革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2021.06.29

エキゾチックレザーのゾウ革ブームについて

おもしろいことに

エキゾチックレザーには

しばしばブームが到来します。

 

5~6年前からリザード、クロコダイル、

2~3年前から再びコードバン、

時期は少し被ってましたが

しばらく前から、それがゾウ革になりました。

 

 

当店でもお引き合いは増えていますが、

市場の認知度はぐっと増していると感じます。

 

こうした時期には必ず、その革製品が

量産で数が出回っている現状があります。

量産を仕掛けている会社は、

ワシントン条約でクローズドになった

ゾウの種類が増えたことでゾウ革の供給量が減り、

より価値を増すことを見越して

いたのかもしれません。

 

 

それともずっと単純に、

なにか珍しい革はないか?

と探してたどり着いたのかもしれません。

そういえばゾウ革は、

まだ一度もブームになったことのない

ブルーオーシャンだった気がします。

 

現在では、何度かの緊急事態宣言下、

趣味でレザークラフトをする人のための

材料屋さんも活況のようですし、

エキゾチックレザーは

より高値を生む連鎖に入っています。

 

 

そうした中で反対に、ヨーロッパでは

クロコダイルの革が「残酷だ」と避難を浴び、

使う人どころか、

製作方にまで飛び火していますから、

これからクロコダイルの革は

余り気味になるかもしれません。

 

クロコダイルは食べる人が少なくなって

ある一時期は品薄で入手が大変でしたが、

養殖ファームの存在がそれを打破していました。

ですから、今回の「残酷だ」は

私どもも納得のムーブメントです。

 

 

いずれにしても、本来の皮は、

食べる動物の革を捨てずに利用するものだったり、

ゾウのように、

木々の新芽を食べられないよう、

つまりは自然環境を守るために一定数

間引く必要のあるものの皮だったりします。

 

流行り廃りではなく、

彼らの革を余すところ無く使うことは

「いのち」に対する敬意です。

 

私どもは、革製品をお持ちの方々に

長くご愛用いただくことも同様、と考え、

 

一人ひとりに適したオーダー品をお作りすることで

長くお持ちいただこう、とこの仕事をしています。

 

 

ですから牛革だけでなく、

さまざまな種類の革をご希望いただけることは

すばらしいことです。

 

そのためには、ぜひ

それぞれの革の美しさを知ってください。

 

そして、それがどんな使い心地で、

使っていくとどんな姿になるかを知っていただき、

自分がどんな革を好きなのか

探り当てていただくことで、

より深く、革を

愉しんでいただけます。

 

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