絡をいただきました。
「黒のゾウ革のジーヴズを
10年ほど使っています。時間が経って
革がとても良い感じになってきました。
他のお色を使ってみたくなり…」
というお引き合いです。
店頭でのご相談でも
メールのご相談でも、
フルオーダーメイドの場合は
ファスナー布の色や金属の色も
お選びいただいてますから、
持ち主のお好みのお品に仕上がります。
だから長く持ちたくなる。
今回はカードを入れる枚数から
財布のタテ寸法を出しています。
二つ折りで少し深めですが、
とてもきれいなサイズです。
ご注文者がお持ちになると
お互いの主張の度合いが
とてもいい感じです。
札入れ部には仕切りをお付けして
領収書とお札を分けて入れることができます。
おもしろいのが小銭入れの付け方で、
下の面にしっかり付けて
土台が動かないようにしたことで、
出し入れしやすい形としました。
そして小銭入れの上
=他のカード入れの下ですが、
そこには
カードがヨコに入るようにしています。
ちょっと変わった構造です。
ご希望いただいた内容から発展させて、
もしかするとデザイナーが
暴走してしまったかもしれませんが、
この入れ具合となりました。
うまく使えば
かなり便利なポケットと思います。
ゾウ革は今年に入って
かなりの値上げをしていますから、
これからは
以前ほど入れられないかもしれません。
ネイビーとゴールドブラウン、
ベージュでしたら
お財布やシステム手帳くらいのサイズは
まだお作りできますので、
気になる方は店頭で革をご覧くださいね。

5センチ幅のベルトmバックル持ち込み 50107
2025/03/065センチ幅のベルトは
もしかするとメンズでは初めて
お作りしたと記憶しています。
これだけの幅のバックルとなりますと、
やはりお持ち込みです。
しっかりしたシルバーの
昔のクロムハーツのお品だそうです。
現在はこのように線の太いアイテムは
ないそうですから、貴重です。
どこのブランドのお品物も
昔の製品はすばらしかったですね。
こんなバックルをお持ちになれたのは、
良い時代に買い物ができたということです。
「気に入っていたのですが
とうとう革がダメになってしまって…」
作り変えでご来店くださったのですが、
なんとラッキーなことに、お店には
厚さ3.6ミリの最後の1枚革ベルトの
材料があったのです。
これでもう、ほんとの最後。
当店オリジナルレザーで
3.6ミリの厚みを作ることができたのは
かなり前のことですが、
きちんと保管していたので
長~くお使いいただける状態です。
脂をしっかり入れた革なら
保管の仕方ひとつで長保ちします。
こちらのクライアントは背の高い方で、
5センチ幅のベルトをしても
特に幅広のベルトには見えません。
同じクロムハーツのチェーンを付けて
オールブラックのお姿にお似合いです。
今回のベルト材料と言い、
どうやらお買い物にツイている方のようです。
お渡し時に
とても喜んで、ずっと眺めてくださり、
作った私たちも嬉しかったです。
ありがとうございました。

ボストンバッグ→リュックサックへ
2025/03/04こちらのクライアントが
以前注文したボストンバッグには、
まるで飾りのように見える金具を
底面にお付けしています。
「後からリュックにできるように
ショルダー紐を付けたいんです。でも、
ボストンバッグとして持っている時には
飾りのように見えて欲しいので、
このデザインが良いのではないかと…」
その思惑はピタリと当たり、
このボストンバッグが
まさかリュックになるとは
どなたも想像なさらないでしょう。
すばらしいデザイン力です。
上のお写真の金具が
下のお写真のように使われるのですが、
それに対して付けたショルダー紐は
とてもシンプルなタイプです。
ただただ、2本の持ち手に
太めのショルダー紐を通して
左右の金具に留めるだけ、という簡単さ。
これには目から鱗が落ちました。
ただし紐幅は広く、なんと5センチ。
それが、背負ってみると
驚くほど楽で、重量を感じません。
またこれほどショルダー幅がありますと、
ルバルの革ということも相まって
肩への当たりも柔らかく、
こんなに楽に持てるの!という感覚です。
長さ調節をすれば
ショルダーバッグにも早変わりします。
その時には
持ち手の金具にショルダー紐を取り付けるだけ。
いつもいつもすばらしい発想を
ありがとうございます。
「このショルダー紐を
どのように作るか決めるのに、
こんなに長くかかっちゃいましたよ。」
とはご謙遜。
きちんと考えるからこそ、
ベストの答えに行きつきます。
このたびもありがとうございました。

アンティーク鏡の新しい居場所
2025/03/01本日ご紹介するのは、
アンティーク鏡の新居です。
それは
慢性腎不全の治療をしている医院です。
まるでこの鏡を待っていたかのような
白い壁+ダークブラウンの腰板です。
お写真を頂戴して
わあっと歓声が出ました。
置き場所によって
こんなに姿を変えるのも
アンティークのおもしろさです。
それにしても腰板との相性には
驚くものがあります。
鏡は大事に取り外され、運ばれました。
当初心配していた、
枠はうまく外れても
鏡自身を壊さざるを得ないのではないか
という心配も杞憂に終わり、
めでたく新居に移ることができました。
ありがたいことです。
*こんな感じで作業をしたようです。
モダンな天井燈ともぴったり合い、
こういうアプローチもあるのだという
良い見本となりました。
持ち主の感性ですね。
これからはこの場所で
たくさんの人を見守ってくれることでしょう。
新しい鏡の持ち主さんは、
たまたま当店に依頼したいものがあって
おいでになりました。ご縁です。
今までに作ったことのないアイテムを
そのうちご紹介できると思います。
どうぞお楽しみに!