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トキオクマガイの腕時計用ベルト、バックルお持ち込み

トキオクマガイの腕時計用ベルト、バックルお持ち込み

2023/06/08

もしかすると

トキオクマガイの時計ベルトは、

フルオーダーメイドのお店として

もっともたくさん

お作りしているかもしれません。

 

本日は、以前のオーダー品で、

バックルをお持ち込みいただいたものを

ご紹介します。

 

素材をミスして行き先の無くなってしまった

ベルトの販売品がございますので、

ご参考としてご紹介します。

 

 

 

 

 

 

ベルトと一体型の腕時計は

シュッとしたスタイリッシュなデザイン。

男女どちらがお使いになっても

スッとしたいでたちが強調されます。

 

小型ですが、

ちょうどいい塩梅の主張をしてくれます。

 

 

 

 

 

 

このベルトを作ることができるかどうか、

お訪ねくださる方々は、

90年代にこの時計に魅せられ

ずっと使ってらっしゃる方もいれば、

しばらく使わなかったけれど

やっぱりすてきだから、と

もう一度使いたいとお思いになるようです。

 

 

 

 

 

 

シンプルですが、

時計ベルトの付け方としては

イレギュラーで、

数年でダメになってしまう作りではない

しっかりしたベルトを再度作ったり、

取り換えたりするところがないことは、

拝見してすぐにわかりました。

 

こちらのクライアントは

ベルトがダメになったところで

もう使わなくなったそうですが、

好きな時計なので取っておいたそうです。

 

「バックルはベルトと一緒に

処分してしまったんですよ、

惜しかった。」とおっしゃりながらも

ご自分でチョイスしたバックルをお求めになり、

お持ちくださいました。

 

 

 

 

 

 

サイズをきちんと測って

お求めくださったので、

まあこれがピッタリと合っています。

お作りした私どもも

オリジナルがどうだったか、

忘れてしまったくらいです。

 

この時計に魅力を感じる

おしゃれな人々は、長い時を経ても

みなさまとてもおしゃれです。

楽しいひと時をありがとうございました。

きっと今もお使いくださっていると

思います。ありがとうございました。

 

 

クロコダイル・ダークブラウンxヌメベージュの長財布 30207

クロコダイル・ダークブラウンxヌメベージュの長財布 30207

2023/06/06

「この財布を10年ほど使ってますが、

そろそろダメになってきたので

同じものを新しく作ってください。」

シンプルなご依頼です。

 

店頭で拝見しておりますと、

男性はとくに、使い慣れた道具を

変える気持ちはなかなか持てない、

と感じます。

 

 

 

 

 

 

最近では市場でとんと見なくなった

ジャバラの長財布には、

大きく開くL字ファスナーの小銭入れも

ついていて、この形にしては珍しい

ダークブラウンのクロコダイル製です。

 

男性がお使いになるタイプとしても

あまりないものかもしれません。

お金もカードもたくさん入ります。

 

遠方からおいでくださって

良いお財布を見せてくださった

クライアントに、感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

内側はヌメ革のベージュで、

良い革の組み合わせだったから長保ちし、

気持ちよくお持ちになれたのだと

お見受けしました。

クロコダイルの革は

そろそろ斑柄の線の部分が

擦れて白くなっています。

 

これだけよくお使いになっていれば、

もう身体の一部になっていることでしょう。

目で見なくとも

扱うことができます。

 

「どこか変更したいところはありませんか?」

という問いにもとくにご希望はなく、

この方の身体の一部を

再生して差しあげるような気持ちがします。

 

 

 

 

 

 

このように「同じものを作って欲しい」

という時、オリジナルが革製であれば

ほとんど質問をしなくて済みます。

 

クロコダイルやヌメでしたら

普段からよく使いますから、

素材の特性が同じで

同じように作ることに

さほど問題はありません。

 

 

先にお書きした

その方の「身体の一部」を再現することに

一直線に専念できます。

 

 

 

 

 

 

この財布の特徴は

札入れ部の開きが大きいことで

見た瞬間に中身すべてが把握でき、

これはもう文句なく使いやすいことが

わかります。

 

小銭入れ部もL字ファスナーで

マチをたくさんとってありますから、

中をひと目で見ることができます。

 

このように視認性が高い、という条件は、

モノを使う時に

重要なポイントになると思います。

 

冷蔵庫のことを思い浮かべてください。

奥にあるものはついつい

正味期限を過ぎてしまいませんか?

 

 

 

 

 

 

その他この財布から学べることは、

サッと把握できる部屋の分け方、です。

部屋が少ないですから

どこに何を入れたか、

忘れる心配もありません。

 

後ろの外ポケットもありますし、

もしかすると、万人に向いたレイアウトと

言えるかもしれません。

 

過ぎたるは猶及ばざるが如しと言いますが、

市販品に見かける

これでもか、というくらいポケットのついた

バッグや財布は、

最終的にどこに何を入れたか

わからなくなって

使わなくなってしまう人もいます。

 

私どものフルオーダーメイドでは

なるべく長くお使いいただくために、

適度な数の分け方についてご説明したり、

少ないものを工夫して使うことも

時にお薦めしています。

 

長くお使いいただくために

必要と思われることはお話ししますが、

どのように最終決定をするかは、

あくまでもご注文者である

あなた次第。

 

決め手となる材料は

すべて私どもの方でお出しします。

そういう決定の仕方には

後悔の入り込む余地はほとんどありません。

 

このたびのご注文も

ありがとうございました。

 

 

外ポケットが多く、荷物がたくさん入るキンチャクバッグ 302

外ポケットが多く、荷物がたくさん入るキンチャクバッグ 302

2023/06/03

「以前作っていただいたこのバッグ、

普段持ちと思ってお願いしたのに

きちんとした場所まで持って行けるので

もう少し大事に持ちたくなりました。

ですので、これに代わる

普段持ちのバッグを作っていただきたい。」

 

 

 

*正面から見るとバケツ型で
外ポケットの多いバッグ

 

 

お嬢様がご一緒で

「見本がありまして、

このバッグなら母に合いそうなので

買ってきました。」

笑顔でお見せくださったのは

某雑誌付録のナイロンバッグ。

 

「母が使いやすそうだな、と

雑誌の説明書きを読んでピンと来て、

買ってみたら、当たり!でした。」

 

たくさんある中から写真で選び出し、

説明書きを読んでピンとくる、って

なかなかすばらしい観察眼をお持ちです。

 

 

 

*バッグの口がきちんと閉まるキンチャク型、
ショルダーベルトを着脱できるDカン付き

 

 

デザイナーが躊躇したのは、

そのバッグは

ナイロンに向いているデザインなので、

革にとってはかなり作りづらい箇所が

いくつもあることです。

 

最初にお作りしたバッグは

フォーマル的にお使いになり、

こちらは普段使い、とおっしゃいましたが、

こちらの方がテクニカルな作りなので

高価になってしまいます。

デザイナーは「普段持ちのバッグとして

それはありなのかしら??」

と思ったようで、

それを素直にぶつけてみますと

 

この方のお考えとしては

「普段持ちは普段持ち」というだけで、

使いやすくて

普段持ちとして相応しいものが良い、と

思ってくださっていることがわかりました。

シンプルな考え方のクライアントです。

このシンプルさは見習いたいです。

 

この時の価値判断の基準は

「思う通りに使いやすく、

普段持ちの場に適した

それなりにステキなバッグが

できるかどうか?」です。

 

 

 

*キンチャク部分にゆとりがあって
荷物がたくさん入る

 

 

 

普段持ちにするために、

取っ手に布ベルトを使って

カジュアルダウンさせるご依頼です。

 

キンチャクの紐を留める金具も

アウトドア系にして、

ポチっと金具を押すことで、簡単に

紐の伸縮をできるようにしています。

 

お写真でお分かりのとおり、

本体はルバルのダークブラウンに

雨避けのワックスをかけて、

キンチャク部分のナイロン地は

目立たないよう、黒色を使っています。

 

 

 

*細かいもの用の内ポケットがふたつ、
適度なマチが付いて使いやすい

 

 

当店でいくつもご注文くださっている

クライアントですから、

ご自分の希望がどうしたら現実になるか、

熟知して、お話しくださいます。

 

その結果、内側のお色はベージュにして

中のモノを見えやすくし、

外ポケットは

ガラケー携帯が入るように細工しました。

 

 

 

*お札をタテに入れられる内ポケット

 

 

たまたま先日お電話を頂戴しました。

「あのバッグ、とても良いんですよ!

毎日使ってます。

旅行にもこれひとつで

ずっと出かけてました。気に入ってます。

見た目よりモノも入るので

旅行でもほんとに役立ちましたよ。」

 

ありがたいお電話です。

クライアントのみなさまから、

少しお時間が経って

ご感想を頂戴する時がありますが、

うまくお役に立っていることを

知ることができますと、小躍りします。

 

この方のように、ご自分から

「これこれしたいので、

こういう風にできるかしら?」と

お話しくださるのはすばらしいことです。

 

リピートしてくださる

みなさまの中には、

デザイナーの製作物についての

マニアックなご説明を吸収してくださり、

参考にしてくださる方も増えています。

 

このたびのご注文も

ありがとうございました。

あんなに嬉しそうなお声を聴けますと、

私どももさらに頑張ろうと思います。

 

 

エレガントでコンパクトなスマホケース 303N

エレガントでコンパクトなスマホケース 303N

2023/06/01

1枚目のお写真をご覧いただくと、

この革製品が何なのか

いろいろなご意見が出ることと思います。

 

一番多いご意見はきっと

手帳カバーではないでしょうか。

 

このエレガントな製品は、

クライアントが愛用していらっしゃる

スマホケースと同じデザインで

お作りしています。

仕様はかなり厳しく難しい仕様でした。

 

 

 

 

 

 

こちらはスマホが真ん中に入るタイプで

(しかも貼付けタイプ)

カードも入り、名刺も入りますから、

スマホの隣に配したスタイラスペンが

まるで手帳用のペンのように見えます。

 

「このスタイラスペンの1辺には

マグネットが入っていますから、

そのマグネットを使って

スマホ本体横に収まるようにして欲しい。」

 

ペンの太さは10ミリ前後。

六角形のペンの1面に仕込まれている

細いマグネットを使って

なるべく無駄なスペースがないように

収めるわけです。

そのサイズ出しの大変さにクラクラしましたが、

何とかできるでしょう、という

製作責任者の言葉を信じてお受けしました。

 

 

 

 

 

 

さて、お渡しの段になりましたが

なんとなんと、スタイラスペンが

逃げてしまいます!

N極とS極が間違ってたんですね…

サイズ感がかなり厳しかったため、

そこまで注意が回りませんでした。

 

ということで、マグネットのプレートを

つけ直す、というアクシデントがありました。

今まではたまたま

この二分の一の確率に勝利してきましたが、

ここで負けてしまったようです。

 

ここから、フルオーダー品の製作では

徹頭徹尾論理的であること、

をあらためて肝に命じた一例となりました。

 

 

 

 

 

 

当店には、

さまざまなアイテムを作るに当たって

いろいろな知識が蓄積されています。

 

使ったことのないものであっても、

意図を理解し、製作できるのは

そうした知識があるからです。

 

クライアントのみなさまに

細かく聞き取りをして得た情報と、

それを調べて裏打ちした情報とを

併せて使いますから、

それらは生きた情報となり、その情報を

他のアイテムにも派生させていくことで

新しい局面での技術の使い方が

できるようになります。

 

ところが、今回は基本的なことで

落とし穴に落ちました。

 

作る仕事というのは、真に気を抜けません。

これは大変だ、と直感する注意事項があると

そちらにばかり頭が行ってしまうことがあります。

今回は、それに気をつけましょう、

となった事案でした。

 

修正までお待ちいただき、

ありがとうございました。

みなさまにも褒められる、とお聞きして

安心しました。

あらためて、ありがとうございました。

 

 

薄くてコンパクトなカード入れ付きL字ファスナー長財布 30310

薄くてコンパクトなカード入れ付きL字ファスナー長財布 30310

2023/05/30

一枚目のお写真にあるのは

カード入れとL字ファスナー財布。

別々にも持てますが、

基本、財布の中に入れて

お使いになるそうです。

今日はそんなご注文品をご紹介します。

 

カード入れは

表面、裏面、各4枚入れられる薄いもの。

 

 

 

 

 

 

このお財布は薄くて小さいけれども、

お札は折らなくていいし

カードもたくさん入るし、

と現在お使いの見本財布を

お持ちくださったクライアント。

 

「これは、少し改良すれば

理想的なお財布になると思いました。」

 

 

 

 

 

 

 

実際にいずれかを使ってみれば

その財布のタイプとの相性がわかります。

 

また、相性のいい財布で、

もう少しこうだと嬉しい…

という内容を反映させることができるなら、

確実にストレスのない財布になります。

 

理想的なフルオーダーメイドの使い方を

してくださったクライアントは

まだお若い方で、

現物のどこが「もうちょっと」なのか、

ご説明も明らかです。

 

 

 

 

 

 

 

今回の見本財布の一番の特徴は

真ん中のカード入れの形でした。

私どもでは

見本のお品を拝見すれば、

その製品の特徴を看破してから

みなさまのご説明を

受け取ることができます。

 

そうすることによって

より速く、より正確な理解ができます。

 

市販品はよく考えられたものが多いですが、

まれに企画しかしない人が企画したものや

単に流行っているから、と作られたものも

あることがわかります。

それは、私どもが

出来上がった品物を通じて

過程までトレースできるからです。

 

 

 

 

 

 

こちらのカード入れは

このスペースに対して、量的に

もっとも効率的なレイアウトです。

そしてそのレイアウトを、どうしたら

使いやすくできるのかを探った結果。

こういう工夫は、見ると嬉しくなります。

よくぞ考えてくれました。

 

 

 

 

 

 

毎回フルオーダーメイドのお品に対して

あれこれ新しい試みをする当店にとって、

こうしたアプローチを

見せていただくのは、ありがたいことです。

 

こうして出来上がった

クライアントのためだけの

フルオーダーメイド品、

きっと今頃お役に立っていることでしょう。

このたびはありがとうございました。

 

 

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