革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2021.08.9

たくさんカードを入れるためのジャバラの二つ折り財布 105

このタイプのお財布も、

市販サイズに不満を持っている方が

多いと感じます。

 

それは、大抵の方は

お入れになるカード類が多いため、

横から見たところの

下側の厚み分の取り方が少なすぎて

お財布の上下の厚みが違い過ぎ、

持った時に違和感がある、

というご不満です。

 

 

さて、お写真のオーダー品は、

正面(↑)から見ても、裏面(↓)から見ても

ごく普通の二つ折り財布に見えると思いますが、

 

 

横から見ると

「ほんとにこんなに中身を入れるんですか?」

という声が聞こえるくらい

上下の厚み分を取っています。

 

これは、市販品のものでは

下側の厚みがほとんどないため、

中身すべてを入れると、極端に

上の方ばかりに厚みが偏るので、

それを解消しようという試みです。

 

 

お写真では分厚いお財布に見えますが、

実物はお写真ほどではなく

かなり軽量に作っています。

 

お渡しした時、クライアントから

「手触りが良いですし、軽くて、

お願いした量の中身が全部入りますね。」

と言っていただきました。

 

 

このお財布の一番手前側は

ファスナーがL字に開く小銭入れです。

中は大きめに開く二部屋、

真ん中の仕切りには

透明フィルムを張った御守り入れがあります。

 

 

考え方としては、

良く使うカードのみ分けていられるようにして、

その他のカードはまとめて

各部屋に収納する、というもの。

 

カードの収納の仕方で、

実際に表面に現れる内装デザインは

かなり変わります。

 

 

このタイプの、

厚みをきちんとさせるオーダー品の

製作は、難易度はかなり高くなります。

 

それは、

計算通りの結果が出てくれないから、です。

 

100分の1の革の厚みの違いであっても、

革の重なる枚数が多いことで

寸法はかなり違って出てきます。

 

そして、すべてのパーツを

狙った厚みに完璧に加工することが

ほとんど不可能です。

それだけ、革の扱いは生もので、

固体差や部分差ばかり、

と言っても過言ではありません。

 

 

製作時につねに

「ファジィ」という要素ばかりがある

フルオーダーメイドは、

そんな理由から、

当店と同じ感覚で行っている会社は

ほとんどありません。

 

40年のキャリアがあるとはいえ、

毎回毎回

クライアントが喜んでくださる

出来上がりに製作できるのは、

もしかすると、「セレンディピティ」

なのかもしれません…

 

このたびのご注文品は、

ご主人様から奥様へのプレゼント!

とてもステキなご夫妻でした。

このたびはありがとうございました。

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