革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2022.12.17

6連キーケース用のキーホルダー金具について

先日は当店牛革について

お話ししましたが、今回は

定番 6連キーケース用の金具について

お話しします。

 

市販品のキーケースには

いろいろな金具が付いていますが、

材料として入手できるキーホルダー金具にも

多少の種類があります。当店では、

見た目と丈夫さを図りながら

一つひとつの金具を選んでいます。

 

 

 

 

 

 

上のお写真の金具は

20年以上前まで使っていた金具ですが、

こちらは、ある時、

使っているうちにキーが外れてしまうことが

わかりました。

複数のクライアントからの情報です。

今でも製造が続いているようですが、

うちでは使わなくなって久しい材料です。

 

金具は、自分たちの手で

新しく作ることのできない材料なので、

使ってどうなる?ということもありますから、

クライアントのみなさまの

フィードバックによって

ブラッシュアップしていきます。

 

みなさまと密接なつながりを持つことのできる

このフルオーダーの仕事には、このように、

モノを作るお店としての基本的で

とてもありがたい要素があります。

ご感想をくださるみなさまには

感謝申し上げます。

 

当店製品は、

市販の量産品製品のように

ワンロット売り切ったらそれでおしまい、

そして、それをデザイン違いでまた作る時に

不具合に対する対応が無い製品

(もとより不具合がわからないわけですから)、

ではありません。

 

それぞれの製品をもっともっと良くしよう、

と常にアプローチしていますし、

小さいお店なので、

何か起きたら、迅速に対応出来ます。

 

 

 

 

 

 

上のお写真は

スイス、アミエット社の金具。

ここの金具はその昔、一個一個のホルダーを

取り外すことのできる金具だったのですが、

10年ほど前から仕様が変わっています。

 

でもここの金具であれば、

どんなに長く使っても

キーが外れるといった話は

聞いたことがありません。

ですから当店は、ここの金具を選んでいます。

 

ところが…この会社は

昨年11月に倒産したという知らせがありまして、

それ以降、たまたま入れることのできた

デッドストックが少量あるだけです。

 

他の金具もそうですが、材料としての

良い金具はどんどんなくなっていますから、

今後、手持ちのストックが無くなったら

どこの金具を使おうかと思案しています。

 

こんな状況なので、

この丈夫な6連キーホルダーにご興味ある方、

あるいは2代目の必要な方は

どうぞ早めにお考えください。

通常の製作数から考えますと、

2~3年分のご準備はあるかと思います。

 

このようなお知らせをしますと、

当店というお店が

どのような年数単位で動いているか、

を思って、ちょっと笑ってしまいました。

リピートまで10年20年、

という時間を鑑みますと、

革製品というのはほんとに長保ちします。

 

 

 

 

 

 

本日はキーホルダー金具の話ですので、

最後にキーリングのきれいな金具を

ご紹介しましょう。

 

こちらは御年70歳を過ぎてなおかつ

新しい美しい金具を考案して作り続けている

会長のいらっしゃる、

ある日本の会社のキーリングです。

 

とくに楕円のリングには少しヒネリがあって、

ずっと見ているだけでもきれいで、飽きません。

 

こんなリングでしたら

ちょっとしたイニシャルモチーフをつけて

プレゼントとして使っても、喜ばれます。

今日は金具のお話でした。

 

 

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