革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2022.12.31

馬の絵入り、ミュージアムラインのパイロットケース 21012

2022年の中で一番の大作を

ご紹介しましょう。

 

この鞄が何という名前の鞄になるのか、

ちょっと悩むところです。

フタの閉め方だけを見れば

パイロットケースという呼び名になりますが、

外ポケットも付いて…

製作方法等、不思議な形でもあります。

 

 

 

 

 

 

こちらはプレゼント品としてお作りしたので、

お持ちになるご本人からの

お話は聞けず、数枚のお写真から

「こうであろう」という推測をすることから

始めた製品です。

 

革がハイブランドの革ですから、

硬くて、磨きにくくて、

こんなにすんなり見えるのに

大変な思いをしてお作りしたものです。

それが外に見えずに作ることができて

良かったと思います。

 

 

 

 

 

 

大きさも半端ではありません。

A3が入るように、というご指定があり、

横幅は46センチほどになります。

 

厚みも、前ポケットを入れると

ほぼ20センチあります。

これほどの大きさの鞄を縫うには

ひとりでは無理なので、

補助してもらいながら、ふたりがかりで縫います。

 

 

 

 

 

 

また、この鞄の前ポケットには

ミュージアムラインの馬の絵が

リクエストされましたから、

さて、どの段階で

アーティストに描いてもらいましょうか?

という問題も出てきました。

 

山あり谷あり、

ハードルが高ければ高いほど

大変ですが、興味深い気持ちで作れます。

そのチャレンジ精神がなければ

フルオーダーメイドの技術者は務まりません。

当店技術者の好奇心に乾杯🥂です。

 

 

 

 

 

 

お使いになる方が今までお持ちの鞄は

塩ビ製で細かい柄が入っておりましたから、

今回のシックなダークグリーンに変わると

かなり印象が変わります。

 

また、中を明るい革の色にしましたから、

モノが見つけやすく、使いやすいと思います。

 

あともう一点、

塩ビで作ると、どうしても形が崩れて

ぐずぐずになっていきますが、

 

革を使ってきちんと仕上げた鞄であれば

この形を保てるので、

いつまでも美しくお使いいただけます。

 

 

 

 

 

 

それにしても

これほどの鞄をプレゼント品として

ご注文くださるとは、すばらしいことです。

 

サプライズとおっしゃってましたから、

きっと超ド級のサプライズになったのでは

ないでしょうか…

 

相手の方に喜んでいただき、

長くご愛用頂けることを願っております。

この度はありがとうございました。

 

 

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