革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2021.05.20

新鮮なデザインの昭和のショルダーバッグ

 

お若い方からショルダーバッグの

ご注文をいただきました、が、

何やら懐かしいデザインです。

 

むかし昔、見たことのあるような…と

お尋ねしてみましたら、

「母のものなんです。」と、きっぱり!

 

 

 

このタイプのデザインは

最近ではめっきり見なくなりましたが、

昔を知る人にとっては、懐かしいかぎり。

 

「母が持っているものを譲り受けたところ

すごく気に入りまして…

見本は合成皮革なので

良い革で欲しいと思いました。」

 

 

 

赤の革、とかきれいな色革、というと

以前はなかなか良い革がありませんでしたが、

最近は良い色で

色落ちしないタイプが

海外から入ってくるようになりました。

 

「赤」にこだわりのあるクライアントには

今なら、絶好の選択肢があります。

 

 

 

元の見本は合成皮革なので、

その柔らかい雰囲気を

どうやってきちっとした牛革で出すか?

それが一番の問題でした。

 

素材が違うものを

そのまま同じように作ると、

イメージの違うものになることは

あまり知られていません。

 

 

 

今回は

肩紐も柔らかい感じを出さないと、

優雅なイメージが踏襲されませんし。

 

クライアントはおしゃれな方で

質の良いお洋服をお召しなので、

そのお洋服と格のあった品質でないと

見劣りしてしまいます。

 

 

 

そんなこんなで

思った以上のお時間がかかりましたが、

出来は最高です。

 

若いクライアントの、はにかむような笑顔が

忘れられません。

軽さも軽いですから、

きっと長くお持ちいただけると存じます。

 

 

 

何十年も前のデザインを

こうしてお作りするたび感じるのは、

どれも「新鮮なデザイン」ということ。

 

流行のラインでないから、

余計にそう感じるのだと思います。

 

流行のお品も悪くありませんが、

自分だけの感覚で、自分に似合うお品は

とてもステキと思いました。

 

それだけに、

個性的なお洋服にも似合っています。

このたびはありがとうございました。

 

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