2017.02.7
横型社員証入れのご注文品
社員証入れも
しばしばご注文いただくアイテム。
このアイテムもまた
社員証入れといいつつも、
人によって入れるものが違います。
この「人によって入れるものが違う」
という事実が、適度なバランスの
満足なものを見つけられない理由です。
みなさまの夢を破っては
誠に申し訳ないとは思うのですが、
たとえフルオーダーメイドであっても
100%満足、があり得ない場合があります。
100%満足とは、
クライアントのご希望すべてを満足させる
という意味。
ところが実際に、こんな風にしたい
というご要望の内容を検証していきますと
じつに矛盾する事実が
次々と露わになることがあります。
そうなってきますと
どこを優先させて、どこを落とすか、
いっそ根本から形を変えてしまうか…
という話が、
現実的な落としどころとなります。
もちろんそれは
そもそも物理的に製作可能かどうか、
という検討から導き出される内容。
そういう会話・やりとりがあるからこそ
矛盾することなく
ひとつのまとまった形に仕上がるのです。
ですからご相談を承る者には、
ほとんどすべての革製品の構造
という知識面、
それからそれを使うとどうなるか、という
経験面および
経験から来る理知的な予知力という
ふたつの面が必要とされます。
最近の実用的学問からすると、
職人に必要な要素は
コンサルタントのように
知識→分析→解決に向かう円環で、
一方 役場の職人には
経験→言語化→解決という円環が
必要なのだそうです。
オートクチュールを生業とする当店では、
まさにそのふたつを兼ね備えた者が
みなさまからお話を伺っています。
だからこそみなさまは、
きちんと形になり、使える
フルオーダーメイドのお品を
驚くほど速く手に入れることができます。