革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2022.04.27

思い出深いプレゼントの革製品を使ったキーケースの製作 203

 

数年前に

お財布をご注文くださったクライアント。

「このお財布がほんとに馴染んで、

嬉しいかぎりです。

 

受け取った時

とても自然な出来上がりで、

まるで自分が望んでいた既製品が

最初からどこかにあったかのように

感じられたことが、とても良かったです。」

ありがとうございます。

 

 

 

 

そんな経緯から今回は、

珍しいご注文をくださいました。

 

当店では

オーダーメイドしてくださった方々への

サービスメニューとして、

「革製品に関するさまざまなご相談」を

お受けしております。

 

それで今回このクライアントからは

「大切な製品のリメイクを」という

ご依頼をいただきました。

大切な3点の小物から

キーホルダーをお作りする、というお題です。

 

 

 

 

出来上がりのキーホルダーは

上から2枚までのお写真ですが、

 

残念なことに、「何を使って」の

お写真を撮らずに

作業に入ってしまったものですから、

3,4枚目のお写真を使ってのご説明となります。

 

今回は、クライアントが

おじい様、大叔母様から頂いた3点の小物が

1点のキーホルダーへと姿を変えています。

 

まず、おじい様からの

ペッカリーの二つ折財布(下)は、

キーホルダーの外側(上)になりました。

 

手袋をオーダーした時

一緒に作ってもらったお財布だそうですが、

柔らかすぎて使いにくかったので、

30年ほどずっと

どうしようかとしまっておいたそうです。

 

ペッカリーは

使っていくとアメ色になりますから、

少し黒っぽいシミのようなところがあっても

そのうち気にならなくなります。

 

 

 

 

それから下のお写真2点のアイテム、

大叔母様が作ってくださった絵入りの財布(左)は

内側のキーホルダー金具と見返し(右下)となり、

おじい様からのプレゼントキーホルダー(右上)は

キーホルダー金具の再生利用(右下)として

使うことになりました。

 

もちろんどの材料も

これからの保ちを考慮して、

作りましょう、という判断をしています。

 

 

 

 

こうした特別なサービスメニューは、

ワールドブランドのフルオーダー部門では

昔よくやっていた、という話を聞いています。

やはり思いは同じですね。

 

大切な顧客のための特別なサービス、です。

 

このキーホルダーも、

長くお使いいただけるように

しっかりした質感でお作りしています。

 

どの柄をどのように入れるかも吟味し、

金具も保つように付け直しています。

 

思いのこもった品物を

出きる限り長く使いたい、というお気持ちに

お応えしたい当店の心を

ご理解くださるみなさまにお届けする、

特別メニューです。

 

お持ちの製品にまつわる興味深いお話も

大変楽しく拝聴しました。このたびは

ありがとうございました。

 

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