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目録でプレゼント!ご本人が相談にいらっしゃったビジネスバッグ 40327
2024/08/15以前、当店では
お祝い当日にお渡しするタイプの
「プレゼント目録」をお出します、と
お書きしたことがあります。
目録を必要とするのは、
オーダー品の製作にはお時間がかかりますから
お祝いの当日に本品がない場合、
あるいは
店頭でご本人から希望を聞いてもらい
それから製作してほしい、
という場合もあります。
また、ある金額をお書きしてお渡しし、
そこから先はプレゼントされる方に
お任せする、という方法もあります。
今日ご紹介するバッグは、
お誕生日プレゼントとしてお受けしたもの。
鞄をお持ちになるご本人には
お届けした目録をお持ちいただき、
直接ご相談いただきました。
*このイタリア革は、手で撫でるとキズが
治ります。そのままでは柔らかすぎるので
少しだけ手を加えて形を整えています。
「何をプレゼントしようかと
ずっと考えていたのですが、
本人に直接そちらに行ってもらって
欲しいバッグの相談をしてもらおうと
思いました。
どのようにすればいいですか?」
それで目録をお出しすることに。
目録をお出しする時には、
ご注文者のお名前、
相手の方のお名前、
どのような記念品なのか、を
お知らせ頂き、プレゼント方法に合わせて
文章を変えてご用意します。
手作り感爆発ですが、
ひとりひとりのクライアントの
お気持ちを代弁し、
心のこもった目録に仕上げます。
わくわくすると思いませんか?
*少し手を加えることで、ヨコからの
柔らかいラインを保つことができます。
今回はお誕生日プレゼントでした。
遠方にお住いの方で
お忙しいご様子なので、
初回のご相談をいただくまでに
三月ほど経っていたと思います。
端正ないでたちで
ハイブランドの端正なバッグを
お持ちのご相談者でしたが、店頭で
お目に留める製品を観察しておりますと、
同じようなタイプはもういらなくて、
育てるられる革が良さそうな感じでした。
ハイブランドの革は
経年変化がありませんし、
馴染むような柔らかさにはなりませんから、
それとは対極にある当店オリジナル革と
たまたまその時ご用意のあった
いかにもイタリアらしいシボ革を
お見せしたところ、「コレ!」ということで
イタリア革に決まりました。
*適度な位置で取り出しやすい小物用
ポケットが、使い勝手をアップさせます。
形の方は、店頭に置いてあった
デザイナーの私物で、
30年ほど前のエブリディバッグを
気に入ってくださいました。
大きさを変えたい、ということで
次回、大きさダミーをお見せすることに。
お忙しい方なので、
いつもあまりお時間がないご様子で、
ぱっとお話しして
ぱっとダミーをお見せする感じでした。
2回目のダミーをお見せして
OKをいただき、
内装を話し合って、お渡しするまでには
一年ほどかかりました。
*ペットボトルのホルダーは折り畳むことが
出来ますから、邪魔にはなりません。
ご自宅へお送りする納品でしたが、
その後のご連絡がまったくなかったため、
「気に入っていただけたのかしら?」
と、気になっておりましたところ
少ししましたら、嬉しいご連絡が!
***********
お世話になっております。
先日は素敵なバッグを仕上げて
いただきありがとうございました!
主人は大喜びでした!
そこで、今年の誕生日もまた
以前と同じような仕立券を
プレゼントしたいのですが可能でしょうか?
今月のxx日が誕生日なので
それまでに仕立て券が必要なのですが、
ご対応いただけないでしょうか。
***********
ありがとうございます。
このご連絡を頂戴してほっとしました。
*しっかり厚みを取り、底鋲も配して
いますから、床へも安心して置けます。
次のやり取りでは、
以下のようなご報告を頂戴し、
***********
主人は前回作っていただいた鞄を
とても気に入っており、
お手入れもこまめにしております。
私も嬉しくなり、もう一種類違う鞄が
あればなと思いました^ ^
***********
やはり育つ革にご興味があったのだと
確信したところです。
さて次回は
どんな革をお見せしましょう?
デザイナーも楽しみに思っております。
まずはご来店をお待ちしております。
引き続きましてのご依頼に
感謝申し上げます。

一回り小さいゾウ革のプチ・バトーペンケース 40402
2024/08/13こちらは
ダークネイビーのゾウ革でお作りした
定番と同じイメージですが、
じつはひと回り小さくしています。
中に入れるペンが少ないため
小さめのサイズをご希望いただきました。
当初のご希望では、
なるべく小さくするために
少し逆デフォルメした形を
ダミーでお見せしたところ、
「やはりこの形が良いです。」
とのことで、形をメインに変えました。
こちらをお送りして、喜んでいただけました。
とてもはっきりしたゾウ革の斑柄を
ふんだんに使っています。
小物でもこれほどの良い斑柄のゾウ革製品は
まずないでしょう。
革のお好きなクライアントに
お持ちいただきますから、
長年お持ちいただいた時の経年変化が楽しみです。
このたびのご注文もありがとうございました。
たくさん愛でていただけると嬉しいです。

本を聴くためにスマホを鎖骨近辺でホールドする、スマホホルダー 40605
2024/08/11「毎日犬の散歩に行ってまして…
その時にスマホの本読みを聴いています。
いまは何とか自分で考えて
スマホを首の横にホールドしてますが、
それでは居心地が悪くて…
快適で、外で持っても
いい感じのホルダーが欲しいです。」
最近の本読みはどうかとお尋ねしますと、
「すごく良いですよ!」とのこと。
歩きながら本の内容を聴けるのは
たしかにすごいことです。
さて、今回のご依頼ですが、
当初のイメージは、言葉では
ガンホルダーのような感じとのこと。
ただ、それだと当店で作るには
ちょっと大変過ぎます。
なぜなら、数本のベルトを使って
ホールドする方式では、
お持ちになる方の体格や服装によって
ホールドする紐の角度と長さが
さまざまに変わるからです。
これはなかなか決めづらい。
そこで、ご依頼者からいただいた
サジェスチョンを元に
もっとシンプルな形にしたところ、
なかなか良さそうです。
本番をお作りする前に
ダミーホルダーをお作りして、
体格に合わせたベルトの角度などを
再調整します。
この段階ではまだ
身体に対してのフィット感をどう出すか、
決めてはいません。
ギミックの必要な微妙な問題は、
多くの場合
作りながら解決していきます。
「犬の散歩なので
雨の日や風の日も使います。
だから雨に濡れても大丈夫な革が
希望なのですが…」
本来、革は雨に弱い素材ですから、
そういう革はないです、とお答えしますが
以前、雨避けスプレーで実験した結果が
十分わかっておりますから、
最初から雨避けスプレーを
たっぷりかけることにしました。
この「雨避けスプレー」ですが、
当店オリジナル革などのヌメ革類は、
お持ちになる方が
どのように育てたいか、というご意向で
扱い方を変えていただくよう
デザイナーはご説明しています。
最初から雨避けしますと、
たしかに雨ジミは出来ませんが、
エイジングの仕方に違いが出るからです。
雨避けしないと
革の色も濃くなっていくのですが、
雨避けをすると
ツヤだけが出て、色は濃くなりません。
ここがポイント。
ヌメ革の場合、持ち主のみなさまが
革をどのように育てたいか、から
扱いを決めていただきますよう
お願いいたします。
左は本番を作るにあたってのダミーです。
きちんと作ってないだけで、
機能やサイズなどを確認することができる
精度の試作品です。
ここまででまず製作の一段階。
次は再度ご来店いただき、
装着していただいたり、
中身を入れていただいたりして、
サイズや角度の修正に入ります。
こうした一連の作業はすべて
クライアントの来店時、店頭で行われます。
これが、アトリエ隣接の理由。
お店とアトリエがすぐに行き来できて
製作者の同席がないと
ここまでの機動力は生まれません。
フルオーダーメイドには
こんな贅沢な条件が必要です。
アトリエ隣接の当店では、
フィッティングが必要なオーダー品でさえ、
ご依頼者のみなさまは、
初回のご相談、
2回目の装着→修正、の2回のご来店だけで、
次にはもう
完成品を受け取ることができます。
じつはこちらのオーダー品は
お仕事仲間へのプレゼント品でした。
お受け取り時、お二人でご来店くださって
「お、これならカッコイイね。
さすがオーダー品、という感じがする。
こんな感じになるんだ。」
と、お二人とも喜んでくださいました。
このホルダー、お召し物の厚みによって
ホルダーベルトの位置が、絶妙に
変わるようなギミックも施しています。
すばらしいプレゼント品となることでしょう。
大切なプレゼント品として
当店オーダーをお選びいただき、
まことにありがとうございました。

お気に入りのショルダーバッグにファスナーをつけて 405N
2024/08/11「気に入っている
ショルダーバッグがあるんだけど、
鞄の口をホックで留めるようになってて
それがイヤなんだ。バッグは
いくつか試したけど、とにかく
その大きさがちょうどいいんだ。」
お話を伺っていくうち、
何でもできますよ、と申し上げますと、
では外ポケットも欲しい、
内ポケットにもリクエストがある、
イニシャルも入れたい、と
最初のご希望以上の
リクエストが出てきました。
当店では、みなさまが心の中で
「ほんとは、こういうバッグが欲しい」
と思ってらっしゃる、
ほとんどのリクエストを
実現することができると思います。
このご注文では、
最初にご希望いただいた革が
定番でなかったこともあり、
それを手配していたところ、
なんと革の最終確認時に
まったく別の革、まったく違うお色に
突如変更されました。
すでに製作方法を決め、
材料を用意していた私たちはてんてこ舞い。
まあそのおかげで
懸案だったベルト用の布のストラップを
同じお色で見つけることができて、
そこはとてもラッキーでしたが。
最近ではストラップ用の布の紐も
色や幅の品ぞろえが少なくなっています。
そんなわけで、ご希望するイメージも
最初のものとは全く別物になりました。
表面に入れるイニシャルの仕様は
「おまかせ」でした。
「おまかせ」というのは、
色やご希望内容の方向性が
いま一つはっきりしない場合に、
一番難しいリクエストです。
というのは、その製品に沿った
イメージを考えていきますと、
いくつものパターンがあるからです。
万一お好みがわからないと
雲をつかむような話になりますし、
イメージを発想して以降も、
それがきちんと形になるよう整えるには
ある程度の時間も必要です。
ご注文者のほとんどの方は
ご自分でものを作ったことがない方ですが、
その中には、このオーダーメイドで
どれだけの人がどれだけの時間をかけて
自分のためだけに動いてくれているか、
感動してくださる方もいれば、
まったく無頓着な方もいらっしゃいます。
今回は後者寄りだったため、
ご自分が決めた内容を変えるのは簡単、
と思っていらしたようで
正直、かなり大変でした(笑)。
私たちはどんなご注文品であっても、
どんな紆余曲折があっても、
高品質のオーダー品をお作りすることを
お約束しますが、
出来れば今回のような体力のいる変更は、
ないとありがたいです。
デザイナーはきっと
みなさまが煩わしいと思うほど
細かい確認をしていると思います。
それは、ご注文品に間違いがないよう、
また、ご依頼者の持つイメージを
できるだけ反映させたい、という
気持ちがあるからですが、
他方では
製作物の最終形を頭の中で完成させ、
それを具現化するための、
製作者たちにいきわたらせるイメージを
頭の中で作っています。
そんなわけでデザイナーは、
「おまかせ」内容がある場合
こともなげに選択肢を挙げていきますが、
それこそ脳内でめまぐるしく
あらゆることを考え併せ、
選択した中での候補を選んでいますから、
いったん出来上がったイメージを払拭して
新たに考える方向を切り替えるのは、
容易なことではありません。
あまり脈絡のない変更は変更でまた、
気持ちを切り替えるのに気力がいります。
さらには材料の手配に
あらたに別ルートを使うことになり、
それがまた難航したりすると…
いやはや、愚痴を申しました。
今回は裏地も定番ではありません。
変更の際、バッグのすべての色を
ダークグリーンとお決めいただいたため
最初の組み合わせよりは楽でしたが、
どういう布がなるべく保ちが良いのか、等
独自の調査をして材料選びをしています。
ファスナーも
番手の大きなものを使っています。
これも特注です。
このように
根本的に製作色が変わる場合、
製作にかかわるすべての材料を
揃えなおすことになります。
そんなこんながありましたしたが、
うつくしく出来上がったので
終わり良ければ総て良し…です。
いろいろな意味で
印象深いひと品となりました。
このたびはありがとうございました。

リアルイタリア 小さな街のレストラン
2024/08/10台湾から友人が来た時、
とても喜んでいたことがあります。
「日本にはランチタイムがあって、
この高級店のこんなにおいしいものが
信じられない値段で食べられる!」
詳しく聞いてみますと、
台湾のお店には
ランチタイムがない、とのこと。
高級店は一日中同じ値段で
お料理をサーブするようです。
どこの地方にも「当たり前」があります。
自分の街だけにいると、
それがじつは
多くの場所では当たり前でないのだ、
とは、なかなか気づきません。
私が行ったイタリアの小さな街にも
ランチタイムがあって、
それぞれの店で工夫したメニューが
いくつか用意されます。
その後やはり2時くらいから
中休みするところもあれば、
メニューを飲み物だけに減らして
営業を続けるところもあります。
そうかと思うと、夕方~夜しか
オープンしないレストランもあります。
そのようなレストランはたいてい
より格式あるお店で、
メニューも凝ったものが多く、
優雅な店内装飾をしています。
その中で、私がもう一度入りたかった
小さなお店を思い出します。
店内席が8人程度、
外席も同じくらいの席数のお店で、
ご主人と奥様、従業員が一人
という小さなレストラン。
お昼過ぎ1時半頃入ったのですが、
隣のテーブルでは小さな女の子が二人
ご飯が終わった後のようで、
立ったり座ったりうろうろしたり、
絵本を見ながら
おしゃべりしていました。
ご両親は彼女らの相手をしながら、
お客さんにお料理を作ったり、
店頭販売の肉を用意したりしています。
そこで食べたのはピチというパスタと
生野菜のサラダ。
ピチはイノシシ肉のトマトソースで、
おかわりしたい、と思ったほど。
生野菜はいろいろなお店で食べましたが、
おもしろいのはどこのサラダも
キャベツの太い千切りが入っていて、
日本のサラダとはかなり違うイメージ
(日本のサラダは盛り付けがきれいです)。
ドレッシングがかけられていなくて、
目の前にオリーブオイルとバルサミコ酢が
ビンごとドン!と置かれます。
そしてその後でお塩が来ますが、
それがまるでつけ足しのように
最後に置かれるのがおもしろいです。
何よりも最高!なのが
どこのオリーブオイルもバルサミコ酢も
味わいがあって、お塩は要らないほどです。
でも、このピチのお店のバルサミコ酢は、
まずひと口食べて思わず
目を見開いたほどのおいしさで、
もう一度行こう、と思っていました。
ところがこのお店、中休みはなく
1日ずっと開いているので、6時には
閉めてしまうことがわかりました。
小さな女の子たちの生活に合った
レストランの営業時間なのでしょう。
お料理をお客さんに出すこと、
自慢の肉や肉の加工品を売ること、
これを昼~夕方で行っています。
こんな時間帯のレストランは、
東京では見たことがありません。
彼らには観光地という利点もあって、
普通なら決行するに勇気のいる時間帯で
営業時間を成立させています
(彼ら自身は
そんな風に思っていないでしょうが)。
自分たちがしたい生活をする、
そして
それを成立させる方法を見つける。
もし私たちが、自分の時間を
自分のために自在に使う彼らのように
暮らしていければ、
あの優しい目を
持つことができるのかもしれません。
私は、ITを駆使することで
多くの人が自分で自分の時間を
うまく使いこなせるようになる
と思っておりましたが、実際
なかなかそれは難しいことと感じます。
しかし、物流などは別として、
ここでは、ITとはあまり関係なく、
そういう生活を成立させることが
できています。
ご近所の方らしき人々が、頻繁に
この店に肉を買いにやって来ています。
マンジャーレ、カンターレ、アモーレ。
食べて、歌って、愛する。
シンプルな人生観のお国柄だから
できるのか、
歴史や景観を護ることが前提で生きているから
できるのか?
おそらく彼らには
自分たちが何を大切にするか、
はっきりとわかっているから
それを実行しているだけなのかもしれません。
何かを諦めるのではなく、無理をせず
限られた時間を
大事なものにだけ使う。
こんなことが当たり前にできるのは
すばらしいこと、羨ましく思う生活です。





































