革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2017.07.17

ノーブルなハンドバッグのオーダーメイド品

「このバッグが

気に入ってる大きさなんですが、

いかんせん安物の素材で…

すぐ壊れてきてしまいました。

 

同じサイズで

良い革素材でシンプルに

エレガントに作っていただきたいです。」

 

ハンドバッグ

 

女性もののハンドバッグには

柔らかい雰囲気のものと

カチッとした雰囲気のものとの

二種類があります。

 

さてこちらのクライアントは

どちらがお好みでしょう?

 

真正面

 

お話ししていきますと

カチッとした外縫いがお好きですが、

使って行くにつれて

ちょっとくたっとして欲しい、

という難しいリクエスト。

 

ふたあき

 

そこで全体は外縫いにして

かっちり仕上げましたが、

こちらのバッグは

使うにつれてやわやわと

柔らかく馴染んでいきます。

 

これが当店特製牛革の真骨頂!

 

市販品では、硬いバッグは硬いまま、

そして柔らかいバッグは

最初からくたくたなまま、

というどちらかの選択になります。

 

前側ポケット

 

「使って行くにつれて」がミソですが、

このハンドバッグの製作には

当店の革素材しか使っていませんから、

経年変化として

理想的な手に馴染む柔らかさになるのです。

 

これは、他の素材では不可能です。

信じられないでしょう?

 

でも当店の革の手触りを知ることで、

他社製品を持つことができなくなった

クライアントは少なくありません。

 

ファスナーポケット

 

またこのバッグは

見た目が重そうに見えると思いますが、

とても軽くて

身体が楽をできます。

 

それは、革素材だけを使って

当店独自の作り方をしているから、です。

 

デザイナーが、革で

軽いバッグを作りたいと思い始めてから

すでに20年以上が経っています。

 

後ろポケット

 

それでも毎回、もっと軽く、でも

どうしたらさらに持ちが良くなるか、

という矛盾する内容を考え続けていますが、

 

結果として、ひとつひとつ

クライアントのお品に合わせて

レシピを変えているのが、現状です。

 

それが当店のオーダーメイド。

毎日毎日考え、工夫し、

目に見えない努力を重ねています。

 

その研鑽が店の屋台骨であり

みなさまからお寄せいただく信頼の証です。

 

喜んでくださったこのクライアントにも

感謝いたします。

ありがとうございました。

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