2012.04.5
オーソドキシーの「ものづくり」
当店の仕事に対して、
深い理解を深くしてくださる
お客様がたがいらっしゃいます。
こちらのお客様のバッグは、
3年以上お使いいただきました。
とても美しいツヤです。
「当時、代官山に
このお店があることは知っていました。
でも、お値段がある程度お高いので、
どんなものなのかな・・・と。
ちょうど銀座移転のセールに出会い、
このバッグを手に入れてから、
他の製品もいろいろと頼んでます。」
今日お持ちのバッグは、
「これは小さなクラッチバッグなんですが、
私の持っている大きいバッグの中身が
全部入りますよ。びっくりしました!
もちろんA4は無理だけど笑。
こちらのお店のものは、
お財布でも、カバーでも、バッグでも、
とにかく軽く、
見た目がちっちゃいのに、
ずいぶん入るんです!
これは
使わなければわからなかった!
すばらしいと思います。
今の私の年齢になってきますと、
とにかく軽い、のが一番。
市販品は重いので、
もう革製品は持てないと思ってましたが、
ここの製品を持って、考えが変わりました。」
当店の製品が軽いのには、
それなりの理由があります。
まず、特別な革であること。
当店だけのために作られた牛革だからです。
つぎに、その素材の使い方。
他社のものは、
流れ作業の量産体制で作られていますから、
一枚の革の厚みも、
もっとずっと厚いものばかり。
そして、同じタイプの革質の製品には、
ふつう裏地がついていません。
最後は、当店職人の技術の高さです。
25年以上のキャリアを持つ職人に
当店の製品作りを手伝ってもらったとき、
当店の製作方法があまりに複雑なため、
ギブアップされてしまいました。
普段から高度な技術を目指して
製作を続けない限りは、
到達できない領域です。
これらはすべて、
単なる贅沢品を作るために
やっていることではありません。
必要から導き出された作り方で、
製作アトリエが店舗の隣にあるのも
必然です。
オーソドキシーが大切にしているのは、
製品が美しいこと。
使いやすいこと。
持っている方が 毎日たのしくなること。
そしてなにより
持っている方のステイタスを引き上げること
です。