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2023.04.21

120万円入る二つ折り財布の新しいアプローチ 30211

そろそろ定番にしても良いかしら?

と勘違いしてしまうほど

しばしばご注文の入る「100万円入る財布」。

本日は新しいバージョンをご紹介します。

 

プレゼントとして

ご注文いただいたお財布ですが、

今回、ご注文者の方のご協力があって

可能になった形です。

 

お渡ししてからお日にちが経ちますので、

おそらくうまく働いてくれていると思い、

みなさまにも

ご紹介することにしました。

 

 

 

 

 

 

札が100枚以上入る

二つ折り財布を使っている方は、

想像以上に多いかもしれません。

 

その誰もが、市販の二つ折り財布に

「無理やり入れている」状態です。

 

それを拝見するたび、

牛革でもオーストリッチでも

とにかく「革は伸びる」と思い知ります。

 

容量以上どころか

100枚以上入れてもとりあえず使えるのは、

革の可塑性の高さゆえ、です。

なんとすばらしい素材でしょう!

他にはこんな素材はありません。

 

 

 

 

 

 

上のお写真をご覧ください。

今回は120枚前後入るように、

とのご依頼です。

古い札でも入るように設定しますと、

これぐらいの厚みになります。

 

カードも5~6枚お持ちになる方が多いため

お札の幅より

札入れの幅の方が長くなりますが、

これは致し方ありません。

 

このタイプをご希望の方は、財布を

お尻のポケットに入れている方が多く、

「なるべく小さくしてほしい」という

ご要望もわりと多くいただきます。

 

 

 

 

 

 

さてそこで、今回の新しいアプローチの

登場です。

デザイナーは「これを試してみたいのだけど」

といつも思っていたようですが、

普通でない形になるため

お話しするのをためらっていたようです。

それを今回初めて

こちらのクライアントに提案してみました。

 

それは、この定番財布のように

札入れ部分を

L字の形に開くようにすること、です。

 

クライアントには

「もしうまく働かなかったら

作り変えられます。」と

もし…への対応内容までお話ししての

アプローチです。

 

 

 

 

 

 

実際に出来上がったお財布の

お写真をご覧ください。

 

今回はカード入れのサイズがありますから

横幅まで狭くすることは出来ませんが、

片側のタテ部分にマチがついてないことで、

端っこは嵩張らずに閉じることができます。

 

却って

カード入れの大きさでお作りすると、

端っこまでの余分な距離があることで

すんなりと収まるようになります。

 

それで、お尻のポケットには

マチが付いたものより

コンパクトに収まります、という次第。

端の厚みが減ることで、

おそらく入れやすいと思います。

 

マチが付かない分、

外側と内側の札入れパーツは

少し厚手にお作りしてありますから、

ヘタリも少ないという計算です。

 

前回もお書きしましたが、

今回のように

クライアントのみなさまの

ご協力によって、

「世界に存在しない革製品」は

ブラッシュアップしていきます。

ご協力に感謝申し上げます。

 

 

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