2023.11.2
ご自分のための台本カバー 30706
「以前、人へのプレゼントとして
台本カバーを作っていただきましたが、
自分の時が来たらやはりお願いしようと
思っていました。」
プレゼントで台本カバーを
ご注文くださる方の中には、
次はご自分のために、と
思ってくださる方も少なくないのは
とても嬉しいことです。
今回はたまたま入手した
ドイツヌメでお作りすることができた
逸品です。
余談ですが、この革は
次回ご紹介する
ショルダーバッグのクライアントが
お入れくださり、
「残りは欲しい方にお譲りください。」
と言ってくださった革です。
ありがとうございます。
こちらの方は、それまでの
ご自分のターニングポイントを
わかっていて、台本カバーに
その日付をお入れになりたいという
リクエストをくださいました。
お仕事をしばらくお休みして
今後のことをお考えになって、
新たに始めることをお決めになりました。
勇気のいることです。
ターニングポイントの日にちは
すでに六つほどあって、
これからそういうことがあった時には
書き加えられるよう、
余分のスペースを取りつつ、
筆記体で革を焦がすタイプのネームを
お入れしています。
未来へ向かって良い時間が経つことを、
この台本カバーが
待っていてくれるような印象です。
職業にもいろいろな世界があって、
プロフェッショナルな世界であれば
一度自分を見直す機会を採ることは
なかなか難しいことですし、
どんな世界でも
自分がいる世界からいったん離れることには
勇気がいります。
ましてや
心も新たに戻る、ということになりましたら
思った以上に緊張することでしょう。
それをお若いこの方がなさるのですから、
私どもも襟を正してオーダー品を
お作りしました。
オーダー品を通じてこのような機会をいただき、
ありがたく思います。
思うとおりに道を進まれることを
願っております。