2020.12.22
クロムハーツを使ったミニチュアシステム手帳 209
クロムハーツ好きには
堪えられないお品をお作りしました。
ミニチュアのシステム手帳です。
金具のひとつひとつから特注の、
驚くべきオーダー品です。
これを作るにあたっては、
さまざまな新しい試みに
挑戦できました!ありがとうございます。
上のお写真からは
大きさがわからないと思いますので
どうぞ下のお写真をご覧ください。
左が通常サイズの既製品で、
右が今回のミニチュアです。
とてもカワイイお品になりました。
クライアントは、クロムハーツで限定品だった
3穴システム手帳をお持ちだったのですが、
その革が違う感じだったことと、
実際に紙がうまく入らなかったこととで、
今回のミニチュアのご注文に至ったとのこと。
そのため、
内側もオリジナルの黒を踏襲して
同じ仕様とデザインにしています。
今回の製作で何より大変だったのは、
オリジナル金具の打ち付け。
ここで使っている十字架モチーフ、
背表紙の留めモチーフ、
ベルト留めモチーフはすべて、
クライアントがクロムハーツで注文して
オリジナルで作っていただいたものですが、
まずそれを、革に留める時には
どのような方式で留めるのかをご説明し、
それに合わせて作っていただくところから
始まりました。
通常、金具を付ける方法には
数種類ありますが、
今回はカシメ式になりましたので、
それぞれのモチーフを
鉄の塊に載せながら
打ち付けなくてはなりません。
もしそのまま打ち付けてしまえば、
シルバーのモチーフはぺったんこな
ただの塊に変わってしまいます。
それで、まず最初に
鉄の塊との間に敷く
ほぼモチーフの凹凸をかたどった
敷革を作りました。
そして、3穴の金具も
材料として買えませんから、
お手持ちだったものから流用しています。
こちらも、金具を
外すことが出来ないタイプだったので、
ちょっとしたギミックを使いました。
今日のご紹介は、
「小さくてもこんなに大変だったんですよ」
というアピールに思われるかもしれません。
それはそうですが、
小さいものこそ、より高い製作技術が要ります。
ですから「小物なのに高いんですね。」
ではなく、「小物だから高いんですよ。」
となることを知っていただけると
嬉しいです。