革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2020.12.24

イタリア製スネーク柄の薄い名刺入れ 207

 

いつも新しいアイデアをお持ちくださる

クライアントがいらっしゃいます。

 

今回は名刺入れ!それも薄くて、

出し入れしやすいタイプです。

 

名刺を埋没させて収納する名刺入れが

ほとんどですから、

このアイデアはとても新鮮です。

さて、御紹介していきましょう。

 

 

 

まず最初にご説明するのは、

この名刺入れがタテ型であること。

 

それと、決して

その天地を変えずに使うという

条件付きだということ。

 

そうお聞きになると

「なんか面倒そうな形ですね。」

と感じる方もいらっしゃると思います。

 

 

 

でも、天地を決めて使う癖がつけば、

特に問題にならなくなってきます。

 

こうした、使い勝手に関する内容と、

どうやって薄く

どうやって出し入れしやすくするか、

という内容を秤にかけたのが、

今回のアプローチ。おもしろい発想です。

 

 

 

この名刺入れは

開くと三つ折りになっていて、

入れる場所は2か所。

 

片側には自分の名刺を深く差し込み、

もう片側には相手の名刺を浅く差し込む

方式になっています。

 

人の名刺が見えることには

いろいろなメリットがあります。

探しやすくもありますし。

 

 

 

この名刺入れ、クライアントが

紙で作ってきた型をベースに仕上げましたが、

とてもよくできていました。

 

 

 

ところが いざ革で作るとなると、

「なるべくコンパクトに、

なるべく薄く」というリクエストに対して

どうしても大きめになってしまいます。

 

私どもでは、そういうリクエストには、

あと1ミリ、0.5ミリ…

そういう単位の作業にトライし、

革で作るものとしては最小にします。

 

紙よりも全体に5ミリほど大きくなったため

「少し大きくなってしまいました。」

とお見せしたところ、

 

 

 

「こんな少しのこと、

全然問題ありません。薄いですし、

思った通りにできてる!」と

喜んでくださいました。

ありがとうございます。

 

人によって大きさ感覚は違いますが、

ちゃんと収まることを

第一に考えてくださるクライアントで

良かったと思います。

 

とても使いやすいと思いますので、

「定番で出させていただけませんか?」

とお願いしたところ、ご快諾いただきました。

 

そのうち定番にアップしますので

楽しみにお待ちください。

 

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