2024.02.20
ゴート革(山羊革)でお作りした薄い名刺入れ 40108
「今持っているのと同じ名刺入れを
作って欲しいですが、可能ですか?」
お写真をお送りくださった
クライアントは、遠方の方でした。
20年ほどお使いになったとのことで、
きっとこの方の
生活の一部になっているものでしょう。
お写真でできる出来ないを判断したのち
お電話でお話ししましたところ、
現品への愛着が伝わってきたものですから、
なるべく現物に近いものを
お作りしたく、
見本現品を送っていただきました。
届いた現物は、薄い薄い!
お写真で拝見するよりもっと薄く、
裏地を革でお作りする当店の作り方では
ここまでの薄さにはできません。
その旨お電話でお話ししましたら、
「多少厚くなっても構いません。」
とのお返事で、製作することに。
見本品はゴート革製だったので、
牛革より薄くするために
同じ素材を選びました。
たまたま在庫に持っておりましたから
ラッキーな出会いです。
*小物くらいの革の量であれば、
お店には多くの種類の革素材があります。
気になる素材がありましたら、
お尋ねください。
下のお写真をご覧いただきましたら、
何枚の革が重なっているか
ご理解いただくことができます。
(本体+ポケットの枚数)x約2が、
重なりの総枚数です。
裏地も革ですから。
それにしてもきれいな形で、
たくさん入る名刺入れです。
出来上がってお送りしましたら、
奥様からお受け取りのお電話を頂戴しました。
「今か今かと待っていましたから、
ほんとに嬉しかったみたいで。
さっそく使い出しています。
こっちは中が全部革なんだよ、と
説明してくれました。
じつは御社のことは
娘が勧めてくれました。
ここなら絶対大丈夫、と
紹介してくれました。」
奥様の声も弾んでいます。
心から欲しいと願っていて、
ずっと探していたものが手に入る…
すばらしい体験と思います。
お嬢様、当店をお探しくださって
ありがとうございました。
お父様、どうぞ長くお愉しみください。
みなさまの楽しい
団らんのご様子が目に浮かびます。