実際のオーダー例
40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。
カテゴリー

バトルシップグレイのリザードジーヴズ コンパクト財布 41202
2025/01/29先日ご紹介した23年物を
ずっと使ってくださっていたクライアント。
「そろそろできた?」とお電話いただいた時、
ちょうどお写真を撮り終えたところでした。
今回お作りしたのは、
リザードのバトルシップグレイ。
その日のクライアントの服装は
ネイビー主体のネップツイード製ジャケットで、
ポケットチーフのお色に
このファスナーのレンガ色と
前回のファスナーのラッキーグリーンが
入っていました。
お尋ねしますと、
どちらもこの方のお好きなお色なんですね。
今回のお財布もご覧になって
とても喜んでくださいました。良かったです。
きれいで質のいい革を選びましたから、
良いお色で瑕疵ひとつない出来上がりです。
「前回来た時に
この財布が23年以上経ってる、って聞いて
びっくりしましたよ。
ヨーロッパにもアメリカにも、
海外にはたくさん連れて行きました。
世界中知っている財布だよ。
結構荒い使い方してきたんだけど、
持つんだねえ。」
デザイナーは
「いやあ、うちの製品は長保ちするから
お店を続けるのが大変なんですよ。」
と、思ったことをそのまま言っています。
すると
「今って何が流行ってるの?
何か良い感じのバッグってないの?」
と聞いてくださるので、
「先日お作りしたボディバッグが
すごく良かったですよ!
あれを少し小さくしたら
お似合いになりそう。」
とお答えしたところ、
「そういうのね、そういうのを
今度置いといてね。」
なんていうお話になりました。
革製品を一点一点お作りするには、
みなさまの想像以上の労作がかかります。
目いっぱい頭を使って考えを詰めて
試作をして行かないと、
きっちりしたものは出来ません。
最近はますます複雑なご注文内容が
増えていて、なかなかお店用の製作まで
たどり着きませんから、
叡智の結晶をお見せできる
このオーダー例を作っておいて
ほんとに良かったと思います。
お書きしたように、ついちょっと前に
すばらしいボディバッグを
お作りしましたから、みなさま、
ご紹介までお楽しみに!

持ち手付きの筒型ショルダーバッグ 41107
2025/01/27何度もご注文くださっているクライアントが
「気に入っているバッグがありますが、
大きさが合わないので
少し大きくして作りたいです。」と
ご連絡くださいました。
ありがとうございます。
こちらのクライアントは毎回
分かりやすい説明をくださり、
その説明方法の端的さに驚かされます。
見本バッグは
最近あまり見ないデザインで
巾着のような形ですが、
開け口を一か所だけドットボタンで
留めたタイプ。
おまけに持ち手とショルダー紐が一緒に
本体の金具に付けられていて、
その時々で
どちらでも好きな風に持てるように
なっています。
合理的な形です。
見本は小さいバッグでしたから、
サイズをご指定いただきました。
このくらいの大きさに大きくするなら、
ショルダー紐にした時、ぎりぎり
歪まずにお持ちいただけそうです。
今回のように
既にあるバッグのサイズ変更をする場合、
まず考えなくてはならないことがあります。
それは、それぞれのバッグには
形によって適したサイズがあるため、
サイズを変えることで
形を変えて作らなければならないことも
ある、ということです。
それについてまず考えなくては、
そのまま作って良いかどうかがわかりません。
デザインにも影響がある場合は
見た目が変わってしまいますから、
さあ、どうする?ということになります。
ここでたびたびお書きするように、
同じ形で、同じデザインで、
と希望していただいても、
何を同じとするか、という内容が
使っている人と
作り手とでは
見方が変わって、一致しないことがあります。
これが一番の落とし穴とするなら、
先述の、適したサイズについての考え方は
二番目の落とし穴と言えましょう。
世の中に出ている革製品は
バッグも小物も含めて、
ほとんどが量産品です。
それらは、安価にたくさん作るために、
材料準備の段階からして
それぞれの道のプロによる
流れ作業となっています。
ですから、特別な金具を作ったり
特別な色の革を作ることも
難しくはありません。
そのように作られたお品物と
一本一本作るオーダー品とは
根本的に、材料の選び方から製作方法まで
まったく違います。
その違いについて熟知しているプロと、
何を主眼とする製品にしたいのか
話し合うことは、
フルオーダーメイドではとても大切なこと。
毎回個性的なご注文をありがとうございます。
こちらもお役に立てることを願っています。

婚約の記念品、ダークパープルのクロコダイルファスナー長財布
2025/01/25オーダー品が出来上がった時、
アトリエ内でも
たいてい歓声が上がりますが、
このダークパープルのお財布の見事さには
一層大きな声が聞かれました。
クロコダイルの色革は
毎回違う色で作られるため、
行ってみないと
目的のお色があるかどうかわかりません。
行く前に、こんな色ありますか?
とはお尋ねしてから伺うのですが、
同じ色の名前でも
グラデーションで様々な色違いになります。
今回は、たまたまお店にあった端革のお色を
気に入ったクライアントがいらして、
その色目を探しに行きました。
拝見した革は
店頭の見本より少しダークで、
まさに思った通りのお色!
このご注文をくださったのは、
ご婚約の記念品をお相手に贈りたいと
おいでくださったクライアントです。
ステキなことにまず、
お二人がご一緒においでくださったこと。
そして、
もしこのダークパープルがなければ…と
牛革でお作りする場合のお色も
決めていただいたのですが、
幸いにも革があったというご連絡をした時、
ご注文者がそのことを
出来上がりまでナイショにしてらしたこと、
です。
お相手の方の喜びようは
みなさまにもお見せしたかったくらいです。
とてもお似合いのお二人です。
今回ご注文いただいたのは、
普通のファスナー長財布よりも少し大きめで
この長財布の使やすさは、
誰もが容易に想像できるくらいの
すばらしいレイアウトでした。
ですから、オーダー例をご覧になって
使いたい、と思う方は少なくありません。
ただ、このレイアウトですと
通常サイズより少し大きめになりますから、
手の小さな方や小柄な方には
大きく感じてしまうでしょう。
体格によって変わる大きさの感じ方に
注目してコンサルティングすることも、
当店の得意とするところです。
今回のお相手は立派な体格の方で、
これくらいの大きさの方が
むしろちょうど良さそうです。
そしてクロコダイル製ですから、
かなり長くお持ちいただけます。
お財布を使うたび、きっとこの時のことを
思い出してくださることでしょう。
どうぞ末永くお幸せに!
このたびはありがとうございました。

昨日は、アイコン扉の移動日!
2025/01/24本日からお店においでになる方へ
お知らせがあります。
それは…
当店アイコンとなっている扉が、
昨日 新店舗に移設されました。
そのため現店舗は下のお写真にある
事務所のような扉になりましたが、
内容は変わりませんので
安心してお入りください。
*階段を上がると、この風景です
ここで大きくお写真をお載せするのは、
ほとんどのみなさまは
ネット情報から来てくださるからです。
かなりブサイクになりましたが、
よろしくお願いいたします。
*こちらは内側から見たところ
店内からは
今まで外側に出ていた扉面が
見えることになります。
アイコン扉は
表の備え付けの防火扉との
二重扉になっていたわけですが、
内側の一枚が無くなっただけで、
冬の空気をスース―感じます。
驚きました。
よくよく考えるとこれは、
二重扉だからではなく、単に
アイコン扉の立て付けが良かったんですね。
防火扉は寒いのだと思います。
そして移動した
アイコン扉の新しい居場所は、
昨日はこんな感じになりました。
扉の前のローリング器械は
天井素材にノリを付ける器械だそうです。
そして以下にアップするお写真は、
今の店舗から新店舗へ
アイコン扉を移動させる道中のもの。
*職人さんがとことこ歩いてドアを運びます。
エレベーターに入らなかったので、蝶番を取り除き、
やっとエレベーターに運び込んだところ。
*アトリエ入り口ドアを外し店内に運び入れる直前
そしてやれやれやっと入った、という場面。
このドアをどこに配置したかは、
ご来店いただいてのお楽しみ!なので
はっきりどことわかるお写真は
アップしません。
どうぞみなさまがお持ちの
推理力をお使いください(笑)

ポロサスのアップルウォッチベルト 40906
2025/01/23とてもとても贅沢なご注文品です。
クロコダイルのポロサスで
アップルウォッチのベルトを、
というご依頼。
前回シャインクロコダイルで
お財布をお作りしたクライアントで、
長財布をとても気に入ってくださり
このたびのご注文に繋がりました。
ありがとうございます!
今回は、既にお持ちになっているベルトの
サイズを元にして、お作りしました。
アップルウォッチ本体の取付金具は
普通に販売されておりまして、
最初それを知らずお断りしかかったところ、
クライアントから
販売の事実をお教えいただきました。
そこまでは良かったのですが、
ここから思わぬ問題が出てきました。
取り寄せた金具には表裏があり、
これがまたネットでお調べしたところ、
表裏反対に出ていたいくつかの写真を
正規の表裏と勘違いして、
このお写真の出来上がりとなりました。
それなのでこの付け方は、
ご来店いただいてからお直ししています。
こんな時、アトリエが隣で良かった!と
ホッとしました。ただ完成品の
お写真を撮り忘れたのが、とても残念です。
是非今度撮らせてください!
アップルウォッチには
ある程度重さがありますから、
ベルトはしっかり目にお作りしています。
お渡しした当初
製品が出来上がったばかりで硬いため、
腕にしづらい、と
ご心配になったご様子ですが、
お時間が少し経った今はいかがでしょう?
しっかりお作りしますと、
革が慣れてくるまではどうしても
硬く、きつく感じることと存じます。
お使いいただいて
気になることがありましたら、
いつでもご相談ください。
このたびもありがとうございました。
この方は、明るい、楽しいクライアントで
ご友人と一緒においでくださいますから、
毎回笑顔あふれる店内となります。
当店は、皆様のおかげで
すばらしいお店になっています。
ありがとうございます。