2016.08.22
20年ものダレスバッグのメンテナンス前後
ほぼ同じデザインのダレスバッグを
20年以上前に
ふたつご注文くださったクライアント。
たまに修理においでくださいます。
最初に直したのは
開け閉めで使う両サイドのベルト。
やはり使用頻度が多い場所から
修理が必要になってきます。
「これを使うようになってから
ひとつも鞄を買ってないから、
これが使いやすいってことなんだね。」
とはこのクライアントのご感想。
今回直したのは、持ち手です。
下のお写真をご覧いただきますと
すでにちぎれています。
中身が重いと、どうしても
この場所に過剰な負担がかかります。
また、各個人の持ち方の癖によって
早く消耗するところも出ます。
この方の場合は、写真の反対側の持ち手でした。
そこは前回修理しましたから
今回は反対側の一本のみを直します。
個人個人の使い方で
革の色の変わり具合は違いますが、
今回の新しい持ち手は
すぐに馴染んでいくでしょう。
同じものをふたつ作ってお持ちいただくと
こんなに持つものか、と
あらためて教えていただいた修理です。
長らくお付き合いいただき、
ありがとうございます。