2021.11.16
札を20~30枚入れる、オレンジ色の長財布 108N
以前、長財布をお作りしたクライアントから、
「とても良かったから、
プレゼントで
同じ革の長財布を作りたいのですが。」
と嬉しいご連絡を頂戴しました。
冴えたきれいなオレンジ色の長財布ですから、
喜んでいただけるプレゼントになるでしょう。
「少し仕様を変えたいので、
ご相談に載ってください。」
前回は100万円入る札入れでしたが、
今回は20~30枚ほど入れば良い、
というご希望です。
サイズとしては前回
「なるべくコンパクトに、
なるべく薄く」という
リクエストをいただきましたが、
そこは今回も同様です。
ファスナーの小銭入れもお付けしましたが、
かなり薄く、コンパクトに仕上げました。
この「コンパクトに」というご希望は
よくいただくのですが
かなりの曲者で、
どれほど小さくすることができるかは、
長財布の場合
どれだけ札や小銭を入れるか、
にかかっています。
上のお写真と
下のお写真を、比べてご覧ください。
上は今回の20~30枚用で
下は前回の100枚用です。
ご要望内容によって、
ふたつの長財布は、タテxヨコの寸法も
変わります。
そして、どちらの枚数に対しても
2~3種類の製作方法がありますから、
そこは、それぞれのご注文者が
何を第一条件としてお考えか、によって
毎回変えています。
フルオーダーメイドでは、
ほんの少しご要望内容が変わるだけで、
同じアイテムであるにも関わらず、
出来上がりの寸法はもちろん、
構造自体もまったく違うモノになります。
「コンサルティングをしていると、
頭の中でカチャカチャと、
出来上がり品の姿が
どんどん変わっていくのよね。」
とは、デザイナーの弁。
ここまで複雑になってきますと、
AIに学習させるのが良い業種なのかも、
とも思いますが、
ご注文者の微妙なニュアンスまでつかむには、
やはり人間の感触が必要だと感じます。