2014.07.10
リザードのお財布セット 一点もの
何度かこの覧でお書きしたように
リザード(とかげ)の革も入手しづらくなりました。
世界中の食生活が
欧米化していることから起こっている状況です。
とかげを食べる人がいなければ、皮は出ません。。。
どんな皮でも、食べたあとの副産物。
当店でも、もう1年ほど入荷できておりません。
そんな中、5月の上旬に
原皮が揃ったという連絡があり、少しずつ染めに入っています。
今日は、第一弾として
ダークグリーンのお財布セットを製作しました。
第一弾とお書きしましたが、
次に何色ができるのか、何枚入手できるのか
ぜんぜんわからないので、とりあえず今回分ということで。
今回お作りしたのは、久しぶりのジーヴズと、
揃いでお持ちいただける長財布。
リザードジーヴズは、みなさまからのご意見にお応えして
製作方法を変えることにしました。
いままでジーヴズの裏地の付け方は、牛革だと
表の革と裏地の革の間にファスナーを挟んでいます。
そうすることでのデメリットは、修理するとき、
お値段がかなりお高くなってしまうこと。
それで、そこまで修理のお値段が高くならないよう
リザードを使ったものには
裏地を付けたあとファスナーを載せて作っています。
お値段の張る物は、より修理をいただいてますから。
それと、リザードという素材の特徴上
牛革のように作るのが大変で、価格そのものが高くなってしまう
という理由もありました。
しかし、一部のお客様がたから
「ファスナーの帯が見えない方が、絶対にうつくしい」
別のお客様からは
「ファスナーの帯が引っかかることがある」
というご感想をいただいたことが、改変に繋がりました。
革のお値段が上がり続けている、という複合理由もあります。
毎日使っていただくものですから、
なるべくストレスのない形でお届けしたい、
修理のことは、それが起こった時お考えいただこう、
という考えに基づいています。
より完璧なリザードジーヴズを、どうぞご覧ください。
長財布は、これまたステキです。
軽くて薄くて、ジーヴズと同じ丈で作ってありますから、
一緒に持ってお使いいただく時も、扱いが楽です。
そして、贅沢にシンメトリーに使った一枚革を
外側に使っています。さすがに美しいですね。
長年ジーヴズを使い続けたデザイナーが、
いくつもの長財布を使って
やっとたどり着いた、ジーヴズと一緒に使う長財布。
現在、バーティとこの長財布とを使い分けることで
気持ちのいいお財布生活を続けていることから、
このセットでお出しすることにしました。
どうぞみなさま、ウェブショップをご覧ください。