革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2019.01.1

グレーの柔らかショルダーバッグ 86

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

では、本年第一回目のお話を始めましょう。

 

当店が革製品を扱っていて

一番難しいと思うのは、ウェブ上で

「全体の使い勝手を表現すること」です。

 

当店定番は評判がいいのですが、

店頭でご覧になった方のおっしゃることは

「やっぱりウェブショップだけでは

大きさ感や質感はわかりませんね。」

ということ。

 

「こんなに小さそうに見えるのに、

こんなにたくさん入るなんて…

ちょっと信じられません。」

ということも、よく言われます。

 

 

定番のご紹介で

小さいけれどたくさん入る、と

よくお書きしますが、

 

それがどれくらいなのか、

やはり自分の荷物で試してみないと…

ということなんですね。

 

市販品の販売の場では、

買おうと思っているバッグの中に

物を入れることはできませんから、

思った以上に物が入らないバッグだった

というお話はよく聞きます。

 

それで買ったきり使わない、

というお話もちらほら…

 

 

ところが、当店の定番に関しては

「こんなに入ると思わなかった。」という

ご感想が多く、

 

ご自分でフルオーダーで注文しようと

思っていた方が

店頭で定番を見て、

「あら、これは自分の探している

条件にピッタリではありませんか!」

と、路線変更してくださる方も

少なくありません。

 

 

今回もそんなご注文。

店頭でデザイナーの使っている定番を見て、

「まったく考えていなかった形だけれど

自分の使い勝手に一番合っているみたい。」

とお話くださったのがきっかけです。

 

中に荷物をお入れいただきましたら、

「見た目以上に荷物が入りますねえ。

これで考えてみようかしら?」

とおっしゃって

いったんお引き取りになりました。

 

 

さてそれから、どうしようかしら…

と、中に入れるものを再精査したり、

外ポケットに何を入れようかしら、とか

中をどうやって使いたいと

思っているのかしら?と

 

ご自分でご自分を観察してくださいました。

その結果が、この仕様です。

ありがたいですね。

 

 

バッグ本体部分のファスナーには、

閉めるのが面倒な時

そのまま開けておいても

収まりの良い付け方をご提案しています。

 

背面の外ポケットは当初

サイズ変更をお考えでしたが、

実物に物を入れてみて

そのままで、というお話になりました。

 

ペットボトルのホルダーは

柔らかくお作りして、

使わない時にはくしゃっと潰して

じゃまにならない作りにしています。

 

 

最後にフタにお付けしたヘビ革は、

デザイナーの持っている現物をご覧になって

「これを見てしまうと

フタに何も飾りがないと寂しいですね…

何かできないでしょうか?」ということで

クライアントご本人様に

スケッチ画に直接描き入れていただいた

ラインで、アクセントを付けました。

 

「ここが自分ではうまく描けなかったので

どうなるかと思いましたが、

そうです、このラインでばっちりです!」

このラインについても、

ご本人が描いたものに対しての表現も

きちんとお受けしているので、

間違いありません。

 

喜んでくださって嬉しいです。

ありがとうございました。

 

みなさまに良い一年が訪れますように!

 

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