革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2021.09.8

キャッシュレスのミニ財布として使う「ミニマムマックス」10601

30年ほど定番でお作りしている

「ミニマムマックス」

 

これを考えた当時は、

主体は小銭入れ、でも

カードも2~3枚持って歩けて、

2~3枚の四つ折りお札も持ち歩けるよう、

とご提案したものでした。

 

長財布とお揃いの色にして

一緒に持つことで

スタイリッシュに装うことが出来ます。

 

 

そんな理由から、カードの入る大きさ

ぎりぎりのサイズで作っています。

 

2枚目のお写真を

ヨコから見ていただくと

使い始めの厚みがわかると思いますが、

使っていくことで、

ぺったんこの薄さになっていきます。

 

当店の定番革でお作りすると、

どんなアイテムでも

小さく薄くなって行き、

そのうち身体の一部になってしまいます!

 

 

デザイナーも愛用していましたが、

もう少し容量が欲しい、ということで

ジーヴズに戻りました。

 

しかし、キャッシュレスを

進めている人にとって、

驚くほどぴったりしたミニ財布だと

最近は理解しています。

 

 

今回のご注文は

プレゼントとしてお作りしました。

最初にメールでご予約いただいた時には

もっと違う形をご希望かと

想像しておりましたところ、

 

こちらをお見せしましたら、

「これこれ、

まったくこのような、四角くて小さな

お財布が欲しい、と言ってました。」

ということで、

一気にお話しがまとまりました。

 

今回、後ろのカード入れには

ネームをお入れしています。

 

 

お話を伺いますと、男性の方に

カードサイズの小さな財布を

プレゼントしようと探していたところ

「なかなか無かったので、

オーダーしてみようかと。」

 

時代が変わることで、30年前に

小銭入れ主体でお作りしたアイテムが、

いつの間にか

キャッシュレス財布にぴったりに

なっていた、というおもしろい例です。

 

デザイナーは当時

小銭入れ部分には小銭と家の鍵を入れ、

カードは3枚、千円札を2枚入れて

使っていました。

いわゆるサブの財布です。

 

このオーダーをいただいてから、

「私もキャッシュレスにして

この財布に戻そうかな…」と

言っています。

 

時代を超えた

使い勝手の良い定番があることは、

すばらしいことと思います。

 

これも、たくさんのクライアントからの

たまに無茶ぶりかも、と思われる

リクエストから、生まれたもの。

 

新しく生まれるものの多い

オーダーメイドの世界です。

 

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