革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2018.07.15

完成している革製品の修正について

さてさて、今日は間違い探しです。

二枚のお写真には

二か所の小さな違いがあります。

 

・・・答えは

半円ケースのヨコにあるポケットの

フタのあるなし、

それから

(これはもうわからなくて当然ですが)

一番右側のスマホケースの厚み、

の二点です。

 

 

クライアントの

持ち物の持ち方が変わったことで

(スマホは

シェルケースを付けるようにしただけですが)、

今回の修正になりました。

 

微細な変更ですから、

きっとすごく簡単に

修正したように見えると思います。

 

しかし…実際には

ファスナーを外してこの面をばらし、

絶妙な寸法での作業を行っています。

 

めったにこういうことはないですが、

バッグの出来栄えがあまりに良く、

うちでは何でもできる

と思ってくださったクライアントからの

ご依頼です。

こういうお気持ちは嬉しいですね、

意気に感じます。

 

 

そのようなご期待には

できる限りお応えしますが、

革製品の難しいところは、本来、

出来上がってからの修正はほぼ不可能!

というところです。

 

持ち物そのものや、

持ち方が変わる可能性があるのであれば、

それについてお尋ねした時

「決められないんです。」

というお答えをいただいても構いません。

 

なぜなら

もし内ポケットを大きめに修正するとしたら、

余白がなければ

お直しすることができません。

 

ですから

出来上がってからの修正はほぼ不可能、

と思ってお返事いただくことが、

フルオーダーメイドではかなり重要です。

 

好例となるお題をいただき、

こうして皆様にご紹介できますことに

感謝いたします。

いつもありがとうございます。

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