革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2018.10.20

鞄と財布機能を持つショルダー付きシステム手帳バッグ 84

システム手帳を使う時の道具一式を

システム手帳と一緒に すべて

お持ちになりたい、というご希望も

少なからずいただきます。

 

本日ご紹介するのは

そんな凝ったもので、

遠方からのご依頼です。

 

 

「そちらへ行けないので、

これが良い、という

見本品をお送りします。

 

ネットで購入して

まあまあ使い勝手は良いのですが、

いかんせん安っぽくて…

持ち歩く気になれません。

 

このシステム手帳バッグの

気に入っているところは、

ショルダーがついているところです。」

 

 

お送りくださった見本には、

気になる箇所に附箋がついていて

簡単な説明書きがついています。

 

こんなにわかりやすく

説明していただくのは、

とても助かります。

目的もはっきりしてらっしゃいますし。

 

 

いくつかのマイナーチェンジを経て

出来上がったのが、

本日ご紹介する鞄です。

 

お財布機能も付き、

持ち手も付き、

きっと、どこへ行くにも

これ一つで済んでしまうのだろうと

想像します。

とても機能的な美しいバッグです。

 

 

見本品はごわごわした感じですが、

お作りしたバッグには

手に吸い付くような感じがあります。

 

上質な革製品を

ご希望のクライアントでしたから、

この仕上がりと

この手触りと革の香りに

きっと喜んでくださったと思います。

 

 

本日ご相談いただいたクライアントも、

「ここのお品は、

見た感じだけでも

他所のものとは格が違いますね。

 

オーダーで作ってもらうって

こういうことなんですね。」

とのご感想をくださいました。

 

 

本日のクライアントにお話したのですが、

革は、

たとえ同じ作り方の革であっても、

仕上げ方で全く違う特徴になります。

 

特徴が違うということは、

作り方も変えなくてはならない、

ということ。

 

それはつまり、

クライアントの希望する形は、

どんな革を選ぶかによって、

 

作り方を変えなくてはならない、

ということです。

 

 

革の数だけ作り方がある上、

 

同じ革を使うとしても

出来上がりの最終形が違えば、

 

これまた製作方法を

変えなくてはなりません。

 

作り手にとって

「革を知る」ということは、

そういうことです。

 

ここまでのデリケートな仕事を

いったい誰ができるでしょう?

 

出来上がり品を見て

現物の向こうに

どれだけの思索と試作があるのか、

ぜひご想像ください。

とてもおもしろいと存じます。

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