2021.02.18
お立場に合わせたデザイン改変、メンズバッグの「エルム」 205
格の高い背広をお召しになる男性陣から
よく出るお話しが、
「勝負背広を着なくてはならない時、
それに似合う鞄がなかなかないです。
手ぶらというわけにはいかないし、
もちろんそれなりの荷物もありますし。
そういう時は特に、
ブランド品というわけにはいきません。
さりげない様子でいながら、
勝負服のグレードに
見合う鞄が欲しいですね。」
コンサバティブで格の高いお仕立て背広を
きっちりと着込む職種は
だんだんと少なくなっていますが
(却ってそういう職種が
はっきりして来た気がしますが)、
そういう方々がそれに見合う鞄を探せない、
という話は、時々耳にします。
私どもがそんな時お薦めするのが、
定番の「エルム」。
このバッグは、TPOとしては
きちんとしたビジネス用です。
でもオリジナルには
ちょっと遊び心「個性」を添えています。
その理由は、これをデザインした時、
びっちりと格の高い背広を着こんだ
クライアントを想定しなかったからです。
最初のデザインご依頼者は、
コンサバティブ一辺倒ではなく
もう少し自由なイメージだったからです。
ですから、きちんとした佇まいでいて
同時に個性を出したデザインにしました。
それが、外ポケットの口のラインと
中央に配したベージュのライン。
下のお写真をご覧ください。
でも今回のご注文者の職種や肩書では、
この「個性を出した」デザインは
NGだったご様子です。
そこで全体を黒一色にして、
外ポケットのラインは真一文字、
という変更リクエストにお応えしました。
それが今回のデザインに関するお話しです。
バッグや鞄は、もちろん
カジュアル系の服装の
格をアップすることもできます。
むしろ、その機会の方が今は多いと思います。
ご紹介しているこの「エルム」という鞄は、
女性用としては「アイブライト」という名で
ポケットと持ち手の形を変えています。
この構造のバッグは
多くの自営業やエグゼクティブの方々に
お持ちいただいていますが、
使っていただいての評判は
すばらしく良いものばかりです。
一番の人気の秘密は、自立すること。
鞄の中で、
主にブリーフケースの中でですが、
自立するものはほとんどありません。
一般的に、市販品の売り場に並んで
自立しているように見える鞄は、
中身のあんこを取れば
倒れてしまうものがほとんどです。
きちんとした服装をしたなら、
ましてやそれが勝負服であるなら、
立ち居振る舞いもきっちり決まる持ち物を
持ちたい、と思うのは当たり前。
そういう理由から選ばれるのが、
この「エルム」です。
当店定番は、使う人のお立場に合わせて
デザインを変更できます。
何かの時には、思い出してください。
また、この鞄の良いところは、
内ポケットの付け方です。
何が良いのかは、店頭でお確かめください。
デザイナーが使っている現品を
いつでもお見せできます。
服装に合った鞄を持つことは案外難しく、
できていないことも多いと思います。
使い勝手まで求めたら、
市販品には太刀打ちできません。
そんな時にはぜひ、
当店のゆったりした革椅子に腰かけて
ご相談ください。
こちらのクライアントも、
「結局この鞄ばかり
持つようになりました。
見た人からの評判も良くて・・・」とのこと。
良かったです、ありがとうございました。