革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2018.06.7

ヨコタイプの上品なクリップボード 82

毎回違うものを作ることは

おもしろいとは言え、

厳しい思いをして

作ることが多いかもしれません。

 

だからこそ、クライアントから

「よくできてるねえ、

すごいねえ、ありがとうございます。」

と言われますと、

そりゃあもう、嬉しい!です。

 

革のクリップボード

 

本日ご紹介するこのクリップボードは

とっても微妙なご指示をいただき、

ひやひやものでお作りしました。

 

何が微妙かと言えば、

質感。

 

どれくらいの硬さが望ましいか

お尋ねしましたら、

なんとも微妙なご希望をいただきました。

 

紙を挟んだところ

 

大きさも硬さと同じく

繊細な大きさをリクエスト頂いたことで、

こんなにシンプルにもかかわらず

ずいぶんとお時間をいただくことに…

 

おもしろいことに

製作を続けていくと、

その悩みが

すっぱりと収まる瞬間が出てきます。

 

フタ部分を折りたたみ

 

手を動かしながら、

実物を手に取りながら考えていると、

「あ!」という瞬間が来ます。

 

そんなことがあると、

それ以上はお尋ねすることもなく

最後までお作りしてしまいます。

 

出来上がって

このクライアントには

このお品をお送りしたのですが、

わざわざお電話をくださり

おほめくださいました。

ほんとにありがとうございます。

 

裏地はワインカラー

 

感覚的なご注文をいただくことは

比較的多いのですが、

それをクリアするには

1にお話をよく聞くこと、

2に全体がぴっちりと決まっていなくても

作りながら感じていくこと、

です。

 

なんと抽象的なお話でしょうか…

私どものやっている仕事は

具体的であるにもかかわらず、

 

ご注文をお受けするときには

「感覚」という

数値では表せない抽象的な言葉を

現実にする、という作業があります。

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