革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2020.06.26

とにかくカッコいいファスナー長財布 202

イタリア製の新作牛革の、

すばらしい型押しを使って

お作りしたファスナー長財布を

ご紹介します。

 

これから長財布を持つにあたって、

特別なものを持ちたい、と

ご来店くださったクライアント。

 

体格の立派な方で、

大き目の長財布をご希望だったので

お似合いになりそうなこの革を

お薦めしました。

 

 

今回の型押しは 今までにない

深い型押しの上、

モアレのようなデザインを

編み込みにした模様になっています。

 

深い型押しですから、

加工は難しく、気を付ける点が

たくさんあります。

 

でもデザイナーはこれを見た瞬間、

「うわっ!」と胸が高鳴ったそうです。

 

 

「これほどワクワクする革は

めったにないから、ゾクゾクした。」

というのが

最初に感じた思いだそうです。

 

イタリアでは、国を挙げて

牛革素材に新しい加工を試みています。

 

彼らがおもしろいのは、

どんなにステキに出来上がっても、

どの革も

製作するのはたった1シーズン、だけ。

 

この革は、この1シーズンのために

1年かかってデザインされ、

加工されているのです。

 

 

日本における革販売では、

いつでも提供できる「定番」が

要求されますが、

 

彼らの本質はそこにはなく、

つねに未来に向けて

どんどん新しいものを作っていく

クリエイティビティにあります。

 

だからデザイナーは、

必ず最先端の革を入荷してくれる

その革販売店へ

足しげく通うわけです。

 

 

イタリアでは、春夏と秋冬、という

2シーズンの新作展開ですが、

いつでもワクワクする革があるとは

限りません。

 

デザイナーは

もう何年もその店に詣でていますが、

ここまでのものには

まだ2,3度ほどしか当たっていません。

 

まったく欲しいものが無かった年も

皆無ではありません。

デザイン人の心は

イタリア製だから、ということだけで

動くわけではありませんから。

 

 

今回のこの革と

以前ご紹介した茶系の革、

それからもう2種類は、

「今年は当たり年だったわ。」

というくらい

ステキな革たちです。

 

ご注文いただいて

いままでにご紹介したのは

ごく一部なので、おいおい

これからまたご紹介していきます。

 

 

今回の中でも

この革のすばらしさには、

見れば見るほどドキドキします。

 

それがまた、

お仕立てすると、尚更良い。

 

男性クライアントの中には、

「こんな革を見せられたら…

お任せしますので、

日々持って歩けるショルダーバッグを

作ってください。」と

即座にお申込みくださった方も

いらっしゃるくらいです。

 

 

このお財布の形に合わせて、

表と裏の革の表情を考えながら

贅沢なカットを施したパーツは、

パーフェクトなカッコよさ!

 

表から見ても

裏から見ても

まったく違う表情で美しいのです。

 

出来上がった時に

他のご来店者がご覧になったのですが、

「いや~、これはすごい!

カッコいいけど、高そう~。」と

誰もが称賛してくれました。

 

そういった道具をお持ちになる

このご注文者は、きっと今頃

満足してくださっているに

違いありません。

 

こういう革は

ほんとにご縁なのだな、と

あらためて感じます。

 

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