革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2018.06.21

バイブルサイズのシステム手帳

あるクライアントが、

お作りしたシステム手帳を

お使いくださっているところを

お見せくださいました。

ありがとうございます。嬉しいことです。

 

今回、珍しくミスをしてしまいました。

お入れになるペンの太さを

間違えてしまったので、

急遽お取り換えしました。

 

医師で大学教授のクライアントからは

今回のご注文品について、

ご感想をいただきまして…

感謝感謝です。掲載させていただきます。

 

 

************

システム手帳を使い出して三十数年。
いくつかの製品を使い続け、
これまで使っていたのは
東京の革財布専門店で
フルオーダーで作ってもらった三代目。

皮の素材や色やリングの大きさ、
ポケットの配置などすべて
私好みに作り込んでもらった
大のお気に入りである。

しかし十八年近く使っていると
あちこち綻びが出てきたので、
作ってもらった店に送ったが、
修理不能との連絡と共に戻ってきた。

では再度フルオーダーをと
申し込んでみたが、
「職人の高齢化」などの問題で、
基本パターンに沿って
色を変える程度のことしかできない
とのこと。
長らく使った愛着ある
システム手帳のデザインを変えるのは、
とても不便である。

 

 

そこであちこち店を探してみて、
出会ったのが銀座の「オーソドキシー」。
メールすると直ぐに
丁寧なお返事をくださり、
オリジナルのデザインで
フルオーダーに対応してくださるとのこと。

そこでこれまで使っていた
三代目を持ってお店に伺った。
制作統括の今野さんとお話ししながら、
制作に向け詰めた相談をしていった。

三十年以上も使っていると、
システム手帳の使い道も変わってくる。
以前は紙のスケジュール張や
アドレス帳に書いていたが、
今では情報管理はスマートフォンに移行し、
紙に書くことはない。

そこでリング径を少し小さくし、
お気に入りのペンが傷つかないように
ペンホルダーを長いものにするなど、
基本的なデザインはそのままで、
マイナーチェンジをしていただくことにした。

革の種類や色も指定し、
ネームも入れてもらうことにした。

制作をお願いしてから約一ヶ月で、
真新しい四代目が手元に送り届けられた。
リング径を一回り小さくした分、
厚みが減ってスリムになったが、
長くしたペンホルダーが
私が使っているペンより
かなり太いペンまで対応できるよう
大きく作られいたので、
デザイン的に少しバランスが悪かった。

数日使ったが、やはり気になったので、
メールすると直ぐに
「無償で修正します」とのお返事を
いただいた。

そこで愛用のペンと共に手帳を送ると、
約一週間で
ぴったりフィットするように修正され
戻ってきた。
ちょっとした修正だが、
手帳全体の雰囲気がとても良くなった。

 

 

私は福岡に住んでいるので、
銀座のお店とのやり取りは
メールで済ませたが、
こうしたモノをオーダーするなら
一度はお店に伺った方がいいだろう。

お店の方に背格好や普段の服装、
ライフスタイルを伝え、
顔をイメージしながら作ってもらうと、
よりぴったりとしたものを作ってくれる。

フルオーダーとはそういうものだと思う。
その点で、一度だけだがお店に伺って、
今野さんと直接相談できたのは、
とても良かったと思っている。

既製品でいいモノもいっぱいあるだろうが、
自分の使い方に合ったモノに
出会うことはなかなかない。

そこで自分でデザインし、
思い描いた物通りの品を作ってもらえるのは
とても嬉しいことである。

今後十年二十年と
私が行く先々についてくるこの手帳。
これから使い込んで行くうちに、
革の風合いも変わり、
手に馴染んで、
私の生活の一部になるだろう。

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こうして実際に中身が入っていると、

お作りしたお品に

命が吹き込まれている感じがします。

ありがとうございました。

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