ORDER WORKS

実際のオーダー例

40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。

カテゴリー

当店の「牛革」の作り方 ~牛革を取り巻く環境~

当店の「牛革」の作り方 ~牛革を取り巻く環境~

2013/05/02

さて、大上段に構えたタイトルを付けてしまいましたが、

平たく言いますと 今日は、

みなさまから寄せられる なるほど!という質問についてお書きします。

 

それが 先日のご紹介記事の続きにもなりますし。

 

 

kawa6

 

今日いただいたご質問は、

「皮を採るための動物って、どこで育ててるんですか?」

なるほど~ いいご質問です。盲点を突かれました。

 

まず最初に説明しなくてはいけない事は、

 

「皮を採るための動物」なんて いません、、ということ。

 

皮は、牛でも豚でも羊でもぜ~んぶ 食用の肉を採ったあとの副産物です。

あ、クロコダイルも リザードも オーストリッチだって同じこと。。

 

 

kawa1

 

 

別の言い方をしますと

食用の動物たちは、どこも残すところなく 全身を使われます。

すばらしい事ですね。

 

皮とはそういうものですから、一頭一頭みんな、皮膚の状態が違います。

ひとりひとりの人間の皮膚の状態が違うのと、まったく変わりません。

 

それで、厚さや、キズの多い少ないや、キメなど、

一枚一枚ぜんぶ違って、合皮のように 均一ではないのです。

 

 

kawa2

 

 

一方、石油やゴムなどから作る合皮であれば、

レシピさえ統一すれば、同じ質の合皮は、いくらでも作れます。

 

とにかく、食用動物の副産物である「皮」部分は、

なめされて、

靴や洋服やバッグの材料素材の 「革」になります。

 

 

kawa3

 

 

世の中のほとんどの革は、量産品を作る材料となりますから、

一枚の革から、なるべくたくさんの製品を作れるように、

キズや、皮膚の下の繊維が壊れている部分 がわからなくなるように、

たいていの革には、ど~んと、厚い厚い化粧を施しています。

 

そうすると、まるで合皮のように、均一に出来上がりますから、

革の目を見たり、皮膚の下の質を考えずに、

だれでも

簡単に、たくさん作る事が可能になります。

 

 

kawa4

 

そういう革は、革本来のツヤこそ出ませんし、

ついたキズは治りませんが、

多少の雨でもシミになりませんし、きれいな色の革が作れます。

 

それが、大量に作る製品の、革の加工の仕方。

良いとか悪いということではなく、単純に

大量生産品は

まず素材としてそういう革を作らないと 製作できない、

というだけの事実です。

 

それにしても おもしろいのは、

「合皮」は、本革を目指して作られ

ほんものの革に見えるものほど 良いとされている中で、

 

最近の革は、限りなく合皮の特長に近づいている、ということ。

 

その証拠に、

私たちプロでも、合皮かどうか わからないことが多々あります。

 

 

kawa5

 

 

当店の特製牛革は、

良い意味であれ、悪い意味であれ 「革」でありたいと望んでいます。

 

ですから、

最低限の、肌を整える基礎化粧だけをして、

自然の加工をしてもらっているだけなので、

キズや血筋やトラジマなどが、見えやすい仕上げになります。

 

これは、均一に見えるように加工する方法とは、

対極の作り方をした革です。

 

しかし、その革の作り方だけが、

使って なでで行くと、どんどん 革本来のツヤが出ますし

香りよし、

手ざわりに独特の柔らかさが出ます。

 

昔からの、みなさんのイメージどおりの革、

いわゆる 「革って、使って行くと味が出るんですよね!」

と よく みなさんがおっしゃるイメージのままの革を

目指して作っています。

 

 

kawa7

 

 

しかし、一方で、

「どんな革が良い革なんですか?」というご質問もいただきますが、

ひとくちで、これが良い革ですよ、と言えるものはありません、

とお答えしています。

 

それは、使う人が何を望んでいるか、

その内容によって、何を「良い革」とするかが異なるものだと、

オーソドキシーは思っています。

 

しかし、オーソドキシーが、みなさまにお伝えしたいのは、

昔からの、革らしい革の良さです。

 

ほんもののツヤの出方、におい、手ざわり、柔らかさ、etc.

工業製品では味わえない、

五感すべてに訴えるすばらしい素材、「革」だけの良さ、です。

 

 

kawa8

 

 

狂牛病の騒動以来、久しく時間が経ちますが、

この病気の最終的な影響は、まさにいま、革を扱う私どもが感じています。

 

牛の飼料として、肉骨粉を使えなくなったことを発端に、

 

→ 牛の育ちが悪くなる

つまりは、肉の総量が減り、皮の厚みも薄くなる

→ 以前よりたくさんの頭数を殺さなくてはならなくなる

→ 放牧から殺すまでの養生の期間が短くなる

→ 牛の皮についた傷が治らないまま、皮になってしまう

→ 原皮のキズや厚みのなさが、

革になったときの製品作りに多大な影響を与える

 

こういう、風が吹けば桶屋が・・・的な悪い連鎖があり、

いつまでこの品質の牛革を作り続けられるかわからない状況です。

 

ものの作り方がどんどん変化しているこの時代に、

このような昔ながらの質の革を

なるべく長く作り続けられるよう、みなさんも願っていてください。

 

A7カバーとiPADケース

A7カバーとiPADケース

2013/04/30

 

こだわりのA7カバーをご注文くださったお客様。

短期間でとてもいいツヤになりましたので、

コツを伺いました。

 

「毎日 言われたとおり手でなでているので、

たぶんそれでしょうね。とにかく毎日使っているので、

使うたびになでています。

ほんとにいいツヤが出ますね。」

 

 

A7_iP

 

このたびご注文いただいたのは、

iPad miniケース。

 

A7カバーと同じ革のお色でご注文いただきましたので、

新しい革と、使い込んだ革の違いが、

良くわかることになりました。

 

 

A7_iP2

 

「最初はこんな感じだったんですね。

革の様子は、きっと毎日変わって行くんで、ぜんぜん違うものに見えます。

 

「キズは確かにつくんですけど、

なでていると、ほんとに直るんで・・・丈夫ですよね、この革。」

ありがとうございます、楽しんでいただいて良かったです。

 

エイジングして、キズの治って行く革、というのは、

じつは、なかなか市場に出回っていません。

ですから、当店は特別に作ってもらっています。

 

なぜ、こういう革が市場に出回らないか、

次回、おもしろいお話をしましょう。続きをお楽しみに!

 

カスタマイズしたiphone5ケース

カスタマイズしたiphone5ケース

2013/04/27

 

たくさんのお客様から、オーダー品のご感想をいただきます。

中には、お写真を付けてくださる方もいて、

ほんとうに喜んでくださっていることがよくわかります。

 

どのご感想も、お客様のくださったものをそのまま載せています。

ぜひご覧ください。

 

今回のオーダー品は、定番iPhoneケースのカスタマイズ版。

左右の位置を変えて、ケースの留め方を変え、

ペン差しをお付けしました。

 

 

image20131222001

 

 

************

 

まず出来上りを拝見し、

希望した通りの機能が全て盛り込まれていつつも、

無駄の部分のないシンプルな美しさ・

格好良さのあるお品に仕上がっていて、

プレゼント用なのに私が使いたくなってしまう程でした(笑)

 

留め具も、差し込み式ではなくスナップでお願いしたので、

少しカジュアルになってしまうかなぁ・・・とも思っていましたが、

ベルトや金具のデザインが素敵なので、

元々の高級感を損なうことなく、

彼の好み・使い易さに見事にマッチしたお品になっていました。

 

ペンホルダーの位置も絶妙で、

閉じてスッキリ、開けば(開かなくても)さっと取り出せる位置にあり、

とても使い勝手が良いそうです。

一緒にiPhoneサイズのテキスト化できるノートもプレゼントしましたが、

ピッタリのサイズで収まり、これまた機能的な美しさ。

クレッジット機能付きSuicaも入れて、

本当にこれ一つでどこへでも行けるような感覚だそうです。

 

教えて頂いた通り、よく手で撫でるように伝えましたが、

手触りが良いので言われなくても無意識に撫でてしまうとのこと。

私もたまに触らせてもらい、

その気持ちよさをシェアさせてもらっています(笑)

周りからの評判・注目度も抜群のようです。

 

はじめて『オーダー』というカタチを取りましたが、

ご相談の時点で信頼できる対応で、安心してお任せ出来ましたし、

期待以上のものを作って頂けたと、彼も私も大変満足しております。

皆さまには心よりお礼申し上げます。

 

次は私に・・・ということですので、

今から何をお願いしようか、ワクワクしながらあれこれと考えています。

またお伺いすることがあるかと思いますので、

その時もどうぞよろしくお願いします

 

************

 

このお客様は、プレゼントする相手の方をお連れくださり、

どんな風にカスタマイズさせるといいのか、

直接お話することができました。

 

お引き取りにはいらっしゃることができなかったので、

プレゼント包装ですが、中身を見られるようにして、配送しました。

 

こんなご感想をいただけて、ほんとうに嬉しいです。

今頃はきっと、すでにいいツヤが出ている頃と思います。

ありがとうございました。

 

ストラップの長さも自在な、ショルダーバッグ

ストラップの長さも自在な、ショルダーバッグ

2013/04/24

 

今日ご紹介するのは

ショルダーバッグとしても、手提げバッグとしてもお持ちいただける

ツーウェイバッグです。

 

女性のお客様からのご依頼ですが、

男性のみなさまがお持ちくださってもすてきな

すっきりとしたデザイン。

 

革の良さが前面に出ますと、とても格があります。。

 

 

win_tote

 

 

「毎日持ち歩きたい荷物は、だいたいこれだけです。

それと、新聞の折りたたんだのを入れるでしょうか。

 

手提げとして、またショルダーバッグとしても使いたいですが、

ショルダーヒモの余りが ぺらぺらと出るのはちょっとイヤなので

それをどうにかしたいと思っています。

 

御社のオーダー例に載っていた ショルダーヒモの処理が良かったので

それを使って シンプルな形を作れませんか?

 

本体の形は、荷物量と大きさを考慮したものを薦めてください。」

 

 

win_tote2

 

 

聞き取りをして、お薦めしたのがこの形。

一見、何の変哲もない シンプルな形ですが、

こういう形であれば、さまざまな構造のバッグが考えられます。

 

しかし、こちらのお客様のご要望に合ったもの、となると

デザイナーの頭の中には、たったひとつの構造が、像を結んできます。

 

これが、オーダー前に

当店が時間を掛けてコンサルティングをする理由。

 

「さっそく旅行に使ったのですが、とても使いやすかったです!

あんまり使いやすいので、

結局まいにち使っています(笑)。

自分の荷物量が過不足なく入るので、気持ちいいですね。」

 

良かったです。

末永くお使いくださいね。ありがとうございました。

 

新作、決定版!長財布のできるまで

新作、決定版!長財布のできるまで

2013/04/20

 

定番のお財布たちは、どれもかなりいいセン行ってますが、

自分として考えたとき、

どうしても 「ジーヴズ」一辺倒になってしまいます。

 

ジーヴズは、単なる小銭入れとして使っても

かなり優秀ですから、

長財布といっしょに使うパターンもぜんぜん「あり」。

 

それで自分自身は、折らないお札を持つときには、

ジーヴズの相方 「バーティ」を使って、不便を解消しています。

とってもシンプルなので、自分にはぴったり。

お薦めして、お持ちくださっている方の評判も上々ですし。。

 

しかし、自分はそれで良いですが、それとは別の意味で、

もう少し、もう少し改良したら

もっといい製品になるのではないかと、

既にある定番製品については、つねに考え続けています。

 

 

PW037_01

 

 

そんな もやもやした状況が、各アイテム毎にいつも存在するので、

そのうち 何を考えていたかわからなくなってしまうのですが(笑、

 

そんなとき 助けてくださるのは、

キビシいご要望を出してくださるお客さま!

そういうお客さまに、ぎりぎりまで追い詰められることで、

いままで繋がらなかった回路が繋がって、

新しいアスペクトが出現することがあります。

 

そんな経路を経て

このたび 新作としてお出しした 長財布ですが、これは

ある意味でパーフェクトな製品になった、

と心から思います。

 

で、この欄でご紹介。

もちろん、定番としてお出ししている製品は、

どれも熟慮のうえ、すばらしいお品に仕上がっていると思います。

が、この新作。 たくさんある長財布なのに、また新作。

 

折りたたんだところは、上のお写真のとおり、とってもシンプル。

 

 

PW037_02

 

このたびのアプローチは、

 

・とにかく嵩張らず

・とにかく小さく

・とにかく軽く

・使うとき、ストレスを感じないですむ

・そして当然ながら、高級品のオーラを出す(これはいつもの事)

 

ですから、お持ちいただくとお役に立てると思うのは、

 

・ジャケットのポケットに、長財布をしまう人

・小さいバッグを持つ人

・軽いお財布にして、身体を楽にしたい人

・ひと目見ただけで、どこに何が入っている、とすぐわかり

・良いお財布を持っている人だなあ、と対外的に思われる必要のある人

 

でしょうか。。

 

それと、偶然なんですが、

お札の頭が少し出ている、って、聞いた話によりますと、

どうやら縁起も良いらしいです。

 

まあそんな事は置いといて、大きさと、グラム数には

とにかくご注目を!!

<<最初のページ<前のページ次のページ>最後のページ>>