2019.02.2
メンズバッグ、ファスナーブリーフケース 85
お気に入りの見本バッグを
お持ちくださったクライアント。
いろいろ聞き取りをしてみると、
特にご不満はないご様子です。
それでは…と
ほぼ見本通りにお作りした
メンズバッグをご紹介します。
持ち手の長さや太さ、
外ポケットの深さに至るまで
ほぼ元の形を踏襲しています。
日頃「使いやすい」と思っているものを
上質な革でお作りすると、
やはり今お持ちの市販品とは
まったく違った趣が出ます。
お時間が経ってきますと、
新品の今よりも
ずっとずっと革の輝きが増し、
美しい照りが出てきますから、
ますます手放せないものに
なることでしょう。
当店の革は
㈱栃木レザーさんで作ってもらっている
特別品質の素材です。
すっぴんのお肌のまま
水染めをするという製法だからからこそ、
手でなでたりすることでどんどん馴染み、
ほどよく柔らかくなって
革の内側から出る光沢が増していきます。
㈱栃木レザーの当店の革を使っていると、
市販品の革を見るだけで
「あれ、なんだか違う?」と
お感じになる方は多いようです。
以前、デパートで開催されていた
栃木レザーフェアーにおいでになった方が
帰りに当店にお立ち寄りくださいました。
そして、
「あのう…こちらで使ってらっしゃるのは
栃木レザーの革でしたよね?」
と確認なさるのです。
このお客さまは、
当店で作ったお財布をお持ちなのですが、
オーダーでなければ
もう少し安価に入手できるのではないかと、
フェアにお出かけになったそうです。
でも、何か自分の持っている革と違う。
それで、またお訪ねくださったのです。
当店の素材は、「特製牛革」と
つねづね申し上げているのですが、
それを実感していただくためには
毎日お使いいただくことしかありません。
そうしたことをデリケートに
感じ取ってくださるクライアントの
再訪を、ありがたく思いました。