2019.10.15

生まれ変わった長財布 87

現在使っていらっしゃる現物見本を

お持ちくださるクライアントは

少なくありませんが、

 

毎回新しくお作りして感じるのは、

「生まれ変わったなあ」ということ。

 

今回もとてもステキに生まれ変わりました。

お色、革質が変わるだけで

激変することがわかります。

ほんとに素材は大事です。

 

 

たいていの市販品は

薄く柔らかい革を使って作ることから

どうしても内側は布張りになりますから、

 

ふにゃふにゃにならないよう

紙系の芯材を入れることが多いです。

それでシャキッとした張りが出ますが、

布が先に敗れてしまうことを

避けることは出来ません。

 

 

外側の革質も、ほとんどが

ファンデーションのように

上から色を塗った加工なので、

擦れたところが

白っぽく変化してしまいます。

 

これは一般的な量産品では

当たり前のことで、

製作方法が量産品仕様のため

そのようになります。

 

 

当店のように

一本一本お品をお作りする製作方法ですと

磨き仕上げが可能になるため、

必然的に裏地は革になって

軽く、丈夫で、

 

革はどんどん馴染んでいきますが、

それに反して型崩れすることなく

長年お使いいただくことが出来ます。

 

 

ただし、手で撫でてあげたり

たまにオイルケアしてあげないと、

擦れて白くなった部分は

戻りません。

 

これはどちらが良い、という話でなく、

単に革製品には、大きく分けて

ふたつの製作方法があり、

それによって製品特徴が違う、

ということ。

 

特徴が違う=お手入れや扱いが違う

ということになります。

 

 

補色に関して申しますと、

市販品に多い

ファンデーションを塗ったような革は、

定期的に靴墨で色をかけることで

補色できます。

小物も同じように扱ってください。

 

後で乾拭きを忘れないように。

 

オーダーメイドに使われる革ですと

たいてい、

オイルケアする→特別補色で

靴墨よりも長持ちするお手入れができます。

 

また、小物ですと

そんな必要はありません。

使いながら撫でてくださるだけで

かなりのテリが出てくれます。

 

なお特別補色は、

お買い求めのお店にお持ちいただき、

プロにお願いすることをお薦めします。

新品のようになります。