革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2014.07.26

特別な持ち手のレディスショルダーバッグ フルオーダーメイド

「このバッグの質感や使い勝手を基にして、

もう少し使いやすいものにしていただきたいんです。」

 

ご来店いただいたのは、

以前 iPadケースをお作りしたお客様。

「このケースを持っていると

いろいろな方から、何処で買ったの?とよく聞かれます。

とてもすてきなケースなので、今度は

自分に合ったショルダーバッグを注文しようと。」

 

オーダーレディスバッグ

 

ご自分のイメージでご注文いただいたので、

とても良くお似合いです。いいバランスですね。

 

「中に入れたいのはこのサイズのPCです。

それと、ポーチとか手帳とか・・・」

中身をいろいろ見せていただき、

現在のバッグを基にしながら大きさを決めていきました。

 

革のレディスバッグ

 

以前のバッグよりヨコ幅を2センチ大きくしただけですが、

肝心のPCがきちんと入ります。

「本をたくさん持ち歩くので、荷物は重めになるんです。」

と、中身について伺っておりましたので、

全体に柔らかいバッグですが、

要所要所に芯を入れ、しっかりとお作りしました。

 

お使いいただくことで、お客様がご希望する

もっと柔らかい感じに変わっていきますが、

柔らかさと保ちのバランスについては

いつも考えさせられる、もっとも難しい要素です。

 

ショルダー兼用バッグ

 

そしてこのバッグで一番

テクニカルに難しかった部分は、持ち手でした。

これは見本バッグの持ち手の作り方に準じたのですが、

芯の入った丸い持ち手の外側に

綿コードを巻き付けることにより

肩から滑りにくくなっています。

 

さすがに見本バッグは、有名バッグブランドのお品です。

自由な発想で、デザインとして取り入れたに違いありませんが、

結果的に、肩から落ちづらくなった、というのは

おそらく計算外のすばらしいメリットです。

それならばそれを再現させましょう!となった次第です。

 

滑りにくいショルダー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バッグの形というのは、ほとんどが理にかなったものであり

どんな形を見てもそのエッセンスはわかりますが、

最近のバッグは、昔のバッグと比べると

デザインの仕方がまるで違っています。

 

デザインに新味を加えるために、テクニカルな面で、

今までとは方向性の異なるジャンルが援用されるようになりました。

 

口元はマグネット止め

 

従来のバッグが少々古くさく感じるのには、

そういった理由もあります。

 

新しいバッグデザインの時代が来て、ここ2年ほどでしょうか。

全体がとても柔らかく、そのため

中身がごたごたになってしまうことが気になるバッグから、

かちっとしたイメージのトートバッグに変わってきています。

折り紙のような発想を取り入れているものもありますね。

 

そんなドラスティックな製法の変化に対しても

当店のようなフルオーダーメイドのお店は

つねに技術のブラッシュアップをしているのです。

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