革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2017.12.16

万年筆用、2本入れペンケース

プレゼントとしてオーダーいただいた

「大切なペンのためのペンケース」

 

地味な定番ではありますが、

なかなか味のある、良いお品です。

 

「二本まとめて入れちゃうのに、

なぜ大切なペンのための

ペンケースなの?」

というツッコミを入れられそうな

外見をしていますが・・・

 

こげ茶色の革で作った2本入れ用のペンケース

 

お気に入りのペンを持つ方は

たいてい、

内部でペン同士がぶつかって

キズが付くことを嫌だと思われます。

 

ですからこのペンケース、

見た目はすっきりしてますが

じつは、

中で二本がぶつからないように

細工してあります。

 

ふたを開けると中には2本の万年筆がある

 

それで二本が仲よく並んで

このケースの中にぴたりと納まるのです。

 

外郭ごと二本や三本に分けて

個性的に出来た形も良いのですが

(昔定番で作ってました)、

シンプルでありながら、なお

必要条件を満たしていると

より美しくノーブルに感じます。

 

けっきょく、革素材が高品質ですと、

どうやってこの革の美しさを

引き出すか、

ということが課題になってくるわけで

結果として、この解決に至りました。

 

バッグにしても同様です。

例えば、鞄の外ポケットの中に

幾つもの小分けポケットが欲しいと

お考えになったとして、なおかつ

「外目にはすっきりさせたい」つまり

内側の細工が見えない、ということを

ご希望になるクライアントは

たくさんいらっしゃいます。

 

ペンケースの中は1本ずつの仕切りで区切られている

 

考え方ひとつで、

アウトプットの形も

まったく違ってきます。

 

クライアントの数だけ

デザインコンセプトはありますが、

同じように、作り手の数だけ

デザインコンセプトがあるのです。

 

現在、革製品の作り手は

アマチュアも含めたら

数えきれないほどおりますが、

ご自分が好きなデザインを

きちんと理解してくれる作り手は、

どれだけいるでしょう?

 

こげ茶色の革で作ったペンケース

 

この広い世界で

あなたの好みを

忠実に生かすことが出来ることは、

もしかすると

奇跡に近いのかもしれません。

 

至福の時間を

当店でお過ごしになりませんか?

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