革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2024.02.17

ふたつ目の柔らかいメガネケース 31219

以前柔らかい青い革で

メガネケースをご注文くださった

クライアントは、

 

「これね、すごく良いですよ!

もう一本メガネがあるので、

それに合わせて少し大きく作って。

 

それから、メガネ拭きを

ケースの中に入れたいので、

そのスペースも中に作ってください。」

 

 

 

 

 

 

デザイナーは「わかりました。」

と言いながら、怪訝な表情をしています。

どうかしたんですか?と尋ねたところ、

いえね、

私もメガネ拭きの置き場に困っててね…

という返事です。

 

 

 

 

 

 

こういう時、

デザイナーはずっと考えているようです。

そして、自分でもメガネを扱いながら、

ああでもない、こうでもない、

眉間にしわを寄せて黙っています。

 

「あ、そうだ!」その一言から

クライアントへのメールを書き始め、

その問題は解決へ向かっていきます。

 

 

 

 

 

 

「今回は、内側にポケットを付けて、

と言われたのだけど、

それをやるとメガネ自体の入れ具合が

まったく良くなくなるのよね。

前に自分でもやってみたから(笑)。

 

自分のことだからそれ以上進まなかったけど、

外にポケットつけるのが一番いいんだって、

こうして注文が入るまで

気づけなかった。

でも、この形だからうまく収まるんだよね。

 

やっぱり誰かのために考えるって、大事ね。

私もこれ、欲しい!」

 

 

 

 

 

 

このポケットの深さも

実際に試してから決めた深さです。

 

中にメガネが入りますから、

深さによっては

収まりが悪くなってしまいます。

とくに今回入れるメガネは

ある場所に高さがあって、メガネ自体の

収まりが少し悪く感じましたから。

 

おかげさまで

クライアントには喜んでいただきました。

細かいサイズ変更が大変なオーダー品でしたが、

無駄に大きくせず、

うまく作ることができて、良かったです。

 

 

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