革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2022.03.26

札ばさみとたくさん札の入る二つ折り財布を一緒にしたら? 202

 

とんでもなく自由な発想のご注文を

いただきました。

 

「札ばさみが好きで使っているのですが

それだけでは足りないので、

ある程度たくさん入る札入れもあって、

小銭入れのあるお財布が欲しいです。」

 

最初にお話を伺ったときには

ええっ?という感じでびっくりしました。

 

ちなみに今回のお財布は、

クロコダイルのポロサスでお作りしています。

 

 

 

 

お持ちくださったのは

現在使っていらっしゃる札ばさみで、

それを使ってご説明いただきました。

 

「この札ばさみの後ろ側に

二つ折り財布が欲しいのですが、

札の枚数が

たくさん入るようにしていただきたい。

 

それからこれが大事なことですが、

札入れと小銭入れをくっつける時に、

別々のパーツを載せるのは

止めていただきたいです。」

 

正直申しますと、後の方のリクエストは

ちょっと信じられませんでした。

たしかにその方がうつくしく仕上がりますが、

そんなことができるでしょうか?

 

 

 

 

当店では、今回のように

技術が勝っている案件のご相談は、

技術責任者がお受けしています。

 

ここまで高度な内容の

技術的なリクエストをいただくと、

できること、できないことは

技術責任者にしか返答ができません。

 

こういう案件は、

手を動かしながら、

ダミーを作りながらでないと

きっちりしたお返事ができないからです。

 

 

 

 

どのように解決したかは

お写真をご覧いただくと良いと思いますが、

出来上がってこれを見たデザイナーも

「これを考えつくって、すごいですねえ。」

と手放しで大絶賛。

 

大きい小さいは別として

毎回こうした新しい技が出てきますが、

それをそのまま使うことは、

どの技術であっても

おそらく二度とないでしょう。

 

 

 

 

デザインだけでなく、

使い勝手や仕様に関しても

可能な限り実現させるフルオーダーメイドは、

毎回毎回が新しい試みです。

 

そこまでやるから、

当店だけができる仕事内容になっています。

 

 

 

 

革という素材は

一枚一枚性質が違います。

ご注文いただくアイテムも、さまざま。

また、同じアイテムであっても

まったく違う仕様ですし、

希望される使用感も人によって違います。

 

当店のフルオーダーメイドは、

毎回毎回がチャレンジです。

 

技術者の一人が言いました。

「ほんと、毎回毎回

泣きそうになることが必ずあります。

でも、おもしろいから

続けられるんですよね…」

 

好奇心は猫を殺す

という言葉がありますが、

この手の好奇心は

当店の技術者には生きる糧となるようです。

 

 

 

 

この技術者もそうですが、

当店のスタッフは全員

「みなさまに喜んでいただけるのが

一番嬉しい。」という気持ちです。

 

この難しいお題をくださった

クライアントの方からは、

「すばらしい出来です。

今度また、何か頼みに来ますね。」と

言っていただけました。

 

やりがいのあるお仕事を

ありがとうございます。

 

関連記事

  • ウエストポーチタイプのバッグ 81N

  • 昨年第一の大作トートバッグ 95

  • コンパクト財布「ジーヴズ」の威力

同様のアイテムを見る: