2024.09.8
3代目の長財布 2407N
7年ほどお使いいただいた長財布を
そろそろ替えたい、とご依頼いただきました。
前回はなるべく小さく、なるべく薄く、
というご依頼内容だったことと、
かなりハードにお使いになる方のため、
このあたりが限界のようです。
革製品の保ちは、革の厚みに直結しています。
厚ければ厚いほど長保ちします。
しかしそれが、使いやすいか?
その方にとって重くないか?
ステキか?といったら、
人によって感じ方が違います。
私たちがオリジナルで作っている革は
ヌメ革で、
それも昔からの製法で作られた革なので、
きれいにエイジングしていきます。
最初、少し硬いかな?と感じても
毎日触っているうちにどんどん柔らかくなって
手に吸い付くような触感になっていきます。
使っているうちについたキズも
使用過程で治っていきますし、
革は柔らかくなるのに
芯のしっかりした形は損なわれません。
この革を一回使った方は
他の革では違和感を感じる、という
ご感想をお持ちになります。
そんなわけでこのクライアントも
毎回リピートしてくださるのですが、
当店オリジナルの革の良さを体感してくださる
みなさまには、感謝感謝です。
リピートしてお作りくださる方の中には、
年齢が上がったり
持ち物が変わったり
使い方が変わったりすることで、
仕様変更する方もいらっしゃいます。
今回は、年齢が上がったことで
もう少しゆとりのある大きさにしたい、
とお思いになったことで、
長い辺の長さを6ミリほど長くしました。
ほんの少し寸法が大きくなるだけで、
格段の使い勝手の違いに繋がります。
こんなこともどうぞご相談ください。
このたびもありがとうございました。
日頃のご愛用に感謝申し上げます。