革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2019.03.10

黄色いがま口長財布 86

とてもたくさんの

カードやお札やレシートが入る

がま口長財布をご紹介します。

 

クライアントが欲しかったのは

黄色い長財布。

 

 

とてもたくさんの中身が入りますから、

市販品ではカバーしきれない大きさです。

 

ここまでたくさん入る長財布は、

今までに

他に一点しかお作りしたことがありません。

 

 

今回は、中身が少ない時に

フタの被さりを変えることができるように

お作りしています。

 

フタひとつとっても

さまざまなアプローチがあります。

 

 

この黄色いお色は

タンニン鞣しの革に染色したものです。

とてもきれいですね。

 

しかしお使いいただくと、

手で触ることで

外側からだんだんと

きれいなお色から

褪めたお色へと変わります。

 

 

こういう革は、

あまり手で触らない方が

変色は少ないのですが、

なかなかそれは難しいことです。

 

内側はあまり触りませんから、

それほどの変化はありません。

 

もし外側のお色が変わって気になる、

ということでしたら、

後々外側のパーツだけを変える、という

加工もできます。

 

 

革できれいなお色を染色した場合、

なかなか最初のお色のままを

保つことはできません。

 

ですから、そうした手当をすることで、

長くお使いいただくことになります。

 

 

革の色の経年変化というのは、

良く変わるものばかりではありません。

 

薄いピンクやブルー、パープルなどは

4~5年経つと白くなって

色が抜けてしまうこともあります。

 

グレーはブラウンぽくなったり、

黄色は全体に薄くなります。

 

 

それでも

これだけきれいな黄色を出せるメーカーは

今までほとんどありませんでした。

 

日本の革の染色技術も

年々進歩して、すばらしい革を

作るようになりました。

 

製作方法によって

変えなくてはならない革質について

鑑みることは、

ほんとに難しいことです。

 

革メーカーの方には

頑張ってほしいと、いつも思います。

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