2016.11.4
ブランド品バッグとオーダーメイド品バッグ
最近、同じようなお言葉を何度も伺います。
「今までブランドに
こだわりがあったのですが、
ここでバッグをオーダーメイドすることは、
出来合いのブランド品を持つこととは
まったく違うことなんだな、と感じます。」
「これまでは、色やデザインに注目して
結果的にブランド品を選んできたせいか、
使い勝手はどれも良くありませんでした。
ここのオーダーメイド品を比べてみると、
重さも、使い勝手もまったく違いますね。」
このようなご感想です。ありがとうございます。
オーダーメイドなので
使いやすいのは
当然と言えば当然なのですが、
あらためて認識いただき
こうして言葉にしてくださるのは、
とても嬉しいこと。
そこで次に必ず話題になるのは
「ブランドの製品って、
もしかすると私たちの使い方とは
違うことを考えているのかしら?」ということです。
すばらしいことにお気づきです。
なぜなら、
各ブランドで提案されている形や仕様は
それが生まれた土地の土地柄に適している訳で、
お持ちになる人々の体格や、
どんな生活の中でどんな風に鞄を使うか、
というその場所での日常生活から
生まれるからです。
同じ身長であっても、
欧米人の骨格は
私たち日本人よりも大きく、
力や体力もずいぶんと違いますから、
その人たちと同じものを持つこと自体が
本来ナンセンスなのかもしれません。
また、どういう階層の人たちが
そのバッグを使うかも、
日本とはまったく違うのが現状です。
そういった人々と日本の人々の生活形態は、
当然ですが、違っています。
都市部での移動は電車で、
自分で荷物を持たなくてはならないのが
日本の大都市での生活。
日本では、欧米映画の中でのように、
夕食パーティなどに、シャワーを浴びてから
着替えて出かけることなど
ほとんどありません。
働いている時の服装、バッグと靴で
ラグジュアリーなお店に出かけるのですから
あまり寂しい恰好で出かけるのもNGです。
だから、すてきで、かつ使いやすいバッグが
欲しいのです。
おしゃれなのはもちろん、
持っていて楽で、軽くて
自分の使い勝手に合っている、
笑顔で一日を送れる鞄が…
そのようにひとりひとり、パーソナルな
持ち物が要求されるのは、
それぞれの人の生活の違いから来ているのです。
オーダーメイドだけが
それを解決できるのは、
自然の成り行き。
世界のいろいろな都市へ出かけると、
その都市の雰囲気や
都市を構成している色は、
それぞれみな異なっています。
東京の街に合った格好のまま、
余所の土地へでかけると
違和感を感じることがしばしばあります。
それは、ファッションや生活は、
その土地の持つ雰囲気や、建物の色が
大きく関わっているからです。
大都市のなかでは違和感がなくとも、
小さな街へ行くほど
大きな違和感を感じるのは
そのためです。
日本で生まれた日本のブランドは
この地に基づく細かい気配りをし、
すばらしいもの作りをしています。
そういう「もの」たちは、
私たち日本で生活する人にとっては
もっとも適しているのではないでしょうか。
あるクライアントから頂いたメールを
ご紹介します。
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素敵なバッグが届きました。
ありがとうございました。
明日の出勤が待てず、
用もないのにとりあえず
バッグを持ってお出かけしました。
いろんな物がピッタリと収まりますし、
ファスナーではないので
開閉は楽なのに中身は見えませんし、
本当に優れものです。
本当に良いバッグです。
オーソドキシーさんのおかげで、
良いバッグとはどんな物なのかを
知る事ができた気がします。
実は、これまでは結構ブランドに
こだわっていたのです・・・
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高品質のお品をご存知の大人の女性から
このように言っていただけますのは、
ありがたいことです。
こちらこそ、ありがとうございました。