革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2022.10.18

自立するメンズトートバッグのご注文 209N

「今使っている

このバッグの大きさがちょうどいいんですが、

全体的によれよれになって

使いにくくなってしまいました。

持ち手もそろそろ取れそうなのに

同じものはもう売ってないので、

オーダーで作ってもらおうかと思いまして。」

 

 

 

 

 

 

今お使いのバッグはたしかに、

持ち手で引っ張り上げるとやっと

鞄の胴体を上に伸ばせますが、

全体にぐずぐずっと下にこずんでいます。

 

お持ちのお荷物はかなり重いですから、

いくら厚い革を使っても柔らかさが先に立ち

普通のトートバッグであれば

このようになるのは当たり前です。

 

 

 

 

 

 

「形的にはこれで不満はありません。」

とのことですから、まずは

同じデザインでお作りすることにしました。

 

男性の場合、使い慣れたものは

あまり変えたくない、と感じる方が多いですし、

その見本バッグは、重い荷物を入れるのに

もっとも適した細部のデザインをしていたからです。

また、ご希望の条件をすべて

兼ね備えていた、という事実もあります。

 

 

 

 

 

 

ただしそれは、外側のデザインだけのことで、

「中を3部屋に分けられれば、それが一番です。」

というリクエストも頂戴しました。

 

そうなってきますと、使っていくことで

柔らかくなってしまう作りであれば、

せっかく3部屋に分けたとしても、

外側がやわやわになることで

3部屋までもがぐずぐずになってしまいます。

 

 

 

 

 

 

正直、ご注文いただいた時には

その部分についての解決策は

具体的でなかったのですが、

作業に入って手を動かし、

一つひとつのリクエストを検証していきますと、

新しい案が浮かんできます。

 

そこから

外見はあまり変わらないけれども、

中を3部屋にする意味を

もっと効果的にすることができる

製作方法を引き出しました。

 

 

 

 

 

こちらのクライアントには

もう一度ご来店いただき、

その外観をご確認いただきましたところ、

 

「どこが違うかよくわからないですが、

3部屋がうまく使えるなら、問題ありません。」

 

そんなやり取りをして出来上がったのが、

このバッグです。

最後にいただいた「外側の2つのポケットには

それぞれマグネットをつけて欲しいです。」

というリクエストは、

簡単そうに見えて、かなり難しいご希望でした。

 

 

 

 

 

 

というのは、内側付けたマチが

中に入れるモノの嵩によって動きますし、

中身に合わせて

外ポケット自体にもゆとりを取っていることで、

ひとつのポケットに

2か所の変数があるからです。

それから導き出した

このマグネットの位置は、これが最上です。

 

そんなこんなで大変でしたが、

喜んでいただけたのでほんとに良かったです。

 

「30年持ちたいです。」とおっしゃいましたが、

まだお若い今はその荷物量で構いませんが、

中身は、年を追うごとに軽くなることを

心から願っております。

ありがとうございました。

 

関連記事

  • 身の回り品を持ち歩く、小さなショルダーバッグ 88

  • 二十数年後の二代目の定番二つ折り財布 20606

  • 見本と同じにお作りしたお財布

同様のアイテムを見る: