革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2014.09.9

定番トップバーブリーフケースの修理

5年半ほど前にお持ちいただいたブリーフケース

お客様のご結婚時に

婚約者の方から贈られた記念のお品です。

 

ブリーフケースの修理前

 

「あれから毎日使っていたので

さすがに革が切れてきました。

直していただけますか?」ということで

直せるところは直して、全体のメンテナンスを行いました。

 

マチの擦り切れ部分

 

よく使ってくださっています。嬉しいですね。

 

自重を軽くお作りしてますので、この年月

さすがに毎日お使いいただくと こんな感じになります。

今までに、もっと重量の重い有名ブランドの鞄でも

毎日使って、1年でつぶしてしまう人にも

何人かお目にかかっています。

 

靴と同じで、

荷物量などによって、数個を使い回してあげることで

バッグの保ちは、格段に違ってきます。

 

内装は問題なし

 

中までお調べしてみますと

内側も少しメンテナンスした方が良さそうです。

 

 

内側も革で作っていますから

オイルを塗って上げれば、ぜんぜん潤いが違ってきます。

 

ブリーフケース修理後

 

オイルかけをして

見違えるように変わった革は、やはり良い味が出ています。

今回はオイルスプレーをさしあげて

もうしばらく、オイル分をたくさん入れてくださいね、と

お願いしました。

 

修理したマチ部分

 

マチも、傷み方によって直し方が違いますが、

今回はこうして一部を取り替えるのみとしました。

 

なるべく切ったり貼ったり縫い直したりをしない方が、

革にとっては良いので、この方法に決めました。

 

内装にもオイルメンテ

 

内側も、何回かに分けてオイルをこまめにお入れすると

こんな状態になります。

生きている革の良さは、こんなところに現れます。

 

「うわ、見違えるようになりました。

これでまたしばらく使えますね。

思い出の品なので、なるべく長く使いたいと思います。」

 

年月を経て、すっかり頼もしい雰囲気になったお客様に、

こうしてお目にかかれることができるのは

この仕事の楽しく、おもしろいところです。

次にご来店いただく時には、お店もお客様も

きっともっと変わっていることでしょう。 

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