2023.03.2
とびきりきれいな懐中時計ケース 30201
これはもう、説明なしに
ただただご覧いただきたい、
きれいな懐中時計とそのケースです。
最初に少しだけ説明させてください。
このタイプのケースは
ぴったりサイズでお作りすることが
必須のアイテムです。
そこでご紹介するのが
本番を作る前のダミー製作。
スズランのようなきれいな形を出せるよう、
いくつか作ったダミーを元に
型紙を仕上げていきます。
こういうぴったりサイズ製作においては、
中身をお借りすることができることが
一番ありがたいです。
どうしてもお貸しいただけない場合、
こちらで中身に準ずるものを作って
撮った写真と照らし合わせつつ仕上げたり、
その場で1時間ほどお時間を頂戴して
型紙だけを取ってしまうこともあります。
簡単そうに感じるかもしれませんが、
熟練した技術者にしか
この作業をすることは出来ません。
とにかくきれいな懐中時計です。
職業柄腕時計をすることができない
クライアントのため、
懐中時計をお使いになるそうですが、
このたび
お気に入りの懐中時計を見つけたとのこと。
こんなにキラキラしていますと、
ケースをつけたくなるお気持ちもわかります。
持っているだけで気分が上昇します。
お渡しの時
「こんなにぴったりにできて、嬉しい!」と
お言葉を聞けましたから、ほんとに良かったです。
「じつは今年の干支の
ウサギの根付けを見つけて…
着物の時にはこの根付けに付け替えて
持とうと思っているんです。」
かわいらしいウサギに見えますが、
(たしか)サイの角で作られていて、
もしかすると勇猛なウサギかもしれません。
最初は少しきつめに感じますが、
使っているうちに
ちょうど良い大きさ感が出てきます。
スパッと入ってスパッと出せる、
手に響く持ち心地があります。
革のケース類は
そんな大きさでお作りすることが
最上の気持ち良いケースとなります。
今頃は毎日懐中時計とともに愛でてくれて
いらっしゃると思います。
どうぞ末永くよろしくお願いいたします。