実際のオーダー例
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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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丸4年を過ぎたゾウ革、毎日使ったフランスブルーのショルダーバッグ
2024/08/01とってもいいんですよ。
毎日使っているのに、
何ともならないんです!
ゾウ革ってすごいですね、驚きました。
今回も長く使いたいアイテムで
欲しいものができたので、
ぜひこちらでお願いしようと
来店しました。」
ありがたいことです。
新たなご注文品のお話を伺ったのは
もちろんですが、
件のゾウ革のバッグを気に入っての
再来店ですから。
おまけにバッグもお持ちくださったので、
こうしてみなさまに
いま一番の話題であるゾウ革の使用後を
お見せすることができます。
お作りした時より柔らかくなって、
新品の時より
ずっと持ちやすくなっています。
手触りもつるっとしてきています。
それにしても、華奢な女性が
こんなにたくさん荷物をお持ちになる!
と言いたくなるほど、
バッグはパンパンに膨らんでいます。
重さはと言えば、これもかなりあります。
でも型崩れも少ないですし、
革の表面には、汚れが見えません。
後から出来立てのお写真と比べますと、
あ、革の色が濃くなってる…
あまりに自然な色の濃くなり方で、
最初のお色を忘れてしまいました。
お荷物の重さから、
ハードにご愛用くださっているのは
一目瞭然です。それだけに
ゾウ革、すごいです、
と私たちも思いました。
「たくさん持ち物が入りますし、
4年間毎日持っていますが
古くなった、とはぜんぜん感じません。
汚れもないですし、
ほんとに作って良かったです。」
デザイナーは説明していました。
「あの時お決めになって良かったですね。
そのお色は、最近ずっと見ないです。
仮に同じ色で染めようとしても、
なかなか同じには染まりませんし…
それと今は、
ワシントン条約でゾウ革捕獲が
完全にクローズドになりましたから、
なかなか手に入りにくくなって。
お値段はだいぶ上がりました。」
ちなみにこのバッグのデザインベースは、
当店定番の「ユーティリティ」。
その定番の容量を、バーン、と
思い切って増やしたタイプです。
裏地も革ですから、軽くても
中身をたくさん入れられるバッグです。
「肩にもかけやすいですし、
肩紐も外れにくくて、そういうところも
とても気に入っています。」
絶賛してくださいました。
エキゾチックレザーは押しなべて
牛革より丈夫ですが、
ゾウ革は、バッグを作るにこそ
真価を発揮するのかもしれない、
と思ったほど、すばらしい4年後です。
ご愛用に感謝申し上げます。
今回のお品もきっちりお作りしますね、
どうぞお楽しみに。

ファスナー長財布と合体したiPhone15pro用ケース 40601
2024/07/30こちらのクライアントからは
たくさんのことを学びました。
まだお若いのに
考える方針がはっきりしてらっしゃいます。
「iPhone 15 proのケースが欲しいです。
お財布機能も付けて、このサイズで
作っていただけますか?」と
見本サイズをお持ちになりました。
お持ちになった見本は、
スマホ本体を付ける方法が
スライド式のアタッチメントです。
iPhoneの複眼カメラになってきますと
カメラの大きさがありますから、どこに
このアタッチメントを付ければよいか、
かなり微妙な問題になってきます。
ところが…
「機種が変わっても
このケースを使いたいので、
市販品で良いと思った大きさの見本を
持ってきました。
使い勝手もこれが良かったので、
同じに作ってください。」
ご指示の仕方も明確です。
もし見本製品がなければ
サイズをどのように決定するか、
まだ見ぬ次の機種のこともありますから
検討と話し合いが必要になります。
すでにお使いになっていたサイズであれば
この方にとって
許容範囲の大きさということですから、
見本のお持ち込みは助かりました。
お話を伺いますと、
このお財布の中にあらゆるものを入れて、
つねに服のポケットに入れて
持ち運びをしてらっしゃるとのこと。
「天変地異が突然起こっても、
どこにいても
しばらく暮らしていけるように、
と緊急時に備えています。」
この中身のチョイスや
どうやって持ち運ぶかを伺いましたら、
なるほど、と誰もがうなずける内容です。
危機管理がきっちりしています。
あらゆるものをお入れになるため、
ファスナー長財布部分は
その重さにも耐えられるよう、
しっかりとお作りしています。
見本品はすぐに壊れてしまうと
聞きました。
当店とまったく違うお仕事の方でしたから
そのご職業からのものの見方を
垣間見ることができ、楽しいご注文でした。
ひとつの仕事を追求した人の考え方は、
抽象的にとらえていくと
みな同じになると感じます。
どうぞお身体に気を付けて
ますますのご活躍をお祈りします。

このオーダー例ブログは実際のバッグや財布を見るだけ?
2024/07/29先ほどご来店くださったクライアントから
お尋ねいただいたことがあります。
***********
ブログがとてもおもしろくて、
毎回読んでいます。
更新した、というサインを受け取ると
読むのがとても楽しみです。
(嬉しいです、ありがとうございます!)
Youtube動画にあるものとは違った意味で、
製作で見えない部分の内容を
教えてくれていますよね。
あれって、
あそこまで書いちゃっていいんですか?
技術の無料公開、っていう感じですよね。
経験してないとわからないことも
たくさん書いてありますし。
他の人に流用されないですか?
それともあれ以上の秘密があって
ほんとの秘密は書いてないんですか?
***********
*出来上がったばかりの長財布で、
がま口札入れが付いた珍しいオーダー品。
そのように受け取ってくださり、
ありがとうございます。
ご指摘いただいたように、スクールでも
プロが使っている技術をすべてお教えしたり、
このブログではプロの知識を
どんどん書いてしまいます。
具体的にどんな材料を使っている、
ということこそ書きませんが
(それはいろいろなYoutuberが
しているのではないかと思いますし、
当店の場合
一つひとつ試しながら決めていくので
複雑で、製作者でないと追えないから)、
その他のことは
なるべくわかりやすく書くようにしています。
それはもう、第一に
これからご注文をお考えの方々のために、
です。
*何年もお使いいただいたリザード長財布と
クロコダイルのカードサイズジーヴズ。
みなさまからのご注文を、
製作側がどのように捉え
実際に製作を進めていくのか、
その過程を知っていただくことで、
ご注文の際に、
ご自分の希望内容をどう伝えたらいいか、
あるいは、クライアントが
オーダーする前に自分で試せることがある、
というような具体的な方法、
さらには、フルオーダーメイドは
二人三脚で行う作業であること、なども
お分かりいただけると思うからです。
フルオーダーメイドを標榜するお店が
最近増えてきた、と
クライアントからお聞きしましたので、
ご自分がどの程度のフルオーダーメイド品を
希望しているのか、
それも識別していただけるのでは、
とも思います。
私どものフルオーダーメイドでは
みなさまからのご依頼品を
文字どおり命かけてお作りしていますから、
当店にご依頼をいただければ
高いレベルの製品ができること、
それを希望する方においでいただきたいのです。
*すっかり使いこなしていただいたノートカバー。
先ほど書いたクライアントから、
他社のオーダーメイドの中には
予算に応じて作る、というところもある、
と伺いました。
私たちは、予算に応じて、ということは
ほとんどの場合、やっておりません。
なぜなら、ご依頼者は、
不便と思う何かを解消したい、
毎日のストレスを取り除きたい、
というお気持ちを持って
ご相談にいらっしゃいます。
しかもそれを、好きな色、
好きなデザインで持ちたいわけですから、
その方だけの究極の形や仕様は、そもそも
変えられるものではありません。
お見積もりには
そのすべてが反映されていますから、
二重のプライス設定は不可能です。
私たちはみなさまのご希望に対して
最高のお品をお渡ししたい、
とつねに思っていますから、
価格を安くするために何かを削る、
ということであれば、みなさまが
フルオーダーメイドすること自体が
もったいないこと、と思います。
長く使えるものだからこそです。
それを、厳しすぎる態度だと
お思いになるかもしれませんが、
ご予算だけからお考えになる方の場合は、
当店でなくても良いのではと思います。
*時計ベルトもご愛用者がいらっしゃいます。
使用中のお写真を撮らせていただきました。
ごちゃごちゃと書いてしまいましたが、
このブログは、
みなさまご自身が
楽しく嬉しいフルオーダーメイドを
経験するために、
使ってくださることを願っています。
ご質問等がありましたら、
いつでもお尋ねください。
デザイナーはいつも言っています。
「わたしは最近、買い物が楽しくない。
それで必需品以外買わなくなりました。
だって、お店にプロがいないんですもの。
うちのクライアントはほとんどの方が
あ~、楽しかった、と
最後に言ってくださるけど、
ご相談をお受けしているわたし自身も
みなさまと楽しい時間を持てています。
理想的な買い物のお店だと思います。
うちみたいなお店があれば、
わたしも行きたいな。」

革を育てたい方からのご注文、ヌメベージュの聖書カバー 40502
2024/07/28聖書カバーのご注文もしばしば頂戴します。
今回はお着物姿もこなれた
大和撫子からのご注文品です。
ご注文時もピックアップ時も
お着物でおいでになったので、
聖書カバーとの
ミスマッチイメージが印象的。
「親戚の中で私だけが着物を着るので、
みんなが着物をくれて…
それで着てるだけです。
命あるものを使いたいですから。」
嬉しいです、私どもの考えと同じです。
今はモノがあふれていますから、
みなさまに必要なお品をお作りしたい、
また、長くお使いいただきたい、
と思っております。
ですからオーダー品のご相談でも、慎重に
さまざまな方面からのご質問をして、
最終形をお決めいただいております。
お選びになったのはヌメのベージュ。
最近革の製法を変えて、昔のような
白っぽいベージュに変えたばかり。
とてもきれいなお色です。
ただし…革を育てていただくには
少しだけ覚悟がいる革の色かもしれません。
なぜかと申しますと、よく触る部分は
指の後が色濃くなりやすいので、
気づいた時にはいつも
全体を撫でてあげて欲しいからです。
すりすり、すりすり、と
お持ちになっている時
全体を撫でて可愛がってあげますと、
それはそれは美しく育ちます。
「愛」が革を育ててくれます。
このお手入れのお話をしますと
「あ、止めます。」
という人も少なくありませんが、
この麗人は「育ててみたいです。」と
にっこり微笑んでくださいました。
お着物を大事になさって
どんどんお召しになるのと同じように、
きっと優雅な動作で、このカバーも
どんどん撫でてくださることでしょう。
この聖書カバーには
どこにも革の接ぎ目がありません。
現在の原皮の状況で、
このようなベージュの革を作り、
継ぎ目のない大きめの製品を作ることは
とても困難です。
それだけに、
「革を育てたい」という方に
お分けできたのは、
なんとも嬉しいことです。
何かわからないことが起きましたら、
いつでもご相談ください。
永くお愉しみいただけるよう、願っております。
この度はありがとうございました。

入れるものが同じ、目的も同じなのに、サイズの違う長財布2種 407N
2024/07/26「いつもどおり”おまかせ”で
お願いします。」
長いお付き合いのクライアントから
長財布をご依頼いただきました。
そろそろくたびれてきたようです。
この男性は見かけによらず
扱いがかなり荒い方なので、
よく保ったと思います。
当店で「おまかせ」とおっしゃる方は、
ポイントを押さえて説明くださり、
その他はおまかせ、となります。
前回は、なるべく小さく作ってください、
というご要望がありましたから、
もっともコンパクトサイズでお作りしました。
今回は「もう少し大きくしてください。」
というご要望を頂戴しました。
年齢が上がることで
手の動きは変わってきますから、
そろそろもう少し大きい方が良いようです。
さてここで、
このブログをご覧になっている
みなさまは、なぜ2枚のお写真が
並んで紹介されているのか?
不思議に思ってらっしゃることでしょう。
それこそが今日のテーマです。
これこそが、今回の「おまかせ」の
もっとも難しいところでした。
この2点は
同じご希望品にもかかわらず
大きさが違うため、具体的に
比べやすい例ですから、
解説付きでご紹介します。
同じ素材で作ったふたつの長財布を
比較しやすいよう並べましたので、
拡大してご覧ください。
どのように作れば
なるべく小さくて、しかも
札の入れやすい長財布にできるか、
考えた結論がこの2種となりました。
出来上がりは甲乙つけがたかったため、
ここから先は
クライアントにお選びいただくことに
しています。
左の長財布、カード入れは左右各5枚、
左側の札入れ部分には
40枚の新札が入ります(この方は現金派)。
畳んだ時のサイズは
ヨコ幅が約10センチくらい、タテ幅は
札を入れやすい長さにしています。
右はお写真でご覧いただけるように
左側と仕様は同じですが、
ヨコ幅、タテ幅の長さ、ともに
左の財布よりも小さくなっています。
それがなぜかは、
お写真から想像してくださいね。
今回は「おまかせ」部分が、
製作上の一番の肝となっています。
一体どちらの大きさを
より気に入ってくださるでしょう?
手で扱う製品に対して、
人の感覚はさらに微妙になります。
こんな時、私どもは、
考え得るタイプをすべて、俎上に載せます。
そして、ご依頼者の年齢や
さまざまな雰囲気から、
どれがベストな案か、検討を重ね
決定・製作していきます。
顧みますと、この作業は
すべてのご希望内容に対して
行っています。
これが、「見えない作業」で、
「もっとも大事な工程」となります。
理想のオーダー品を美しく作るには、
この「見えない作業」あってのこと。
とにかくいやというほどたくさん考えます。
夢に見たりすることさえあります。
解説、と思い書き始めましたが、
みなさまがお受け取りになるオーダー品は、
目に見える以上の「思考技術」を持って
作られているとご理解いただけば、
お手にされたときの喜びだけでなく
驚きも感じていただけるのでは、
と考えた次第です。



























