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ゴート革のビジネス出張用ボストンバッグ 303N

ゴート革のビジネス出張用ボストンバッグ 303N

2023/05/28

 

「30年ほど前に下北沢で

小物を作っていただきました。

その時から、もっと大人になったら

ここでカバンをつくりたい、と

ずっと思っていました。

欲しいカバンもはっきりしまして

やっとお願いできます!」

 

 

 

 

 

 

なんと嬉しいお言葉でしょう。

そして、このように現実的に

ご注文いただけるなんて

すばらしい経験を頂戴しています。

 

年月を顧みますと、

当時お若かったこのクライアントが

どんな勢いで

お仕事をなさってきたことか、

そのすばらしい成果は、

この方のファッションや

強い目力にお会いしただけで

理解できます。

 

 

 

 

 

 

大きさがお写真でははっきりしなくて

残念ですが、

このボストンバッグは

横幅55x高さ39センチという

とても大きなバッグです。

まず普通には販売されないでしょう。

 

「出張が多くて、たいてい

10キロくらいの荷物を持って

飛び回っています。

いま持っているボストンバッグは

とても使いやすいのですが、

もっと荷物が入って欲しくて。」

 

 

 

 

 

 

見本になったカバンも

けっこう大きかったのですが、

それよりも大きくすることがご希望。

 

「キャリーバッグを使わないのは…

あれは、持って走れないからです。」

いかに時間にタイトなお仕事を

してらっしゃるか、また

カジュアルテイストが入りながら

きちんとした社長のイメージある

ファッションを拝見しますと、

日常すべてを楽しんでらっしゃる

ご様子が偲ばれます。

 

 

 

 

 

 

丈夫に作って欲しいというご要望で、

今回はゴート革(ヤギ革)を

お勧めさせていただきました。

10キロ入るカバンでも足りず

もっと入るわけですから。

そして、走ることもあるからです。

 

見本バッグも果たして

ゴート革で作られておりまして、

それを十数年使った、と

おっしゃっておりましたから、

革の厚みも踏襲することにしました。

 

 

 

 

 

 

「xx日から出張なので

その前日に受け取りたいのですが、

いかがでしょう?」

というご連絡を頂戴し、ギリギリ

間に合わせることができました。

 

おいでになってご覧になるなり、

「やあ、カッコイイですね!

それに、大きいなあ。

持ってみて良いですか?」

もちろんです、あなた様のものです。

 

「これはすばらしい!

思った以上にカッコいいです!

それにこんなに大きな鞄は

どこにも売ってないですね!」

 

お持ちになって鏡の前に

お立ちいただきましたら、

ぴったりとお似合いです。

 

 

 

 

 

 

こんな素敵ないでたちで

全国を回っていただけることを

想像しますと、

それだけで表情が弛んできます。

 

「今までのは小さかったから、

すごく役に立ってくれますよ。」

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

ゴートの革は1枚が小さく

この大きさのパーツを

うまく取るのはなかなか大変でしたが、

こんなにきれいなバッグに

なってくれますと、

苦労した甲斐があります。

 

でも一番の甲斐があったのは、

こんなに喜んでくださるご依頼者が

いらっしゃること。

ありがとうございました。

お仕事がますますうまく行くことを

心から願っております。

 

 

四角い車のキーと家の鍵を分けて入れるキーホルダー 30207

四角い車のキーと家の鍵を分けて入れるキーホルダー 30207

2023/05/26

「家の鍵と車の鍵を

一緒に持ちたいんだけどね…」

とご相談いただいたのは、キーケース。

 

遠方の方なので

四角くて厚い車のキーをお預かりすることが

できません。

 

 

 

 

 

 

そういうときにはその場で

ザクッとした必要寸法を出して、

その後の製作に当たります。

 

たまたま車のキーの長さと

家の鍵の長さが同じだったことから、

キーホルダーを背中合わせにして、

片面を家の鍵用

もう片面を車のキー用に、とご提案しました。

 

 

 

 

 

 

ほとんどお任せでしたので、

横幅も特殊な作り方をして

同じ大きさのキーケースに仕上げ、

手で持った時に一体感が出て

違和感のない持ち心地にしました。

 

そういう持ち心地でも

厚みの違いは触ってわかりますから、

どちら側に家の鍵が入っているか

見なくてもわかります。

こうした工夫が使いやすさを

段違いのものにしてくれます。

 

 

 

 

 

 

念のため、目視でもわかるように

ボタンの色を変えましたが、

これはほとんど見なくて済むと思います。

 

どうすれば身体に優しい持ち物になるか、

いつも試行錯誤しています。

具体的に「このようにしたい」という案が

浮かばなくても、

「こういう使い方をしたい」とご希望を

お話くださったら、

デザイナーはその方の身になって

さまざまな具体案をお話しします。

 

このたびはありがとうございました。

うまくお役に立っていることを願っております。

 

 

ホリディピンクのヘビ革 定番ミニ財布 30402

ホリディピンクのヘビ革 定番ミニ財布 30402

2023/05/22

「最近小さいバッグばかりにしたら、

今の小さな財布がボロボロになってるのが

気になってきました。

 

店頭で見ていたら

「嵩張らない小銭入れ付きのミニ財布」

が良いかな、と思ったのですが、

自分がピンとくる革とカラーのものが欲しくて…

革を買いに行きました。

このヘビ革ですが、作っていただけますか?」

 

 

 

 

 

 

 

この方はまだまだ若い方ですが、

小さなバッグに入るものしか持たず、

折りたたみエコバッグをお持ちで

お買い物品はいつもそこに入れて帰る、という

エコ行動を自然に実践しています。

 

いつも個性的で上質なワンピース姿なので、

ブランドの流行バッグをお持ちになるタイプ?

と最初お見受けしましたが、

オーダーをお受けすることで、それは誤解で、

この方の自然な振る舞いの中での

無駄のない行動に、良い意味での驚きを覚えました。

 

この仕事にはいつも、

素晴らしいバランスのクライアントが

おいでくださるのだと、嬉しく思っています。

 

 

 

 

 

 

 

そういう方ですから、私どもの

フルオーダーメイドの使い方も上手で、

今回は、持ち込みの革でも大丈夫、

と信頼をおいてくださいました。

 

私どものフルオーダーメイドでは、

革にはたくさんの種類がありますから、

言葉に表せない

現在のみなさまのリアルな気分や

そのオーダー品にこれから込めたお気持ち

などを、実際に

ご自分でたくさん革を見てお決めになる

アプローチもあり、と思っています。

 

どんな種類の革で、

どんな種類の色がいいのか、

たくさんご覧になってお選びになったヘビ革は

なるほどこのクライアントご自身の

イメージを表していました。

持ち物やお洋服にも似合います。

 

 

 

 

 

 

 

ヘビはお腹から開くので

大きめの斑柄は背中側の柄になります。

革幅の狭い革ですから、

革を継がないでお作りする小物の場合、

見せたい柄の方向によって

限定的に革の取り方は決まっていきます。

 

今回は、

財布を広げた時シンメトリーになるよう、

ご依頼をいただきました。

 

上のお写真で、向かって左側の

フタ部分までひと続きパーツの財布ですから、

小銭入れ部分の柄には

そこから繋がっているイメージがある部分と

方向とを、お選びしています。

 

クライアントのみなさまには

大きなパーツをどう取りたいか、という

全体イメージに対するご希望を伺うだけですから、

こういった細かい部分はお任せいただければ

大丈夫です。

 

とくに手を加えてないかのように

自然に見え、

結果としてより美しい製品になるよう

私どもの方でお選びしていきます。

 

 

 

 

 

 

このミニ財布はつい最近お出しした定番ですが、

とにかく薄い財布で、小さいことからも

すでにいくつかのご注文をいただいています。

 

そういう意味で

製作方法は確立しているはずですが、

この素材には、大きな落とし穴がありました。

 

爬虫類革の中でも、

ヘビ革にしか必要とされない

デリケートな処理をしなくてはならない

部分があったのです。

実際に製作に入ってから気づいたくらい

細かい内容でした。

でもその部分をうまく作らないと、

ぱっと全体を見た時

チープなイメージになってしまいます…

 

毎回毎回、その素材でその形だけに起こる

アクシデントに対して、

まるでそんなことはなかったかのように

お作りできることが、

フルオーダーメイドを標榜する店の証明です。

 

 

 

 

 

 

「ヘビ革はウロコが逆だってしまうから…」

と敬遠する方もいらっしゃいますが、

それは、使い方次第。

 

使うたび

ウロコの方向に沿って手で撫でていただけば、

ウロコはきれいに寝ていきます。

そしてそこに自然のツヤが出て

それはそれは美しい革色に変化していきます。

 

もしかしたら

「ヘビ革のお財布は金運が良い」

と言われるのは、

この、モノを大切にする心持ちで

コトに接すれば、すべてうまく運ぶ、

ということなのかも知れません。

 

いろいろな革がありますが、

ご興味ある革について

デザイナーにお尋ねいただきながら

自分のお気に入りをオーダーするのは、

とても楽しい作業です。

 

 

三つ目のおにぎりボストンバッグ 30108 

三つ目のおにぎりボストンバッグ 30108 

2023/05/20

「鞄の上のおにぎりのとんがり部分が

『ゆとり』空間で、

ほんとに使いやすいんですよ!

 

折り畳み傘とかマフラーとか、

この空間のおかげで

ちょっと余分なものまで収まるんです。

私にとってはパーフェクトなバッグです。

このバッグの使いやすさは

すばらしいです。」

 

 

 

 

 

 

べた褒めしていただいたバッグは

定番の「おにぎりボストン」

こちらのクライアントは

このバッグを日常的に使ってくださり、

TPOで色を使い分けるために

過去にふたつ、ご注文くださいました。

 

 

 

 

 

 

ハードユースしたワインカラーの方が

「先にへたってしまいましたので」

またご注文くださることになりました。

 

「この外ポケットにも

ちょうど私の入れたいものが入るんですよ。

スマホとIDカードと。

このポケットもちょうど良い大きさです。

おまけにカバン自体がとても軽いですし…」

 

 

 

 

 

 

「このバッグは

どれくらい注文が入りますか?

これほど使いやすければ、

きっとファンが多いでしょうね。」

とおっしゃってくださいましたが、

 

当店でお作りする数では

絶対に同じものを持った人と

すれ違う恐れはありません、

と言い切れるのがちょっと寂しいところです。

 

 

 

 

 

 

「ブランドものにはまずないですが、

ほんとに自分が使いやすく思えて

毎日の生活に必要なバッグって、

市販品にはほとんどないですよね。

 

私はこれをひとつ作ってみたら

あまりに私の生活に合っているので、

もう一つ作りました。

そろそろ新しいバッグを、という現在でも、

結局このバッグ以外だと

私の生活で使うことを想像できません。」

 

ほんとに良かったですし、

こんなにお役に立てるなんて最高です。

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

健在な黒のおにぎりボストンは、

持たせていただきましたら

こんなにお荷物をお持ちですか!

と感じるほどお荷物が入っています。

 

中身をたくさん入れるバッグであれば、

その重量に耐えられるよう、

ある程度自重の縛りは必要になります。

このバッグのように二本の持ち手があると

より軽くすることができます。

 

 

 

 

 

 

その他、形が崩れないよう

底面には芯を入れ、鋲を打ちます。

 

今回は

実際に使ってくださっているバッグを

お見せいただきましたから、

ヘタる部分を反映させて、

見えない補強を増やしました。

 

外からは

どこも変わったところは見えなくても、

内側はかなり変えています。

 

こんなところが

当店定番品のすごいところ。

たとえ同じ形であっても、

使う人に合わせて中身を変えています。

 

そしてそれが恒久的な内容であれば、

定番としての仕様を

どんどんブラッシュアップします。

貴重な経験をありがとうございました。

 

 

ダークグリーンクロコダイルのカードがたくさん入る長財布 30203

ダークグリーンクロコダイルのカードがたくさん入る長財布 30203

2023/05/17

「いま持っている長財布は

良いんだけど、

この革はあまり好みではないので

クロコダイルで欲しいんだよね。」と

有名ブランドの珍しいザインの長財布を

お持ちになったクライアント。

 

 

 

 

 

 

お札もたっぷり入りますし

カードがたくさん入る長財布です。

今回はご希望が明確でしたから

「タテ入れのカード入れですと

真ん中が膨らみますが、

このままの仕様でよろしいですか?」

という確認をしただけのご相談で、

クロコダイルのご希望色を伺いました。

 

 

 

 

 

 

たまたま他のクライアントのために

お取りしていた色があったので、

お見せしたところ、

そのお色を気に入ってくださいました。

 

わたしどもがお取引のある

エキゾチックレザー専門店は

「最近は小ロットで

感じの良い色を染めるようにしています。

色を厳しく指定して、色留めもしています。

色染めは日本でやる方が間違いなく、

指定した色できちんと染められるからね。」

と、良い色目で染めています。

ほんの少し色目が変わるだけで

ちょっとね…となってしまいますから、

こういう色目で作っているところがあるのは

とてもありがたいことです。

 

 

 

 

 

 

内側のカード入れの最下段は

左右ともに、クロコダイルにしました。

ほんの少しアクセントを加えることで、

イメージはぐっと変わります。

 

どの斑柄で取るかは

大きなパーツを取ったあとで

一番良さそうな柄を選んで決めます。

 

 

 

 

 

 

クロコダイルの革の大きさは、様々です。

そんなの当たり前でしょ!

と言われそうですが、

たくさんある大きさの中から

製作するお品物の大きさに合わせて、

毎回型紙を作ってから

買い出しに行きます。

 

個体差がある該当する大きさの革の中から

必要枚数を選ぶのは、真剣な作業。

見落としがないよう、

明るい日差しの中で見せていただきます。

 

 

 

 

 

 

今回の長財布の斑柄は

上のお写真のように配置しました。

外から見ると

大→小へと斑柄が変わっていくのが見えます。

自然はすばらしく美しいものを生み出します。

 

クライアントには

とても気に入っていただきました。

このたびはありがとうございました!

 

 

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