2016.12.30
トートバッグ型のブリーフケース
「こんな感じのビジネスバッグが
欲しいんですが。」
他社のウェブに載っている鞄を
お見せくださったクライアント。
「自分ではいま、この鞄を持ってますが
良質なビジネスバッグが欲しくなって、
随分と探しています。」
ご希望がシンプルなデザインなだけに
革の質感や、たしかな作りがものを言う
本格的な鞄をお望みのご様子。
現在使っていらっしゃるバッグと
ウェブに掲載されているお品には
かなりの共通点があります。
そこでいろいろな質問をして
方向性を確かめました。どうやら
こちらの解釈で間違ってないようです。
フルオーダーの場合
ここが一番のポイントで、
出だしでクライアントのご希望を誤解すると
とんでもない答えが出てしまいます。
そして、ご相談いただくからには
最終形をどこにあるものよりも
クライアントに合うものになるよう、
さまざまな角度からのご提案をします。
この方の場合は、内側のお色。
バッグを開けた時
このワインカラーが目に飛び込むことで
気持ちがアップします。
それは、思った以上の効果。
良いものをオーダーで作るのなら、
そういう効果も狙うことができます。
クライアントの話をお聞きしてから
製作に入りますと、
細かい部分の製作方法が自然に
決まっていきます。
たくさんの選択肢がある製作方法ですが、
ひとりの人をターゲットにすることで
どれが一番その人に合っているかは、
自然と決まってくる、ということです。
このバッグを見て開口一番、
「ああ、この裏地の色を変えたのが
ほんとによかった!
これは気分が変わりますね。
良いものを作っていただけて良かったです。
市販品とは全然違いますね。」
ありがとうございました。