2020.03.30

昨年の超大作 ビジネスバッグ 93

久しぶりにお写真を見ていて、

これもまた

よく作ったもんだ、と思う

2019年の超大作のひとつを

ご紹介します。

 

昨年の超大作ラッシュは

凄まじかったです。

 

でも、こうした大作を作ることが出来るのは

とても楽しいことなので、

ご注文いただいたみなさまに

感謝申し上げます。

 

 

この柔らかいメンズ鞄はのサイズは

ヨコ40x高さ30x本体の厚み11センチでした。

 

見た目以上にたっぷり入るよう、

無駄を取り払ってお作りしています。

 

そして本体がしっかり自立するように、

前面にお付けした2個のポケットは

本体と同じ底面の高さにして

取り付けました。

 

 

この説明が

何のために必要かといいますと、

「鞄が自立する」ことを

目的とするどうかで、

外ポケットの付け方を

変えることがあるからです。

 

鞄や財布など何でもですが、

ものを作るうえでは

みなさまが思っている以上に

理論が優先します。

 

そして目的に向かって

デザイニングしていきます。

 

 

鞄づくりには、

外ポケットの付け方だけでなく、

鞄全体の作り方から始まって

ファスナーの付け方など、

永遠に続くかと思えるほど

たくさんの細かい選択が存在します。

 

その道を、目的に合わせて

もっとも論理的かつ無理なく作れる方法で、

クライアントの好みに合うように

デザイナーが道を造るわけです。

 

 

今回の鞄のクライアントは

まずご来店くださってご相談に入り、

ほんとうにご自分の考えどおりに

鞄ができるのかを確認してから、

二度目に細部を考えた後

ご注文くださいました。

 

たっぷりと中身の入る鞄ですが、

本体をあまり重くしたくない、

というご希望もありました。

 

全体重量を最初に聞かれたのに対しては

だいたいのお返事しかできませんが、

おそらく、どこよりも軽く、

それでいて持ちの良い鞄を

作ることが出来ると思います、と

お答えしました。

 

 

軽くてある程度丈夫な

鞄の作り方を模索し始めて、

気づいたら

もう20年以上が経っています。

 

これほどの年月の経験を積んだからこそ、

その結果がどうなるかを

クライアントのみなさまに見せていただき、

知ることが出来ました。

これにも感謝!です。

 

 

最近のビジネスバッグでは

キャリーバッグにつけるループの

ご依頼を受けることも多いですが、

 

そのループの付け方にも

いろいろな方法があって、

それぞれメリットデメリットがあることも

わかっています。

 

まさに製作しながら研究している、

そういった感じです。

 

 

新しいことにどんどん挑戦しますから

その研究にもかなりの

積み重ねがありますが、

 

これはもう、

本にして表すとか

口伝で伝えることは不可能です。

 

それほど細分化されたノウハウが、

怖ろしいほどたくさんあります。

 

そのノウハウは

アイテムによっても違いますから、

永遠に語っていられるかもしれません。

 

 

そういったノウハウのすべてを使って、

鞄でも財布でもシステム手帳でも

お作りしていますので、

 

普通は鞄にしか使わない技術を

小物に取り入れたり、

その逆もあったり、と

クロスオーバーな製作方法も

たくさん行います。

 

 

先に

「論理的で無理なく作れる」製作方法を

選ぶ、ということをお書きしましたが、

 

それは

無理なく作れる=きれいにできる

という大きなメリットがあるからです。

 

使えればいい、

というだけではありません。

うつくしく、

持つ方のステイタスを上げられれば

すばらしいことです。

 

当店では、こんな思いを持って

みなさまにオーダー品をお作りしています。