実際のオーダー例
40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。
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キーホルダー&小銭入れ&交通系カード入れ 40606
2024/08/05「ずっと探しているんですが、
こういう形がどこにもないです。
だからオーダーしかないかと。」
今まで使っていた製品が
使いやすくて手放せないと思う方は、
たくさんいらっしゃいます。
前にもお書きしましたが、
量産品というのは、定番でない限り、
ワンロットを工場で作ってしまったら
製作に関するものはすべて廃棄され、
二度と作られることはありません。
この端正な見た目をしたオーダー品は
キーホルダーと小銭入れを
一緒にした製品です。
デザイナーには
42年分の店頭での記憶がありますが、
この形は初めて拝見した、と言っています。
何十年経っても
見たことのない製品はまだまだ出てきます。
それはたいてい15年以上経ったものです。
それに比べますと、まさに
ここ15年ほどで、市販品の品数は
随分減ったように感じます。
製作方法やデザインの仕方のトレンドも
すっかり変わりましたし。
キーホルダーと小銭入れを一緒に持つ。
これが今回
このオーダー品のコンセプトですが、
どうやってキーを持とうか、と
まだ何をどう持てば自分に合うのかを
見つけられていない方には、
ひとつの良い解決方法と思います。
どれとどれを一緒に持つか?あるいは
もしかすると、単品で持つ方が良い?
など、
生活するうえで必要な小物に対して、
自分がなるべく自然に扱える方法を
見つけることができれば、
鞄の中を
あれこれ探さなくてもよくなります。
もしそれでお困りの方があったら、
こんな組み合わせもあるの?という
組み合わせも試してみてください。
ひとつご注意しますが、こういう場合
パーフェクトな答えはない、
と思ってください。
より良い方法を見つける、くらいの感覚で
楽しみながらお探しいただくことを
お薦めします。
さてこのキーケース、
裏面にはカードも入りますから、
きっと服のポケットに入れて
交通系カードを
改札でお使いになったりするでしょう。
なかなかのお品です。
手放せないお気持ちがよくわかります。
このオーダー品が、なるべく長く
今までの気持ちよい生活を再現できるよう
心から願っております。

ファスナータイプ、バッグ式のA4書類入れ 40501
2024/08/0312~13年前に
ご主人様にプレゼントなさった書類入れを
お持ちになって
「とっても良くって
ずっと使ってくれているんですが、
そろそろ作り変えようかと思って…」
と、ご来店くださったクライアント。
今回もプレゼントとのことで、
相変わらずの仲の良さですてきです。
現品は毎日使ってらっしゃるとのことで
まだもう少し使えそうですが、
革にオイル分が足りていないので
そろそろかな、という感じです。
当店の革は
油分のある手でなでることで
オイル分が補給されるタイプなので、
たくさん手でなでていただくと
寿命を延ばすことができます。
小物であれば
扱うたび、自然と手でなでられますから、
20年以上お持ちになる方も
たくさんいらっしゃいます。
話がそれてしまいました。
今回、「私も使いたいから」と
お揃いで2点のご注文を頂戴しました。
ありがたいことです。
使っていただいての再注文には、
ことに嬉しいものがあります。
しかもこの方は
スクールに通ってくださっていました。
海外移住のため、おやめになる時
「革製品を作るのがどんなに大変か、
ほんとに良くわかりました。
これはもう、お願いする方がいいですね、
プロの作りはやはりきれいですから。」
と言って、
前回のご注文をくださったのでした。
前回頼んでくださった仕様は
ほんの少ししか変えてらっしゃいません。
よくお考えになった仕様ですと
こんなにも長くお使いいただけるのですね…
あらためて
オーダーすることのすばらしさを
お教えいただいた案件です。
A4サイズのノートでしたら、
タテ入れも
ヨコ入れもできるようにしたのが
大きなポイントかもしれません。
同じものを2点、と言いましても、
上のお写真をご覧いただきましたら
2点の違いを
お分かりいただけますでしょうか。
間違い探しのようですが、
じつは
左が右利きの方がお使いになるもので
右の方は左利き用。
今回は、中の仕様を
左右対称でお作りしています。
そしてこの仕様の優れたところは
ファスナーの大きなポケットがあることと、
その下にも
A4が入るサクッとポケットがあることです。
無駄なく
ちょうどいい塩梅の区分けができるので、
これは使いやすいお品と思います。
さすが2代目をご希望いただく製品です。
これを最初に考えたのが、
プレゼントなさる方。
愛情あふれるステキなプレゼントは
これからのお二人のますますの発展を
象徴しているように見えます。
このたびもありがとうございました。

丸4年を過ぎたゾウ革、毎日使ったフランスブルーのショルダーバッグ
2024/08/01とってもいいんですよ。
毎日使っているのに、
何ともならないんです!
ゾウ革ってすごいですね、驚きました。
今回も長く使いたいアイテムで
欲しいものができたので、
ぜひこちらでお願いしようと
来店しました。」
ありがたいことです。
新たなご注文品のお話を伺ったのは
もちろんですが、
件のゾウ革のバッグを気に入っての
再来店ですから。
おまけにバッグもお持ちくださったので、
こうしてみなさまに
いま一番の話題であるゾウ革の使用後を
お見せすることができます。
お作りした時より柔らかくなって、
新品の時より
ずっと持ちやすくなっています。
手触りもつるっとしてきています。
それにしても、華奢な女性が
こんなにたくさん荷物をお持ちになる!
と言いたくなるほど、
バッグはパンパンに膨らんでいます。
重さはと言えば、これもかなりあります。
でも型崩れも少ないですし、
革の表面には、汚れが見えません。
後から出来立てのお写真と比べますと、
あ、革の色が濃くなってる…
あまりに自然な色の濃くなり方で、
最初のお色を忘れてしまいました。
お荷物の重さから、
ハードにご愛用くださっているのは
一目瞭然です。それだけに
ゾウ革、すごいです、
と私たちも思いました。
「たくさん持ち物が入りますし、
4年間毎日持っていますが
古くなった、とはぜんぜん感じません。
汚れもないですし、
ほんとに作って良かったです。」
デザイナーは説明していました。
「あの時お決めになって良かったですね。
そのお色は、最近ずっと見ないです。
仮に同じ色で染めようとしても、
なかなか同じには染まりませんし…
それと今は、
ワシントン条約でゾウ革捕獲が
完全にクローズドになりましたから、
なかなか手に入りにくくなって。
お値段はだいぶ上がりました。」
ちなみにこのバッグのデザインベースは、
当店定番の「ユーティリティ」。
その定番の容量を、バーン、と
思い切って増やしたタイプです。
裏地も革ですから、軽くても
中身をたくさん入れられるバッグです。
「肩にもかけやすいですし、
肩紐も外れにくくて、そういうところも
とても気に入っています。」
絶賛してくださいました。
エキゾチックレザーは押しなべて
牛革より丈夫ですが、
ゾウ革は、バッグを作るにこそ
真価を発揮するのかもしれない、
と思ったほど、すばらしい4年後です。
ご愛用に感謝申し上げます。
今回のお品もきっちりお作りしますね、
どうぞお楽しみに。

ファスナー長財布と合体したiPhone15pro用ケース 40601
2024/07/30こちらのクライアントからは
たくさんのことを学びました。
まだお若いのに
考える方針がはっきりしてらっしゃいます。
「iPhone 15 proのケースが欲しいです。
お財布機能も付けて、このサイズで
作っていただけますか?」と
見本サイズをお持ちになりました。
お持ちになった見本は、
スマホ本体を付ける方法が
スライド式のアタッチメントです。
iPhoneの複眼カメラになってきますと
カメラの大きさがありますから、どこに
このアタッチメントを付ければよいか、
かなり微妙な問題になってきます。
ところが…
「機種が変わっても
このケースを使いたいので、
市販品で良いと思った大きさの見本を
持ってきました。
使い勝手もこれが良かったので、
同じに作ってください。」
ご指示の仕方も明確です。
もし見本製品がなければ
サイズをどのように決定するか、
まだ見ぬ次の機種のこともありますから
検討と話し合いが必要になります。
すでにお使いになっていたサイズであれば
この方にとって
許容範囲の大きさということですから、
見本のお持ち込みは助かりました。
お話を伺いますと、
このお財布の中にあらゆるものを入れて、
つねに服のポケットに入れて
持ち運びをしてらっしゃるとのこと。
「天変地異が突然起こっても、
どこにいても
しばらく暮らしていけるように、
と緊急時に備えています。」
この中身のチョイスや
どうやって持ち運ぶかを伺いましたら、
なるほど、と誰もがうなずける内容です。
危機管理がきっちりしています。
あらゆるものをお入れになるため、
ファスナー長財布部分は
その重さにも耐えられるよう、
しっかりとお作りしています。
見本品はすぐに壊れてしまうと
聞きました。
当店とまったく違うお仕事の方でしたから
そのご職業からのものの見方を
垣間見ることができ、楽しいご注文でした。
ひとつの仕事を追求した人の考え方は、
抽象的にとらえていくと
みな同じになると感じます。
どうぞお身体に気を付けて
ますますのご活躍をお祈りします。

このオーダー例ブログは実際のバッグや財布を見るだけ?
2024/07/29先ほどご来店くださったクライアントから
お尋ねいただいたことがあります。
***********
ブログがとてもおもしろくて、
毎回読んでいます。
更新した、というサインを受け取ると
読むのがとても楽しみです。
(嬉しいです、ありがとうございます!)
Youtube動画にあるものとは違った意味で、
製作で見えない部分の内容を
教えてくれていますよね。
あれって、
あそこまで書いちゃっていいんですか?
技術の無料公開、っていう感じですよね。
経験してないとわからないことも
たくさん書いてありますし。
他の人に流用されないですか?
それともあれ以上の秘密があって
ほんとの秘密は書いてないんですか?
***********
*出来上がったばかりの長財布で、
がま口札入れが付いた珍しいオーダー品。
そのように受け取ってくださり、
ありがとうございます。
ご指摘いただいたように、スクールでも
プロが使っている技術をすべてお教えしたり、
このブログではプロの知識を
どんどん書いてしまいます。
具体的にどんな材料を使っている、
ということこそ書きませんが
(それはいろいろなYoutuberが
しているのではないかと思いますし、
当店の場合
一つひとつ試しながら決めていくので
複雑で、製作者でないと追えないから)、
その他のことは
なるべくわかりやすく書くようにしています。
それはもう、第一に
これからご注文をお考えの方々のために、
です。
*何年もお使いいただいたリザード長財布と
クロコダイルのカードサイズジーヴズ。
みなさまからのご注文を、
製作側がどのように捉え
実際に製作を進めていくのか、
その過程を知っていただくことで、
ご注文の際に、
ご自分の希望内容をどう伝えたらいいか、
あるいは、クライアントが
オーダーする前に自分で試せることがある、
というような具体的な方法、
さらには、フルオーダーメイドは
二人三脚で行う作業であること、なども
お分かりいただけると思うからです。
フルオーダーメイドを標榜するお店が
最近増えてきた、と
クライアントからお聞きしましたので、
ご自分がどの程度のフルオーダーメイド品を
希望しているのか、
それも識別していただけるのでは、
とも思います。
私どものフルオーダーメイドでは
みなさまからのご依頼品を
文字どおり命かけてお作りしていますから、
当店にご依頼をいただければ
高いレベルの製品ができること、
それを希望する方においでいただきたいのです。
*すっかり使いこなしていただいたノートカバー。
先ほど書いたクライアントから、
他社のオーダーメイドの中には
予算に応じて作る、というところもある、
と伺いました。
私たちは、予算に応じて、ということは
ほとんどの場合、やっておりません。
なぜなら、ご依頼者は、
不便と思う何かを解消したい、
毎日のストレスを取り除きたい、
というお気持ちを持って
ご相談にいらっしゃいます。
しかもそれを、好きな色、
好きなデザインで持ちたいわけですから、
その方だけの究極の形や仕様は、そもそも
変えられるものではありません。
お見積もりには
そのすべてが反映されていますから、
二重のプライス設定は不可能です。
私たちはみなさまのご希望に対して
最高のお品をお渡ししたい、
とつねに思っていますから、
価格を安くするために何かを削る、
ということであれば、みなさまが
フルオーダーメイドすること自体が
もったいないこと、と思います。
長く使えるものだからこそです。
それを、厳しすぎる態度だと
お思いになるかもしれませんが、
ご予算だけからお考えになる方の場合は、
当店でなくても良いのではと思います。
*時計ベルトもご愛用者がいらっしゃいます。
使用中のお写真を撮らせていただきました。
ごちゃごちゃと書いてしまいましたが、
このブログは、
みなさまご自身が
楽しく嬉しいフルオーダーメイドを
経験するために、
使ってくださることを願っています。
ご質問等がありましたら、
いつでもお尋ねください。
デザイナーはいつも言っています。
「わたしは最近、買い物が楽しくない。
それで必需品以外買わなくなりました。
だって、お店にプロがいないんですもの。
うちのクライアントはほとんどの方が
あ~、楽しかった、と
最後に言ってくださるけど、
ご相談をお受けしているわたし自身も
みなさまと楽しい時間を持てています。
理想的な買い物のお店だと思います。
うちみたいなお店があれば、
わたしも行きたいな。」