革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2020.08.15

大きなダレスバッグタイプのリュック、ダミー製作

今日ご紹介するのは、めずらしく

まだ完成していないリュック。

細かいところはまだ決まっていません。

 

 

ひとりのクライアントのために

2個目のダミーをお作りしたものです。

 

これは、みなさまにとって

とても興味深い例と思います。

まず先にそれをご紹介しようと

ここに掲載いたしました。

 

 

大柄な体格で

荷物の多いクライアントは、

ひどく腰を痛めてしまったため、

リュックで

移動せざるを得なくなったそうです。

 

ただし、客先できちんと見えるよう

バッグとしても持てるリュックをご希望です。

 

 

持ち物も多種多様、さまざまな大きさで

小分けしたい小物もたくさんお持ちです。

 

かなり小分けするのですが、

どこまでどうするかは、これからまた

中身のポケットダミーを作って

お見せすることになりました。

 

 

世の中にないものばかりを作る、

という当店の仕事上、

ご相談をお受けしている

この世界のプロの私たちにしか

見えないことがあるため、

 

クライアントには、オーダー品を

よりリアルに感じていただけるよう、

本製作の前にダミー鞄をお作りして

お見せする必要があると思われる場合、

それをお薦めしています。

 

 

今回はそれが功を奏して、

ひとつ目の普通っぽいリュックは

止めましょう、という話になりました。

 

以下のお写真を見れば、どちらが

普通っぽいリュックかは

ひと目でお判りになると思います。

 

 

このクライアントは

ひとつ目のダミーを見に来てくださった時、

店頭に、たまたまステキな

ダレスバッグの出来上がり品があり、

そちらと目が合ってしまったのです。

 

そのダレスバッグは、

当初ご相談していた内容に

合致する方向性があったこともあり、

今回のリクエストとなりました。

 

 

まさかこういう方向で話が進むとは…

とはクライアントの言ですが、

今回のように

ニュートラルに構えてくださっていると、

ご自分で思い描いていたものとは

まったく違った発想が

生まれることもあります。

 

クライアントの自由な考え方に、

感謝申し上げます。

 

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