革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2018.07.27

オーストリッチの長財布 711

当店特製牛革は

安定した品質で

エイジングを楽しませてくれます。

 

その他の革は、目的によりいろいろです。

例えば、色がきれい、とか

雨に当たってもシミができない、とか

その革が好き!とか・・・

 

本日は

「一度オーストリッチを

かわいい感じで持ってみたいんです。」

というクライアント。

 

 

長いお付き合いのクライアントなので、

当店のお品を

いろいろお持ちくださっています。

 

「だからそろそろオーストリッチ。」

わかります。

 

 

では何を?というお話を何回かし、

定番などもご覧いただいたところ、

「これが好きです。

このお財布なら、

この使い勝手に従って使います。」

 

 

新作の長財布

革を違えて作りますと、

こんなにもイメージが変わります。

 

革で雰囲気が全然違いますから、

一点だけ変更しました。

 

それは、かぶせに出したホックの頭。

たったこれだけのことで、

もっともっとかわいらしくなります。

 

 

オーストリッチ等の爬虫類は

お手入れをすることができません。

手でなでていって

つやつやで黒っぽくしていく以外

方法がありませんので、

 

もっとも消耗の激しいホックの部分を

こうして同じ革でくるむことで、

劣化した時

この部分だけを取り換えれば、

またかわいらしい感じに戻ります。

 

 

こんなことを考えながら

製作中に

ちょっとした変更を加えることもあります。

 

こういうことはもちろん、

「絶対にこのように作ってください。」

というクライアントのお品には行いません。

 

 

長いお付き合いのクライアントで、

ある程度

「この方がいいな、ということがあったら

やってくださいね。」という

リクエストのある場合だけ、やることです。

 

長いお付き合いになってくると、

それが楽しくなってきます。

今回も

「これだけのことで

ぜんぜん雰囲気が違いますね。」と

喜んでくださいました。

 

 

オーストリッチは

表皮の下がぼわぼわとした

綿のような素材です。

 

厚みが均等ではないので

このぼわぼわを取り去っていくのですが、

うっかりしていると

ぜんぜん均等な厚みにできず、

あらら・・・となってしまいます。

 

 

また、表の粒々の毛穴は硬いので、

端をどうやってうまく処理するかも

腕の見せ所。

 

簡単そうに出来上がっているお品には

みなさまが想像する以上の

手間がかかっています。

 

そんなこんなもすべて

当店のフルオーダーメイドにおいては、

ひとりのクライアントの

ひとつのお品のためにだけ、

毎回行われています。

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